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虚妄と幸福
10.D社の男(1)
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12月24日 PM: 18:00
(随分と憔悴しているようだったな)
ドアの外であたりを警戒しながら、真田律華はひとりごちた。
報復屋と少年のことだ。倒れた狐憑きは、彼らにとって大切な人なのだろう。自分にとってのチームのように――と考え、携帯を見つめる。
九雀には、すでにこちらの方針を送信済みだ。彼からの返信は、いつもどおり早かった。鷹人と、警視庁の月代といったか。三人で呪症管理協会へ向かったようだ。
いつものように特定古物――〈夜空への誓い〉から調べていこうというのだろう。呪症管理協会には多くの特定古物が登録されている。過去の所有者のうち一人でも判明すれば、そこから現在の所有者をたどっていくことができるかもしれない。
(わたしも、務めを果たさなければ)
拳を握る。三輪辰史に指名されたことを、律華は特に意外であるとは思わなかった。
消去法だ。呪症管理協会や、異能者社会そのものさえ突き放すような発言をする男である。異能者として万能ならば、鷹人や月代の力は必要ない。少し話をした限りでは頭の回転も速く、九雀のフォローを必要とするタイプでもない。
(特定古物を追うための足と、所有者を確保する逮捕術だけが必要となれば、自分だけで事足りる……なんて言ったら、石川にまた卑屈だと言われるか)
他に連絡がないことを確認し、携帯をポケットへ戻す。
部屋から辰史が出てきたのは、そのタイミングだった。
「屍喰を探索に出した」
「次は、どうしますか?」
律華は異能者に訊ねた。彼が腕組みをして、唸る。
「正直、あいつが戻ってくるまでできることはないんだが……かといって待つだけってのは落ち着かない。呪症管理者どもはどうしてるって?」
「管理協会へ向かったとのことです」
「なるほど。つまりESPを使っても、すぐにどうこうできるような情報は得られなかったってことか」
ますます難しい顔で唸る。そんな彼に、律華は提案した。
「では、聞き込みに行くというのはどうでしょうか」
「聞き込み? 誰に? 症状を自覚できてるやつなんて……」
「自覚している生きものたちがいる、という話を対策室の――責任者の方がおっしゃっていました。生きものとは妙な言い方ですが……警視庁と繋がりがあるということは、それなりのコミュニティを持っている方々なのでしょう。呪症の影響がどこまで広がっているか分かれば、所有者の居場所を絞り込むことも可能かと思います」
「ああ、なるほど。VP-netか」
彼の方は異能者だけあって、それについて知っていたらしい。
「VP-net?」
「吸血鬼共同組合。ヴァンパイア・ネットワーク。通称VP-net」
「きゅ、吸血鬼?」
ぎょっとして、律華は訊き返した。狐憑きという存在でさえ信じがたいというのに、吸血鬼とは。知らない間に御伽噺や伝説の世界にでも迷い込んでしまったようだ――と錯覚しかけ、はたと気付く。
「そ、それはなにかの比喩でしょうか? なにか、特異な異能者の……」
「いいや」
若干の期待も込めつつ訊ねる律華に、辰史がかぶりを振った。
「正真正銘、吸血鬼――って言い方はおかしいな。やつらは極力正体を隠したがるから、俺も直接会ったことはない。だが、人間の血を吸うことで生き長らえるおよそ不老不死の生きものだと聞いている」
「およそ……」
「例外はあるってことさ。そうか、VP-netか……」
途方もない話に途方に暮れる律華にはもう目もくれず、今更のように呟いている。
「そういえば、そもそもやつらがリークしたのが発端だったとか言ってたな」
会議の最中は、ほとんど上の空で話を聞いていなかったのかもしれない。
「むしろ、やつらの中に犯人がいると考えてもしっくりくる」
――と決めつけるのは、乱暴なようにも思えるが。
「根拠は?」
訊ねる律華に、彼は答えた。
「ワラキアのヴラド公からはじまった、血塗られた歴史だ」
眉間に深く皺を寄せ、
「人間を狩っていた時代もあれば、逆に迫害されたこともある。そうでなくても、長く生きていれば忘れたいことは山ほどあるはずだ」
「VP-netの場所は分かりますか」
「分からんが、対策室の……なんだったか。名前のないふざけた男だ。あいつにパイプ役を頼めばいい。リークしたやつの連絡先くらい知っているだろう」
こちらを見た。
そういえば、辰史は誰とも連絡先を交換していなかったと思い出す――やれやれ、石川以上にマイペースな男だ――そう、律華は密かに嘆息し、携帯を取り出した。
名前がないなどと嘯く奇妙な男。ESP所有者たちのリーダーに連絡し、短く近況と今後の方針を報告する。男は気楽に相槌を打っていたが、
「我々はVP-netに聞き込みをしたいと思っているのですが、アポイントメントを取っていただくことは可能でしょうか?」
律華がそう訊ねると、電話の向こうからは意表を突かれたような声が聞こえてきた。
