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大輝side

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俺、さっきめっちゃ早口で色々言っちゃったけど、なんて言ったか覚えてない。
でも、なんか井上さんが『私のせい』って言ってたけど、まさか。
俺、好きとか言ってないよね。
言ってないよねー!!!
言ってないことにしてーーーーーー!

でも、ずっと思ってるのはこの2人の時間が長く続けばいいのに。

もう、家着くけど送っていった方がいいよね。
まだ明るいけど。
でも、こんな長い道毎日一人で帰ってるの?
今日は半日だったけど、終日の時は真っ暗だって。
危険すぎる。

「あ、有馬くん。ここだよね」
「うん。」
「じゃ、明日ね!」
「あ、あのさ送っていくよ!」
「えっとー。大丈夫!」
「いや、でも」
「でも、その気持ちは嬉しいんだけど。」
「だけど、?」

井上さんは言葉を詰まらせた。
どうしたんだろう?

「どうした?」
「私、ここに住んでるんだよね」

そう言って、俺の住んでるマンションを指さした。
えっーー!
同じマンションってこと?

「めっちゃ驚いてるんだけど。」
「そうだよね。私もだよ!有馬くんがこのマンション指さした時」
「今まで気づかなかったことも奇跡だよね」
「あ、入ろっか」
「そうだね」

それにしても驚いた。
これで隣とかだったら、もっと驚きだけど。そんなことは無いはず!

「あ、何階?」
「あ、5階」
「えっ俺もなんだけど」
「ちょっと待って!何号室?」
「511」「512」
「ってことは、隣?!」

マジか。俺フラグ立ててんじゃん。
やばっ!これからどうすればいいんだ!?
あ、どうもしなくていいんだけど。

「今日は、ありがとね 」
「いや、こちらこそ。」
「男子と喋ることなんて、私なかったからさ。有馬くんでよかった。ありがと」
「ううん。こちらこそ。」
「じゃ、明日ね」
「うん。」

そう言って、お互い部屋に入った。
井上さんが俺の事嫌ってなくて良かった。
また、一緒に帰れたらいいな。
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