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第一章
第6話 ナギサ戦
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「俺はトラウゴッドさんを抑える! お前たちはそっちの女だ!」
飛び降りて来たナギサの攻撃を瞬時にかわし、ハインツが叫びながら巨大な大男に突っこんでいく。
「ふむ、私はあなた達ですか」
ナギサが品定めするようにこちらを見る。
彼女が持つ武器は最初槍のように見えたが、先端が斧のようになっている。恐らくあれはハルバードだろう。
「いや違う、貴様程度すぐに片づけてハインツの援護に向かうさ」
「……へー」
わが主はやる気十分といったところだ。
大言壮語も良いが、実際に実行できなければ格好が悪い。俺も全力で支援して主のビッグマウスを現実にしなければいけない。
「ルイス、私の準備が整うまで少しだけ時間を稼げるか?」
「もちろん、そういうのは得意だよ」
エレノアの魔法は少しだけ準備に時間がかかる。それまでは俺も戦いに参加して時間を稼がなければなるまい。
「何をするつもりかはわかりませんが、あなた達じゃ私には勝てないと思いますよ?」
「それはやってみないとわからないだろ!」
そう言って、俺はナギサの元へとまっすぐ突っ込む。ドロシーとの戦闘で使った光の魔術で一気に仕留めてやる。
「【光よ 輝け】!」
夜の闇の中だ、余計に目がつぶれるはずだ。
俺はナギサが目を開けていないのを確認し、即座に切りつける。
だが……。
「なんですかこれ、子供だましにもほどがありますよ?」
目を閉じたまま、まるで俺の位置が分かるようにかわされる。
俺の剣は中空を切り、隙だらけの体が晒される。
「ルイス!」
エレノアが叫ぶ、が間に合わない。
「ぐはっ」
ナギサが小さな体を思い切り使って俺の腹を蹴りつける。
その体からは信じられない威力だ。俺の体は赤い花が咲いている花壇の方に吹き飛んでいく。
「死んでください……!」
迷わず俺に突っ込んでくる。まず先に一人減らすつもりなのだろう。少女の抱えたハルバードが目の前に迫る……!
「させん!」
ハルバードが振り下ろされ、今まさに俺の頭を吹き飛ばそうとしたその瞬間、ぎりぎりエレノアが間に合った。
「ちっ」
ナギサが舌打ちをして距離を取る。
「立てるか?」
「ああ、なんとかな」
主に守られるなんて従者失格だが、今はそんなことで落ち込んでいる場合ではない。
すぐに立ち上がり、息を整える。
「男女が逆ならとっても絵になるんですけど、残念ですね」
ナギサがニヤニヤと笑う。
「従者が主を守り、主が従者を守る。私は当たり前の事をしたまでだ。ルイスもまた、当たり前に私を守る。……私たちの関係を馬鹿にしたお前は万死に値する!」
エレノアがめちゃくちゃキレている。
嬉しいが、気恥ずかしい。
「ふむふむ、いいですねそれ。素晴らしいです」
エレノアが感心した様に顎に手を当てて頷く。
「クオンさん! 聞きました今の! 私の事も助けてくださいよー」
ナギサが、いまだ玄関の上に座る漆黒の悪魔に助けを求める。
「いやよ、疲れてるの。死力を尽くして戦いなさい」
「鬼! 悪魔! そんなんだから【漆黒の悪魔】なんて言われるんですよ! ……痛っ!」
漆黒の悪魔が投げた小石がナギサの額に当たる。
こいつら、何をふざけてやがる。
「【風よ 烈しく 敵を 切り刻め】」
痺れを切らしたエレノアが魔術を詠唱する。
「あ、危ないですね……!」
ナギサはその魔術を信じられない速さで躱し、額の汗をぬぐう。
「集中しなさい」
漆黒の悪魔がナギサを咎める。
「まあ、今のは私が悪いです……。汚名返上、いきますよ!」
ハルバードを抱え突っ込んでくる。
今度の標的はどうやらエレノアらしい。
「……甘い!」
ハルバードの重そうな一撃を軽々と剣で受け流すと、お返しとばかりにエレノアが蹴りつける。……が、寸での所でかわされる。
その躱した隙をついて、俺も剣を構えて突っ込む。
「二人がかりで卑怯な!」
俺の剣はハルバードで防がれ、逆に吹き飛ばされる。
「【雷よ 強く 轟き 敵を貫け】」
正確に俺の腹に狙いを定めた雷がナギサの手から放たれ迫ってくる。
「【土よ 盾となれ】……!」
咄嗟に土の魔術で防ぐが、ドロシーが使った三節の魔術すら防げなかった土くれでは四節の魔術等防げるはずもなく、俺の腹は雷に貫かれる。
「まず、一人」
「ルイス!」
腹から血がどんどんと溢れてくる。
痛みが全身を支配して、目の前が真っ白になり自分の意識が遠のいていくのが分かる。
恐らく、このまま放置すればすぐにでも俺は死ぬだろう。
死ねば、この劣等感しか感じない人生を終わらせることが出来る。
だが、俺は死ぬわけにはいかない。
エレノアを、主を守るのが俺の仕事だ……!
