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第二章
第1話 人か、化物か
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体が熱い。
足も、腕も、胴体も、内臓も、顔も、全てが溶けて得体の知れない“何か”に変わっていく。
あの女に妙な薬を飲まされてから僅か数分で、俺の体はドロドロに溶けていった。
破壊と再生を繰り返す事で信じられない程の激しい痛みを感じていたが、いつしかその痛みすらも消え去っていた。
俺の体は、神経までもが溶け切ってしまったようである。
何も見えず、何も聞こえず、何も感じない。
暗闇だけが俺を支配している。
俺はどうなったのだろう?
『再定義しなさい』
自分が一体何なのかすらわからなくなった俺の頭に、別れ際のクオンの言葉が思い浮かぶ。
再定義か……。
騎士でも無く、エレノアの従者でも無く、ましてや家族でもない。
そんな“何物でも無くなった自分”をもう一度作り直す、再定義する。
ルイス=シュスラーという存在がどうありたいのかを考える。
エレノアに忠誠を捧げることも、ハインツと競い合いあうことも、騎士になって国家を守ることも出来ない。
子供のころからずっと、エレノアの傍に居続けることを夢見て生きてきた。
才能の無い俺が周りの人間についていけず惨めになりながらも、ただそのためだけに必死に訓練してきた時間も。
騎士になることを諦めて、それでもエレノアの隣にいたいから始めた訓練協力や肉の盾としての仕事も。
そのすべてが無駄になった。
だが俺は、それでも俺は生きていたい。
だから体がドロドロに溶けても燃えるような痛みに耐えて回復し続けたんだ。
どれだけ痛くても、どれだけ惨めでも、それでも生きていたいと強く願う気持ちが俺の根源なのだ。
だから俺はただ生きたいという願いを込めて、ルイス=シュスラーを再定義した。
*
「おはよう」
長い眠りから覚め、目を開けるとクオンの顔が見えた。
驚いて部屋を見回すと、眠りにつく前に監禁されていた部屋だった。
違うのは、壁中が血塗れで座っていたはずの椅子が粉々に壊されていることくらいだ。
「目が覚めて一番最初に見るのがお前の顔だなんて、ゾッとしないな」
俺は悪態を尽きながら立ち上がる。
どうやら俺は服すら着ていないみたいだ。
「酷いわ、ずっと心配していたのよ?」
「そりゃどーも……うわっ」
取り敢えず部屋から出ようと一歩踏み出すと、思った以上に体力が無くなっていたのか前に倒れ込んでしまう。
「危ないわよ?」
そんな俺をクオンが胸元で抱きかかえる。
なんだか既視感のある感覚だった。
「取り敢えずベッドに寝かせてあげるわ」
クオンがそう言った次の瞬間、俺は天蓋付きの豪華なベッドに横たわっていた。
ベッドの周りには、質素な木の机とその上に小さなろうそく台があるだけの簡素な部屋であった。
その簡素さが余計にベッドの異質さを際立たせる。
「……どうやった?」
「時の魔法で私の時間を早めたの」
事もなげにそういうが、俺は心底恐怖する。
こんなことが出来てしまう相手に勝てる人間など存在するのか……?
「す、すごいな」
「もっと色々出来るわよ? 今度全部教えてあげる」
教えてくれるのか……。
「ほかに質問はないの? ルイスが聞くならなんでも答えてあげるわよ?」
ベッドに横たわる俺に熱い視線を送ってくる。
なんでこんなに好感度高いのか、本当にわからない。わからなさすぎてかなり怖い……。
ただ、何でも聞けるなら聞いておいた方がいいだろう。
「じゃあ俺が眠る直前、お前は俺に何をしたんだ?」
取り敢えず、一番気になったことを聞いてみる。
「お前じゃなくてクオン……まあいいわ、答えてあげる。何をしたかと言われれば、あなたが私と“同じ時”を歩けるようにしたの」
「同じ時を歩く……?」
どういうことだ?言ってる意味がよくわからない……。
「ええ、そうよ。私は時の魔法で体を若返らせる事によって無限の時を歩めるの。寿命って概念が無いのよ」
そんなことまで出来るのかよ……。
「その力で私は何百年も生きてきたの。周りはみんな死んでいったわ……。だから私はずっと、無限に生きられる仲間が欲しかったの。苦楽を共にして、決して離れることのない人を求め続けてきた」
「悪いけど俺の魔法は寿命を無くせるようなものじゃないぞ?」
確かに傷は治せるが、若返ったりなんて出来ない。いずれ老いて死ぬだろう。
「ええ、わかってるわ。……ねえルイス、貴方はここに来た時の傷で本来なら死ぬ運命だったっていうのは理解できてる?」
「ああ、何度も死にかけて来たからな。わかってるよ。それをおま……クオンが魔法で助けてくれていたんだろう?」
「そうね、死を遅らせていたわ。けど死ぬ運命を変えるほどの干渉は出来なかった。だから今から話す私の暴挙は、確かに最低な行いだけどそうしなければルイスが助からなかったって言うのは本当なのよ。それだけは信じてほしいの」
暴挙って、こいつ一体俺に何をしたんだ……?
「ああ、わかった。それは信じるよ」
「ありがとう。じゃあ、言うわね……あのね、あなたの体はもう人間じゃないの」
「……は?」
人間じゃない……?
じゃあ俺は一体なんなんだ?