「彼らに聞き込みだって?」
「はい。まずいでしょうか」
「いや、まずいということはないんだが……彼らに聞き込みか。うちの蓮也でさえ、彼らを視ることは嫌がったのに、君らは怖れ知らずだな。それとも単に物知らずなのか……まあ、誰もやりたがらないことを進んでやってもらえるというのは素直にありがたいよ」
失礼な男である――会議の最中も、部下の口喧嘩をたしなめないふざけた男だと感じていたが。
(傲慢なやつらめ。異能を持たない九雀先輩の方が、謙虚で良識もあって、人間としては上だ。まだ別れてから二時間と経っていないのに、先輩の指示が恋しくなってしまう……)
内心毒づいていると、名のない男は小さく笑った。
「今、わたしを君の先輩と比べているだろう?」
「いいえ。こうして軽口を叩いている間に三輪氏の顔がますます険しくなっているので、できることなら早くアポイントメントを取っていただきたいと考えています」
口から出た言葉に驚いたのは、律華自身だった。いまだかつて、こんなふうに冷静な切り返しをしたことがあっただろうか。今だって一言くらいは噛み付いてやろうと思っていたのに――
(……自分でも拍子抜けするほど、今日のわたしは落ち着いているな)
肩透かしを食ったのは、相手も同じだったらしい。
「もう少し遊び甲斐があると思ったのだけれどな。いや、悪気があるわけじゃなくてね。こっちもいろいろ大変なんだよ。蓮也も立仙も、けっして扱いやすくはないから」
「はあ」
「真田さんがこうつれないとなると、素直に怒ってくれる小日向さんが懐かしくなってしまう」
自分でも関係のない愚痴を零してしまった自覚はあるのだろう。ESP所有者は気付いたように咳払いで誤魔化すと、一人の吸血鬼の名前を告げてきた。
「ミカエル・ドゥクレ。通称ミドゥという男が、今警視庁の方に来ている。ドゥクレ社の名前は、真田さんも聞いたことがあるだろう?」
「はい。培養基販売を中心に、医療器具や製薬業など展開している外国企業で――」
答えようとして、律華は気付いた。
VP-net。ドゥクレ社。培養基販売――
「……つまり、ドゥクレ社の重要人物が吸血鬼であると?」
「まあ、そういうことになるね。正しくは重要人物でなく、創設者になるが」
「それは……大事なのでは? 経済的にも、かなり影響力のある人物です」
「そのあたりのことに口を出すとなると、命がいくつあっても足りないよ。真田さん」
彼の言うとおりではあるのだろう。
「で――、彼に会いにくる気はあるかな?」
彼の声には、いくらか挑戦的な響きがあった。
律華はやはり冷静に答えた。
「はい。では、今から三輪氏とともに向かわせていただきます」
***
(随分と憔悴しているようだったな)
ドアの外であたりを警戒しながら、真田律華はひとりごちた。
報復屋と少年のことだ。倒れた狐憑きは、彼らにとって大切な人なのだろう。自分にとってのチームのように――と考え、携帯を見つめる。
九雀には、すでにこちらの方針を送信済みだ。彼からの返信は、いつもどおり早かった。鷹人と、警視庁の月代といったか。三人で呪症管理協会へ向かったようだ。
いつものように特定古物――〈夜空への誓い〉から調べていこうというのだろう。呪症管理協会には多くの特定古物が登録されている。過去の所有者のうち一人でも判明すれば、そこから現在の所有者をたどっていくことができるかもしれない。
(わたしも、務めを果たさなければ)
拳を握る。三輪辰史に指名されたことを、律華は特に意外であるとは思わなかった。
消去法だ。呪症管理協会や、異能者社会そのものさえ突き放すような発言をする男である。異能者として万能ならば、鷹人や月代の力は必要ない。少し話をした限りでは頭の回転も速く、九雀のフォローを必要とするタイプでもない。
(特定古物を追うための足と、所有者を確保する逮捕術だけが必要となれば、自分だけで事足りる……なんて言ったら、石川にまた卑屈だと言われるか)
他に連絡がないことを確認し、携帯をポケットへ戻す。
部屋から辰史が出てきたのは、そのタイミングだった。
「屍喰を探索に出した」
「次は、どうしますか?」
律華は異能者に訊ねた。彼が腕組みをして、唸る。
「正直、あいつが戻ってくるまでできることはないんだが……かといって待つだけってのは落ち着かない。呪症管理者どもはどうしてるって?」
「管理協会へ向かったとのことです」
「なるほど。つまりESPを使っても、すぐにどうこうできるような情報は得られなかったってことか」
ますます難しい顔で唸る。そんな彼に、律華は提案した。
「では、聞き込みに行くというのはどうでしょうか」
「聞き込み? 誰に? 症状を自覚できてるやつなんて……」
「自覚している生きものたちがいる、という話を対策室の――責任者の方がおっしゃっていました。生きものとは妙な言い方ですが……警視庁と繋がりがあるということは、それなりのコミュニティを持っている方々なのでしょう。呪症の影響がどこまで広がっているか分かれば、所有者の居場所を絞り込むことも可能かと思います」
「ああ、なるほど。VP-netか」
彼の方は異能者だけあって、それについて知っていたらしい。
