〇〇、とやらをされたらしくて

蓮ヶ崎 漣

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最終章 満足、とやらをされたらしくて

救済措置

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 俺の秘密を明かしてから早くも二ヶ月が経った。

借りた本のお陰で成績は進級当初の成績に戻りかけている。

アースにはどうしてこの本のことを知っていたのか聞いたがはぐらかされた。

そして、俺は再びノヴァ先生に呼び出され生徒指導室にいる。


「あー……フォレストール。最近は成績が伸びてきて元の成績に戻りかけているな」


褒めてくれているはずなのに俺の顔を見てくれなくて何か余所余所しい。

こういうときのノヴァ先生は何か言いにくいことがあると学んだ。


「……先生。ハッキリ言って下さい」


「え?あ、あぁ。もちろんだとも。その、このまま成績が上がるのはとても良いことなんだが……ギリギリ足りなくてな……」


「はい?」


「だ、だから、そのな?前期の単位がギリギリ足りなくてな……」


「つまり?」


「つまり!?つ、つまりだな……えーっと……そう!そうだ!救済措置を与えようと思ってだな!」


俺は内心、今思い付いたな……と思ったが口には出さず先生の話の続きを聞く。


「どんな魔法でも何かを使役するのでも良いから新しいことを身に付けるんだ。魔法は新しい魔法だぞ?応用の応用だと思ってくれ。それが出来たら前期の成績は何とかしよう。話は以上だ。戻っていいぞ!」


「はぁ……分かりました。失礼します」


俺はそう言って生徒指導室を出た。

すると、また俺の心配をしていたのかミレイたちが廊下で待っていた。


「し、シンヤくん!先生はなんて……?」


「あぁ、成績は上がってるけど前期の単位がギリギリ足りてないってよ」


「えぇっ!?そ、それは大変です!!」


何かデジャヴな感じがするが気にしない。

俺は笑って口を開く。


「まぁ、でも、救済措置してくれるらしくってさ。条件さえクリアすれば前期の成績は何とかするって言われたから何とかなるだろ」


ミラは少し怪訝そうな顔で質問してきた。


「その救済措置って?」


「新しい魔法を習得するか何かを使役出来たら何とかするって言われたぜ?」


俺がそう言うとみんなが複雑そうな顔をする。


「それは……また……」


「大変ですね……」


「って言うか、無理難題って言うか……」


「え?それってそんなに難しいのか?」


「……シンヤ。新しい魔法を習得って基礎の応用をさらに応用するってことだよ?最近やっと基礎の応用が出来るようになったシンヤには難しいと思うけど」


「げ……な、なら!使役の方は!?」


「使役も難しいです。シンヤくんの場合は特に。使役と言うのは大まかに分けると二種類あります。小さい頃から一緒にいるペットのようなものと契約を結ぶものです。この学校で使役をしている生徒は小さい頃から一緒にいる生き物を使役しているに過ぎません。ですから、シンヤくんは必然的に何の絆も信頼もなく契約を結ぶことになるんですが……そう言う契約を結ぶ際には試練が与えられるそうです。それを合格しないと使役出来ません。もし、不合格になると自分がその生き物になるそうです」


「つ、つまり……?」


「……八方塞がり、かな……で、でも!シンヤくんならきっと別の方法でも先生を納得させられるよ!」


「ミレイ。あんまり期待させない方が……」


「いやいやいや!!期待くらい持たせてくれよ!!」


俺がそう訴えるとみんなに顔を反らされた。

内心、ショックを受けながらその場で脱力する。


「ま、まぁ、でも、運が良いことに明日からしばらく自由登校だし学校側に申請を出せばトレーニング室とか借りれるよ?」


「……基礎の応用で手一杯な俺がさらに応用しろってのか?」


「や、やってみたら意外に出来るかも知れませんよ!」


「……アーシャ、意外に、は余計だろ」


「あ……ご、ごめんなさい!」


「と、とにかく!私たちで手伝えることがあるなら手伝うから!連絡くれればいつでも手伝うし!だから、頑張ろう?」


「み、ミレイ……ありがとな!すっげぇ助かる!」


俺はギュッとミレイを抱きしめてお礼を言った。

その後、みんなと別れて家に帰る。

救済措置の話をしたらファインたちはドンマイと言う感じで励ましてくれた。

あんまり嬉しくはなかったが。

明日から自由登校だと言う話もしたらカナが口を開いた。


「それじゃあ、シンヤ!明日は私と二人で出かけよう!私に心当たりがあるから!ね?」


特に用事もなく当てもないのでカナの提案を承諾。

その日は早めに寝るように言われたので言われた通りに早く寝た――――
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