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心に抱えたもの…
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~ハルの気持ち~
貼り付けた笑顔のままのイオに何があったか聞く事は出来なかった…
聞きたいのに聞けない…俺は本当に臆病だ。
イオの考えを話して欲しいのに、イオに俺を曝け出せないでいる。
良く見られたいから…
嫌われたくないから…
その言葉の後ろには必ず"好きになって欲しいのに"という言葉がつく。
イオを受け止めたいと思う気持ちの他に俺を受け止めて欲しいという思いがある。
イオに好きになってもらいたくて、俺を受け止めてもらいたくて…でも、嫌われたく無いから良い面だけを見せようと必死で…イオに求めたいなら自分から動かなきゃいけないのは分かっているのに泣きそうな顔になるイオも貼り付けた笑顔のイオにも何も出来ないまま俺の笑顔も作り物になっていく。
ダニーを好きになって欲しくなくて遠ざけようと必死で…あんな約束をしなければ今頃、俺はイオに想いを伝えていただろうか?
答えは"否"だ。
早くこの思いを断ち切ってイオに想いを伝えられるようになりたい。
そのためにも必ずジェダイナ公爵家からイオを守るんだ。
~イオの気持ち~
ハル様の友人にハル様を傷つけないで欲しいと頼まれました。
好きにならない約束をハル様のご友人なら聞いているのでしょう。
私の態度がハル様に好意がある様に見えるのでしょうね…気を付けないと。
だからマル様にはハル様を傷つけないとお伝えしました。
でも、約束しますとは言えませんでした…約束はもうしたくありません…
私自身が守れるかも分からない約束をするのは怖いです。
約束を破られる事は辛い事だと私は知っています。
ハル様は私とは結婚しないとはっきりお話しされていますのに…だから、この想いだけは絶対にお伝えしたりしません。
でもハル様に良き方が現れる前に去りたいです。
そう思えば思う程に上手く笑えなくて…本当に私はお義母様の言うように駄目な子なんですね…。
ハル様…嫌な思いをする前に私は貴方の前から去りますから…だからどうか私の気持ちに気付かないで下さい。
そう願っていたのに現実は本当に厳しいものだと痛感します。
マル様を含めた3人でお茶をしながら何処かぎこちない時間が過ぎ…その後、雑貨屋を見てサミュエル公爵家に戻りました。
雑貨屋での私とハル様は何処かお互いに遠慮がちな態度になっていたと思うのは私の気のせいでしょうか?
ハル様も約束を思い出して何か思う事があるのかもしれません…
とにかくサミュエル公爵家に戻った私達を待っていたのは公爵様でした。
いつもは遅くまでお帰りにならないのに昨日に続き今日もお早いお戻りです。
ても、それには理由がありました。
ハル様が公爵様に呼ばれて執務室にむかいます。
残された私にお義母様が教えて下さいます。
ハル様に義妹であるシャーロットと婚約しないかという話が届いていると…
今朝はウキウキしていました。
ハル様と出掛けられるとなってドキドキしました。
でも今は何もかもが暗くどんよりとして見えます。
シャーロットにはレイモンド様という婚約者がいるのにどうして?
ハル様は受けられるのかしら…
私はどうしたら…そんな事分かっているじゃない…早く去らなければ…
貼り付けた笑顔のままのイオに何があったか聞く事は出来なかった…
聞きたいのに聞けない…俺は本当に臆病だ。
イオの考えを話して欲しいのに、イオに俺を曝け出せないでいる。
良く見られたいから…
嫌われたくないから…
その言葉の後ろには必ず"好きになって欲しいのに"という言葉がつく。
イオを受け止めたいと思う気持ちの他に俺を受け止めて欲しいという思いがある。
イオに好きになってもらいたくて、俺を受け止めてもらいたくて…でも、嫌われたく無いから良い面だけを見せようと必死で…イオに求めたいなら自分から動かなきゃいけないのは分かっているのに泣きそうな顔になるイオも貼り付けた笑顔のイオにも何も出来ないまま俺の笑顔も作り物になっていく。
ダニーを好きになって欲しくなくて遠ざけようと必死で…あんな約束をしなければ今頃、俺はイオに想いを伝えていただろうか?
答えは"否"だ。
早くこの思いを断ち切ってイオに想いを伝えられるようになりたい。
そのためにも必ずジェダイナ公爵家からイオを守るんだ。
~イオの気持ち~
ハル様の友人にハル様を傷つけないで欲しいと頼まれました。
好きにならない約束をハル様のご友人なら聞いているのでしょう。
私の態度がハル様に好意がある様に見えるのでしょうね…気を付けないと。
だからマル様にはハル様を傷つけないとお伝えしました。
でも、約束しますとは言えませんでした…約束はもうしたくありません…
私自身が守れるかも分からない約束をするのは怖いです。
約束を破られる事は辛い事だと私は知っています。
ハル様は私とは結婚しないとはっきりお話しされていますのに…だから、この想いだけは絶対にお伝えしたりしません。
でもハル様に良き方が現れる前に去りたいです。
そう思えば思う程に上手く笑えなくて…本当に私はお義母様の言うように駄目な子なんですね…。
ハル様…嫌な思いをする前に私は貴方の前から去りますから…だからどうか私の気持ちに気付かないで下さい。
そう願っていたのに現実は本当に厳しいものだと痛感します。
マル様を含めた3人でお茶をしながら何処かぎこちない時間が過ぎ…その後、雑貨屋を見てサミュエル公爵家に戻りました。
雑貨屋での私とハル様は何処かお互いに遠慮がちな態度になっていたと思うのは私の気のせいでしょうか?
ハル様も約束を思い出して何か思う事があるのかもしれません…
とにかくサミュエル公爵家に戻った私達を待っていたのは公爵様でした。
いつもは遅くまでお帰りにならないのに昨日に続き今日もお早いお戻りです。
ても、それには理由がありました。
ハル様が公爵様に呼ばれて執務室にむかいます。
残された私にお義母様が教えて下さいます。
ハル様に義妹であるシャーロットと婚約しないかという話が届いていると…
今朝はウキウキしていました。
ハル様と出掛けられるとなってドキドキしました。
でも今は何もかもが暗くどんよりとして見えます。
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ハル様は受けられるのかしら…
私はどうしたら…そんな事分かっているじゃない…早く去らなければ…
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