全身の魔力を腹に集中する。
傷が塞がり、血や臓器が復元する。
元の自分へと戻っていく。傷の無い体に戻り、全身を支配していた痛みが遠のいていき、視界が元に戻る。
何度経験しても慣れない死からの回帰は、吐き気と共に俺を現実へと引き戻す。
「さて、次は貴方を殺すとしますね……!」
ハルバードを振り上げてエレノアに切りかかる女の背中を、俺は全力で切りかかる。
この攻撃は確実に決まる。ナギサは油断し、後ろへの警戒を完全に解いている。仮に気づいても人間の反応速度では絶対に躱せない。俺が、敵を殺す……!
「後ろ!」
漆黒の悪魔が叫ぶ。が、間に合うはずがない。俺は既に首元まで剣を振り下ろしている。
取った……!
そう思った瞬間、ナギサは信じられない……いや、有り得ない速度で振り向き俺の剣をハルバードで受け止める。
「なんで……!」
「それはこっちの台詞ですよ……!」
鍔競り合う俺たちを見て、後ろからエレノアがナギサに切りかかる。……が、またしても瞬間的に速度が上がったナギサは俺を蹴りつけてどかし、エレノアの攻撃を躱す。
「……あなた、なんで生きてるんですか? というか、傷は?」
「さあな……!」
俺は剣を構えて臨戦態勢をとる。俺も何故反応できたのか聞きたかったが、そんな無意味な問答をしていられる余裕はどこにもない。
「ルイス、腹は大丈夫か?」
「もう治った」
「あまり心配させるな……」
エレノアの顔を見ると、涙の跡がある。
主として、俺の魔法を知っていても心配してくれたんだろう。その気持ちがとても嬉しかった。
「仕方ありません。本気で行きます……!」
ナギサの雰囲気が変わる。よく見ると、先ほどまでの黒い目が、充血したように赤く染まっていく。
「そうか、だが少し遅いな。もうすぐお前の敗北は確定する」
エレノアがそう言い放つと、ナギサ目掛けて突撃する。
目にも止まらない速さで切りかかるが、まるでどこを切るのか見えているかのようにすべての攻撃が躱されている。
「【石よ 飛べ】」
俺も魔法で援護する。
「邪魔です」
……が、案の定切り落とされる。
流石に二節の魔術ではどうにもならないか……!
俺も剣で攻撃したいが、今いけば逆に邪魔してしまいかねない。ここは隙をみて魔術による援護をしていくしかないだろう。
「お前の敗北が確定する、でしたっけ? いつ確定するんですか?」
すべての攻撃を避けながら、ナギサが煽る。
そして大振りの攻撃を躱したその瞬間、ハルバードをエレノアの腹に目掛けて振りかぶる。
「……いまだ」
ナギサが振りかぶったその瞬間、その手からハルバードが落ちていく。ナギサの手が、小刻みに震えている。
いや、手だけではない。全身が震え、もはやナギサは動く事すらできなくなっている。
「……なんですかこれ?」
「私の魔法だよ」
ナギサを見下ろしながらそう告げると、エレノアが拳を振りかぶる。
「【拳よ 鉄の如く 硬く 重くなれ】」
文字通り鉄の拳がナギサの顔に当たり、吹き飛ばす。
見ると、ちょうどハインツの足元まで転がっていった。
エレノアの【相手を震わせる魔法】は、一定時間対峙し声を聞かせた相手を震わせ動けなくさせる。
準備に時間はかかるが、決まればどんな強者でも敵にならない。
これが、エレノアを天才たらしめている由縁だ。
「ふむ、どうやら向こうも決着がつくな」
エレノアがハインツ達の方を見てそうつぶやく。
向こうも今まさにハインツがトラウゴッドさんを切り倒す直前であった。
……あとは、あいつを倒すだけだ。
そう思い漆黒の悪魔の方に目をやったその瞬間、野太い叫び声が聞こえる。戦いの終わりを告げる声であった。
飛び降りて来たナギサの攻撃を瞬時にかわし、ハインツが叫びながら巨大な大男に突っこんでいく。
「ふむ、私はあなた達ですか」
ナギサが品定めするようにこちらを見る。
彼女が持つ武器は最初槍のように見えたが、先端が斧のようになっている。恐らくあれはハルバードだろう。
「いや違う、貴様程度すぐに片づけてハインツの援護に向かうさ」
「……へー」
わが主はやる気十分といったところだ。
