私、これからいきます。

蓮ヶ崎 漣

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決意

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いつどのように移動したかは覚えていない。
我に返った時には私はもう自分の家に居た。
私が一生懸命に働いて稼いだお金をあんな男のために使っていたなんて……
考えただけで吐き気がして。
何度も何度も嗚咽を漏らした。
使ったお金は返ってこないしあの男にいくら注ぎ込んだかも分からない。
なんて馬鹿な男に引っ掛かったんだろう?
自分が情けなくて悔しくて泣けてくる。
私は涙が枯れるまで大きな声を出しながら泣いた。
大の大人がみっともないくらいに大泣き。
泣き疲れ、涙も枯れた頃、私はふと思い立って紙とペンを用意した。
 
お父さん、お母さんへ――――
 
そう書き出して言葉を綴る。
書き終わるとそれを三つ折りにして引き出しの奥へしまった。
そして私は上着も着ずに玄関に向かう。
靴を履き、暗闇に染まり始めた外へ出た。
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