【R18】隠れビッチの私とキマジメ彼氏君〜お別れエッチなのに彼に啼かされてバイバイできません〜

梗子

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7.バレた

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 まずい、まずい……!!

 私は部屋の中を見渡した。まさか来客が来ると思わなかったから色んなものが出しっぱなしだ。

 服に雑誌、コスメが無造作に置かれているのはもうしょうがない。
 けれどそこには私の読みかけのTL小説や漫画、そしておもちゃまで一緒に散らばっている。

 正宗君が「台所を借りる」と断ってキッチンに篭ったのを見計らうと、私はものすごい勢いで部屋のものを片付けはじめる。

「彩?どうしたんだ?」
「あまりにも散らかりすぎてるから片付けてただけ」
「俺は気にしないぞ?それよりも彩は病み上がりなんだからまだ休まないと」
「で、でも~私にも恥じらいというものがありまして……」

 そういって必死に見られてはいけないものをクローゼットに詰め込んでいく。
 その時、私の足元で電気コードが絡まり、私は盛大に転んでしまった。
 
 その音に気づいた正宗君はドタドタと大きな足音を立ててキッチンから飛び出してきた。

「彩、大丈夫か!?」
「いたた……大丈夫。ちょっと転んだだけだから」

 正宗君は私に歩み寄るとその場で屈み、ぶつけてあざになった私の膝を心配そうに見つめる。

「だから言ったろ、無理は駄目だって……ほら、こんなに真っ赤になっているじゃないか」
「えへへ、大丈夫だよ。こんなの湿布貼ってればすぐ治っちゃうから……」

 ブゥィィーィィーィィーン

 その時、唐突に機械音が響き渡る。

「ん?なんだ?」

 正宗君が音がする方を振り向いた瞬間、その機械音が何かを思い出して私は思わず叫ぶ。

「だめぇぇ!!!」

 ……私の切実な願いは虚しくもう全てが遅かった。

「これは……」

 正宗君の手にはピンク色の太い男性器を模したバイブが握られていた。
 しかもバイブは一定のリズムで上下左右に揺れている。

 正宗君は頬を赤らめながらも、その無機質に蠢く物体から目を離せないでいる。

 正宗君と私の間には沈黙が流れ、部屋にはただ無情な機械音が鳴り響く。

「……すまない」

 正宗君ははっとすると、顔を逸らして手にしていたバイブを私に返そうとした。
 
 その時、バイブの電気コードがクローゼットの扉にも絡まっていたなんて知らなかった私は、正宗君の手から奪い取るようにしてバイブを手に取った。

 強引に引っ張られたコードが同時にクローゼットの扉を引っ張り、無理矢理詰め込まれた中身が飛び出す。

「危ない!!」

 飛来してくる落下物から私を抱きしめて庇う正宗君。

 『君のナカが俺のものになるまで突いてやる』『あぁん、殿下、そこダメェ!!』

 ……そんな煽り文句の帯が巻かれたTL漫画やTL小説が正宗君の背中にぶつかる。

 さまざまなサイズの使いかけのコンドームが紙吹雪のように舞う。

 あり得ない形状のおもちゃがいくつも私たちの足元に落ちてきて。

 正宗君の肩越しにそれらを見た時、私はもう絶望感で何も考えられなくなってしまった。

 あぁ、終わっちゃった。

 




 


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