大言壮語も良いが、実際に実行できなければ格好が悪い。俺も全力で支援して主のビッグマウスを現実にしなければいけない。
「ルイス、私の準備が整うまで少しだけ時間を稼げるか?」
「もちろん、そういうのは得意だよ」
エレノアの魔法は少しだけ準備に時間がかかる。それまでは俺も戦いに参加して時間を稼がなければなるまい。
「何をするつもりかはわかりませんが、あなた達じゃ私には勝てないと思いますよ?」
「それはやってみないとわからないだろ!」
そう言って、俺はナギサの元へとまっすぐ突っ込む。ドロシーとの戦闘で使った光の魔術で一気に仕留めてやる。
「【光よ 輝け】!」
夜の闇の中だ、余計に目がつぶれるはずだ。
俺はナギサが目を開けていないのを確認し、即座に切りつける。
だが……。
「なんですかこれ、子供だましにもほどがありますよ?」
目を閉じたまま、まるで俺の位置が分かるようにかわされる。
俺の剣は中空を切り、隙だらけの体が晒される。
「ルイス!」
エレノアが叫ぶ、が間に合わない。
「ぐはっ」
ナギサが小さな体を思い切り使って俺の腹を蹴りつける。
その体からは信じられない威力だ。俺の体は赤い花が咲いている花壇の方に吹き飛んでいく。
「死んでください……!」
迷わず俺に突っ込んでくる。まず先に一人減らすつもりなのだろう。少女の抱えたハルバードが目の前に迫る……!
「させん!」
ハルバードが振り下ろされ、今まさに俺の頭を吹き飛ばそうとしたその瞬間、ぎりぎりエレノアが間に合った。
「ちっ」
ナギサが舌打ちをして距離を取る。
「立てるか?」
「ああ、なんとかな」
主に守られるなんて従者失格だが、今はそんなことで落ち込んでいる場合ではない。
すぐに立ち上がり、息を整える。
「男女が逆ならとっても絵になるんですけど、残念ですね」
ナギサがニヤニヤと笑う。
「従者が主を守り、主が従者を守る。私は当たり前の事をしたまでだ。ルイスもまた、当たり前に私を守る。……私たちの関係を馬鹿にしたお前は万死に値する!」
エレノアがめちゃくちゃキレている。
嬉しいが、気恥ずかしい。
「ふむふむ、いいですねそれ。素晴らしいです」
エレノアが感心した様に顎に手を当てて頷く。
「クオンさん! 聞きました今の! 私の事も助けてくださいよー」
ナギサが、いまだ玄関の上に座る漆黒の悪魔に助けを求める。
「いやよ、疲れてるの。死力を尽くして戦いなさい」
「鬼! 悪魔! そんなんだから【漆黒の悪魔】なんて言われるんですよ! ……痛っ!」
漆黒の悪魔が投げた小石がナギサの額に当たる。
こいつら、何をふざけてやがる。
「【風よ 烈しく 敵を 切り刻め】」
痺れを切らしたエレノアが魔術を詠唱する。
「あ、危ないですね……!」
ナギサはその魔術を信じられない速さで躱し、額の汗をぬぐう。
「集中しなさい」
漆黒の悪魔がナギサを咎める。
「まあ、今のは私が悪いです……。汚名返上、いきますよ!」
ハルバードを抱え突っ込んでくる。
今度の標的はどうやらエレノアらしい。
「……甘い!」
ハルバードの重そうな一撃を軽々と剣で受け流すと、お返しとばかりにエレノアが蹴りつける。……が、寸での所でかわされる。
その躱した隙をついて、俺も剣を構えて突っ込む。
「二人がかりで卑怯な!」
俺の剣はハルバードで防がれ、逆に吹き飛ばされる。
「【雷よ 強く 轟き 敵を貫け】」
正確に俺の腹に狙いを定めた雷がナギサの手から放たれ迫ってくる。
「【土よ 盾となれ】……!」
咄嗟に土の魔術で防ぐが、ドロシーが使った三節の魔術すら防げなかった土くれでは四節の魔術等防げるはずもなく、俺の腹は雷に貫かれる。
「まず、一人」
「ルイス!」
腹から血がどんどんと溢れてくる。
痛みが全身を支配して、目の前が真っ白になり自分の意識が遠のいていくのが分かる。
恐らく、このまま放置すればすぐにでも俺は死ぬだろう。
死ねば、この劣等感しか感じない人生を終わらせることが出来る。
だが、俺は死ぬわけにはいかない。
エレノアを、主を守るのが俺の仕事だ……!
