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ダニーの看病②
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申し訳なさそうに申し出るネイオウミ嬢が言ったのは…
「あの…私チェスをした事がなくて分からないんです。」
あ~そういう事か…環境的に覚える機会がなかったんだろうな…ってだからっ!俺が絆されてどうするんだよ!
「ルールが分からないんだったら俺が教えるけど?やってみたら意外と面白いよ?」
「ダニエル様が教えてくださるんですか?」
「それしかなくない?今日は俺が看病する日だし。チェスなら無理せず出来るから良いんじゃない?」
「でわ教えてください。宜しくお願いします。」
こうして俺はネイオウミ嬢にチェスを教える事になった。
チェスはハル兄とも良い勝負できる位には強いから教えるくらい訳なかった。
「…で、ルークは上下左右にまっすぐ動けるわけ。守りに使うのに有効だよ。クイーンは全方向に移動可能な駒だから終盤まで残しておきたい駒な。キングも全方向に進めるけど1マスづつしか移動できないから。」
「駒の特性を覚えるだけでも難しいですね。」
「まぁこれはやってみて覚えた方が早いと思うよ。それじゃあやってみる?」
「分からなくなったら途中で聞いても良いですか?」
「それは聞いて。じゃないと覚えないでしょ?」
「ありがとうございます。宜しくお願いします。」
「はい、チェックメイト。」
「はぁ。むずかしいですね。」
「いや初めての割にできていたと思うよ?もう一回やる?」
「はい。」
負けたのにニコニコと楽しそうにしているのを見るとハル兄にチェスを教えてもらった時の事を思い出す。
「そこには置けないよ?」
「あっ!そうでしたね。…それじゃあ…」
「はい、チェックメイト!」
「むぅ~難しいです。ダニエル様、もう一回良いですか?」
「何度でも?」
俺もハル兄に何度も負けてはもう一線だけってせがんでたな。
ハル兄も面倒くさそうにしながら相手しれくれてさ。
久々にハル兄とチェスするかな。
「チェックメイト!」
「また負けてしまいました。ダニエル様が強いから中々勝てません…。」
「ははっ。今日初めてチェスをした人間に負けられるかよ。ってか勝つつもりだったのかよ。でもまぁ今回のは結構良かったよ。」
「本当ですか?ふふっ」
勝負相手に褒められて笑ってるなんて随分のんびりしてんな。
「ダニエル様、もう一回良いですか?」
「あぁ~ダニーで良いよ。俺のが年下だし。俺もイオって呼ぶから。それじゃあもう一戦な。」
これは別に絆された訳じゃない。
そんなんじゃない。
ただ、俺が知っている女達と何か違うからうっかり…そううっかりだよ。
なんて思っていられたうちは平和だったな…
「ちよっ…待て。」
「でも、ここは置けますよね?」
「いや置けるけど…」
「???」
「置いて良い…置いて良いけどちょっと考えるから待てよ!」
「はい。」
「……取り敢えずここか?」
「それじゃあ…ここで…チェックメイトです。」
「はぁ?何で?」
「間違ってますか?」
「いや合ってるけど…イオもう一戦だ。」
「はい。」
イオはチェスのセンスがあったのか元々知能戦が得意なのか初めてなのに強かった。
取り敢えず初日はこの一戦しか負けなかったけど、2日目は何度か負けることとなった。
結局、勝負は次回の俺の番につける事となったのは言うまでもない。
「あの…私チェスをした事がなくて分からないんです。」
あ~そういう事か…環境的に覚える機会がなかったんだろうな…ってだからっ!俺が絆されてどうするんだよ!
「ルールが分からないんだったら俺が教えるけど?やってみたら意外と面白いよ?」
「ダニエル様が教えてくださるんですか?」
「それしかなくない?今日は俺が看病する日だし。チェスなら無理せず出来るから良いんじゃない?」
「でわ教えてください。宜しくお願いします。」
こうして俺はネイオウミ嬢にチェスを教える事になった。
チェスはハル兄とも良い勝負できる位には強いから教えるくらい訳なかった。
「…で、ルークは上下左右にまっすぐ動けるわけ。守りに使うのに有効だよ。クイーンは全方向に移動可能な駒だから終盤まで残しておきたい駒な。キングも全方向に進めるけど1マスづつしか移動できないから。」
「駒の特性を覚えるだけでも難しいですね。」
「まぁこれはやってみて覚えた方が早いと思うよ。それじゃあやってみる?」
「分からなくなったら途中で聞いても良いですか?」
「それは聞いて。じゃないと覚えないでしょ?」
「ありがとうございます。宜しくお願いします。」
「はい、チェックメイト。」
「はぁ。むずかしいですね。」
「いや初めての割にできていたと思うよ?もう一回やる?」
「はい。」
負けたのにニコニコと楽しそうにしているのを見るとハル兄にチェスを教えてもらった時の事を思い出す。
「そこには置けないよ?」
「あっ!そうでしたね。…それじゃあ…」
「はい、チェックメイト!」
「むぅ~難しいです。ダニエル様、もう一回良いですか?」
「何度でも?」
俺もハル兄に何度も負けてはもう一線だけってせがんでたな。
ハル兄も面倒くさそうにしながら相手しれくれてさ。
久々にハル兄とチェスするかな。
「チェックメイト!」
「また負けてしまいました。ダニエル様が強いから中々勝てません…。」
「ははっ。今日初めてチェスをした人間に負けられるかよ。ってか勝つつもりだったのかよ。でもまぁ今回のは結構良かったよ。」
「本当ですか?ふふっ」
勝負相手に褒められて笑ってるなんて随分のんびりしてんな。
「ダニエル様、もう一回良いですか?」
「あぁ~ダニーで良いよ。俺のが年下だし。俺もイオって呼ぶから。それじゃあもう一戦な。」
これは別に絆された訳じゃない。
そんなんじゃない。
ただ、俺が知っている女達と何か違うからうっかり…そううっかりだよ。
なんて思っていられたうちは平和だったな…
「ちよっ…待て。」
「でも、ここは置けますよね?」
「いや置けるけど…」
「???」
「置いて良い…置いて良いけどちょっと考えるから待てよ!」
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イオはチェスのセンスがあったのか元々知能戦が得意なのか初めてなのに強かった。
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