「VP-net?」
「吸血鬼共同組合。ヴァンパイア・ネットワーク。通称VP-net」
「きゅ、吸血鬼?」
ぎょっとして、律華は訊き返した。狐憑きという存在でさえ信じがたいというのに、吸血鬼とは。知らない間に御伽噺や伝説の世界にでも迷い込んでしまったようだ――と錯覚しかけ、はたと気付く。
「そ、それはなにかの比喩でしょうか? なにか、特異な異能者の……」
「いいや」
若干の期待も込めつつ訊ねる律華に、辰史がかぶりを振った。
「正真正銘、吸血鬼――って言い方はおかしいな。やつらは極力正体を隠したがるから、俺も直接会ったことはない。だが、人間の血を吸うことで生き長らえるおよそ不老不死の生きものだと聞いている」
「およそ……」
「例外はあるってことさ。そうか、VP-netか……」
途方もない話に途方に暮れる律華にはもう目もくれず、今更のように呟いている。
「そういえば、そもそもやつらがリークしたのが発端だったとか言ってたな」
会議の最中は、ほとんど上の空で話を聞いていなかったのかもしれない。
「むしろ、やつらの中に犯人がいると考えてもしっくりくる」
――と決めつけるのは、乱暴なようにも思えるが。
「根拠は?」
訊ねる律華に、彼は答えた。
「ワラキアのヴラド公からはじまった、血塗られた歴史だ」
眉間に深く皺を寄せ、
「人間を狩っていた時代もあれば、逆に迫害されたこともある。そうでなくても、長く生きていれば忘れたいことは山ほどあるはずだ」
「VP-netの場所は分かりますか」
「分からんが、対策室の……なんだったか。名前のないふざけた男だ。あいつにパイプ役を頼めばいい。リークしたやつの連絡先くらい知っているだろう」
こちらを見た。
そういえば、辰史は誰とも連絡先を交換していなかったと思い出す――やれやれ、石川以上にマイペースな男だ――そう、律華は密かに嘆息し、携帯を取り出した。
名前がないなどと嘯く奇妙な男。ESP所有者たちのリーダーに連絡し、短く近況と今後の方針を報告する。男は気楽に相槌を打っていたが、
「我々はVP-netに聞き込みをしたいと思っているのですが、アポイントメントを取っていただくことは可能でしょうか?」
律華がそう訊ねると、電話の向こうからは意表を突かれたような声が聞こえてきた。
「彼らに聞き込みだって?」
「はい。まずいでしょうか」
「いや、まずいということはないんだが……彼らに聞き込みか。うちの蓮也でさえ、彼らを視ることは嫌がったのに、君らは怖れ知らずだな。それとも単に物知らずなのか……まあ、誰もやりたがらないことを進んでやってもらえるというのは素直にありがたいよ」
失礼な男である――会議の最中も、部下の口喧嘩をたしなめないふざけた男だと感じていたが。
(傲慢なやつらめ。異能を持たない九雀先輩の方が、謙虚で良識もあって、人間としては上だ。まだ別れてから二時間と経っていないのに、先輩の指示が恋しくなってしまう……)
内心毒づいていると、名のない男は小さく笑った。
「今、わたしを君の先輩と比べているだろう?」
「いいえ。こうして軽口を叩いている間に三輪氏の顔がますます険しくなっているので、できることなら早くアポイントメントを取っていただきたいと考えています」
口から出た言葉に驚いたのは、律華自身だった。いまだかつて、こんなふうに冷静な切り返しをしたことがあっただろうか。今だって一言くらいは噛み付いてやろうと思っていたのに――
(……自分でも拍子抜けするほど、今日のわたしは落ち着いているな)
肩透かしを食ったのは、相手も同じだったらしい。
「もう少し遊び甲斐があると思ったのだけれどな。いや、悪気があるわけじゃなくてね。こっちもいろいろ大変なんだよ。蓮也も立仙も、けっして扱いやすくはないから」
「はあ」
「真田さんがこうつれないとなると、素直に怒ってくれる小日向さんが懐かしくなってしまう」
自分でも関係のない愚痴を零してしまった自覚はあるのだろう。ESP所有者は気付いたように咳払いで誤魔化すと、一人の吸血鬼の名前を告げてきた。
「ミカエル・ドゥクレ。通称ミドゥという男が、今警視庁の方に来ている。ドゥクレ社の名前は、真田さんも聞いたことがあるだろう?」
「はい。培養基販売を中心に、医療器具や製薬業など展開している外国企業で――」
答えようとして、律華は気付いた。
VP-net。ドゥクレ社。培養基販売――
「……つまり、ドゥクレ社の重要人物が吸血鬼であると?」
「まあ、そういうことになるね。正しくは重要人物でなく、創設者になるが」
「それは……大事なのでは? 経済的にも、かなり影響力のある人物です」
「そのあたりのことに口を出すとなると、命がいくつあっても足りないよ。真田さん」
彼の言うとおりではあるのだろう。
「で――、彼に会いにくる気はあるかな?」
彼の声には、いくらか挑戦的な響きがあった。
律華はやはり冷静に答えた。
「はい。では、今から三輪氏とともに向かわせていただきます」
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