全身の魔力を腹に集中する。
傷が塞がり、血や臓器が復元する。
元の自分へと戻っていく。傷の無い体に戻り、全身を支配していた痛みが遠のいていき、視界が元に戻る。
何度経験しても慣れない死からの回帰は、吐き気と共に俺を現実へと引き戻す。
「さて、次は貴方を殺すとしますね……!」
ハルバードを振り上げてエレノアに切りかかる女の背中を、俺は全力で切りかかる。
この攻撃は確実に決まる。ナギサは油断し、後ろへの警戒を完全に解いている。仮に気づいても人間の反応速度では絶対に躱せない。俺が、敵を殺す……!
「後ろ!」
漆黒の悪魔が叫ぶ。が、間に合うはずがない。俺は既に首元まで剣を振り下ろしている。
取った……!
そう思った瞬間、ナギサは信じられない……いや、有り得ない速度で振り向き俺の剣をハルバードで受け止める。
「なんで……!」
「それはこっちの台詞ですよ……!」
鍔競り合う俺たちを見て、後ろからエレノアがナギサに切りかかる。……が、またしても瞬間的に速度が上がったナギサは俺を蹴りつけてどかし、エレノアの攻撃を躱す。
「……あなた、なんで生きてるんですか? というか、傷は?」
「さあな……!」
俺は剣を構えて臨戦態勢をとる。俺も何故反応できたのか聞きたかったが、そんな無意味な問答をしていられる余裕はどこにもない。
「ルイス、腹は大丈夫か?」
「もう治った」
「あまり心配させるな……」
エレノアの顔を見ると、涙の跡がある。
主として、俺の魔法を知っていても心配してくれたんだろう。その気持ちがとても嬉しかった。
「仕方ありません。本気で行きます……!」
ナギサの雰囲気が変わる。よく見ると、先ほどまでの黒い目が、充血したように赤く染まっていく。
「そうか、だが少し遅いな。もうすぐお前の敗北は確定する」
エレノアがそう言い放つと、ナギサ目掛けて突撃する。
目にも止まらない速さで切りかかるが、まるでどこを切るのか見えているかのようにすべての攻撃が躱されている。
「【石よ 飛べ】」
俺も魔法で援護する。
「邪魔です」
……が、案の定切り落とされる。
流石に二節の魔術ではどうにもならないか……!
俺も剣で攻撃したいが、今いけば逆に邪魔してしまいかねない。ここは隙をみて魔術による援護をしていくしかないだろう。
「お前の敗北が確定する、でしたっけ? いつ確定するんですか?」
すべての攻撃を避けながら、ナギサが煽る。
そして大振りの攻撃を躱したその瞬間、ハルバードをエレノアの腹に目掛けて振りかぶる。
「……いまだ」
ナギサが振りかぶったその瞬間、その手からハルバードが落ちていく。ナギサの手が、小刻みに震えている。
いや、手だけではない。全身が震え、もはやナギサは動く事すらできなくなっている。
「……なんですかこれ?」
「私の魔法だよ」
ナギサを見下ろしながらそう告げると、エレノアが拳を振りかぶる。
「【拳よ 鉄の如く 硬く 重くなれ】」
文字通り鉄の拳がナギサの顔に当たり、吹き飛ばす。
見ると、ちょうどハインツの足元まで転がっていった。
エレノアの【相手を震わせる魔法】は、一定時間対峙し声を聞かせた相手を震わせ動けなくさせる。
準備に時間はかかるが、決まればどんな強者でも敵にならない。
これが、エレノアを天才たらしめている由縁だ。
「ふむ、どうやら向こうも決着がつくな」
エレノアがハインツ達の方を見てそうつぶやく。
向こうも今まさにハインツがトラウゴッドさんを切り倒す直前であった。
……あとは、あいつを倒すだけだ。
そう思い漆黒の悪魔の方に目をやったその瞬間、野太い叫び声が聞こえる。戦いの終わりを告げる声であった。
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