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プレゼント②

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「俺はこれ…月とか星が好きだって言ってたろ?で本も好きだから月と星がモチーフになった栞な。これならイオも気兼ねなく使えるかと思って。」

「ありがとうございます。」

「あらエドからのプレゼントの方が嬉しそうだわ。」

「お、お義母様からのプレゼントも嬉しいです。」

「本当?それならこれからも選んで良い?イオちやんも一緒に今度は買い物に行きましょうね。」

お、お義母様は策士でいらっしゃいました…

「それでこの栞なんだけど、イザベル嬢にもお揃いで用意しているんだ…姉妹で同じ物持てたらイオも喜ぶかと思って…イザベル嬢も貰ってくれるか?」

「呆れたさっきの話は何だったの?」

「さっきのはイザベル嬢にだけ渡すプレゼントの事で、これはイオへのプレゼントの一つだから……」

「エドガード様ありがとうございます。」

「エド様ありがとうございます。お義姉様と同じものを持てるなんて夢みたいです。」

「そうか良かった。」

「次は俺から!これイオ専用のチェスボード!イオと一緒に初めて遊んだゲームだしイオもチェスが一番好きでしょう?それにこれ部屋に飾っても可愛い柄のものを選んだんだ。今度はこれを使って俺と勝負しよう!」

「ダニー様…ありがとうございます。私まだまだ弱いですがダニー様も楽しめるようにもっと上手になります。」

「あ~イオは結構強いから程々にね…」

「程々に?」

「俺が勝てなくなっしゃうから!」

「そんなに私上手じゃありませんのに…」

「ウソウソ…俺が教えるからハル兄からは教わらないでね?」

な、何でハル様?そうだったハル様もチェスされるってダニー様から教えて頂いてました…

「ダニーの必勝法が知りたくなったらいつでも俺に聞いてイオ!」

「だから俺が教えるんだからハル兄に聞いちゃダメだって…」

「ダニーの必勝法をダニーが知る訳ないだろう?」

「そ、そうだけど…イオには俺が教えるからハル兄は黙ってて!」

「分かった。分かった。イオに教えても内緒にしておくよ。」

「ハル兄‼︎」

「ふふっ…」

「なっハル兄のせいでイオに笑われちゃったじゃん。」

「すみません…何だか楽しくて。」

「楽しかったなら良いよ。」

「それじゃあ俺から何だけど…俺のプレゼントもイオの部屋に運んでもらってるんだよね。」

「ハル兄は何あげたんだよ?」

「俺はイオ専用の本だよ。」

「私専用の本ですか?」

「そうだよ。それでこれが本棚の鍵ね。」

「本棚の鍵?ですか?」

「そう。イオ専用のだよ。もう返す必要がないからゆっくり読んで大丈夫だよ。」

「嬉しいです。」

「喜んでもらえて良かった。」

「それに本棚まで…」

「本棚はエドと作ったんだよ!」

「えっ?作ったんですか?」

「イオ、ハルの冗談だよ!作りはしてない。一緒に選んだだけだよ!」

「それでもありがとうございます。」

「何で2人でそんな事してるんだよ!」
「ダニーは癇癪起こしていて話を聞かなかっただろう?」
「うっ…」

「本当に嬉しいです‼︎」

「ネイオウミおめでとう!」

「ありがとうございます‼︎」
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