「えっとね、スライムみたいなもの……と言えばいいかしら?」
「スライムって、ドラクエの?」
俺は昔の王が作ったゲームブックを例に出す。
確かあれの代表的なモンスターに可愛らしいスライムがいたはずだ。
うん、あれだったらまだ……。いやあれも受け入れられないがな!?
「いや、うーん……どちらかと言えばウィザードリィ?」
よりグロテスクなのが来た……。
ていうか、クオンでも知ってるのか、すごいな何代か前の王様。
「じゃあなんで俺は人間の姿のままなんだ?」
顔は見えないが、少なくとも体は人のままだ。
あんなグロテスクな存在にはとても見えないが……。
「それは、あなたが自分を再定義したからよ」
――再定義
確かに、俺はクオンのアドバイスに従って自分を再定義したな。
あれをしたから、俺は目覚めることができたのか……。
「あなたが戦う姿を見た時からずっと考えていたの。もしあなたが私と共に歩んでくれればどれだけ素晴らしいだろう、って」
「スライムになれば共に歩めるのか?」
「ええ、そうよ! 身体がスライムになれば寿命なんて存在しないもの!」
やや興奮気味のクオンの顔が目の前まで近づいて来る。
「俺意外じゃダメだったのか?」
「理由は二つあるわ。一つは、単純にあなたみたいな人が一番好きだから。言ったでしょ?」
ああ、そう言えば監禁されている時に熱弁されたような記憶があるような……。
「もう一つは?」
「あなたの魔法よ。あれだけの回復力なら体がドロドロに溶け切って再定義されるまでの間も生き続けられると踏んだの。スライムになれば存在の定義が変わって、尽きていた魔力も回復するはずだから魔力不足も問題にはならなかったわ」
よくわからないがそうなのか?存在の定義が変わるとか、そんなこと聞いたこともないから全くわからん……。
「これだけ条件が整った人と出会えるなんて、もう運命としか言えないと思わない?」
俺の手を握りしめ更に顔を近づける。
近すぎて怖いし、唇が近くにあるとあのキスを思い出して恥ずかしい……。
「あ、ああ。そうかもな……?けど、俺はもう人間じゃないんだろ? 人間じゃない化物と一緒にいたって楽しくないだろ」
俺はもうスライムになってしまったらしい。
だと言うのに、妙に落ち着いて受け入れられているのは何でだろうか?
まるで、本来の姿に戻ったようなそんな安心感まである。
だからなのか、スライムにされたと言われても特段怒りは湧いてこなかった。
もちろん、自分がもう人間ではないという事実に言い知れぬ恐怖や不安があるのは事実だが……。
もう、誰も俺を人間とは認めないだろう。
幾ら見た目が人に見えようと、その本性は化け物なのだから……。
「いいえ、あなたは人間よ」
クオンが当然のことのように言い切る。
「いや、クオンが言ったんだろ? 俺の体はスライムになったって」
なんだ?ボケたのか?実年齢云百歳のおばあちゃんだから限界が来てるのか……?
「確かにルイスの体はスライムよ。けど、ルイスは自分を人間として定義した。だから今ここに人の姿でいるの。それならルイスは人間よ、私が認めてあげる」
「人間……」
「そう、だれが何と言おうとね。そして、私の最愛の人でもあるの」
クオンの真っ直ぐな思いを受けて、心の中の不安がどんどんとかき消されていく。
「俺はまだ、人間として生きていいのか?」
弱々しく問いかける。
「あなたが、そう定義し続ける限り」
「ありがとう……」
心の底から出た言葉だった。
足も、腕も、胴体も、内臓も、顔も、全てが溶けて得体の知れない“何か”に変わっていく。
あの女に妙な薬を飲まされてから僅か数分で、俺の体はドロドロに溶けていった。
破壊と再生を繰り返す事で信じられない程の激しい痛みを感じていたが、いつしかその痛みすらも消え去っていた。
俺の体は、神経までもが溶け切ってしまったようである。
何も見えず、何も聞こえず、何も感じない。
暗闇だけが俺を支配している。
俺はどうなったのだろう?
『再定義しなさい』
自分が一体何なのかすらわからなくなった俺の頭に、別れ際のクオンの言葉が思い浮かぶ。
再定義か……。
騎士でも無く、エレノアの従者でも無く、ましてや家族でもない。
そんな“何物でも無くなった自分”をもう一度作り直す、再定義する。
ルイス=シュスラーという存在がどうありたいのかを考える。
エレノアに忠誠を捧げることも、ハインツと競い合いあうことも、騎士になって国家を守ることも出来ない。
子供のころからずっと、エレノアの傍に居続けることを夢見て生きてきた。
才能の無い俺が周りの人間についていけず惨めになりながらも、ただそのためだけに必死に訓練してきた時間も。
騎士になることを諦めて、それでもエレノアの隣にいたいから始めた訓練協力や肉の盾としての仕事も。
そのすべてが無駄になった。
だが俺は、それでも俺は生きていたい。
だから体がドロドロに溶けても燃えるような痛みに耐えて回復し続けたんだ。
どれだけ痛くても、どれだけ惨めでも、それでも生きていたいと強く願う気持ちが俺の根源なのだ。
だから俺はただ生きたいという願いを込めて、ルイス=シュスラーを再定義した。
*
「おはよう」
長い眠りから覚め、目を開けるとクオンの顔が見えた。
驚いて部屋を見回すと、眠りにつく前に監禁されていた部屋だった。
違うのは、壁中が血塗れで座っていたはずの椅子が粉々に壊されていることくらいだ。
「目が覚めて一番最初に見るのがお前の顔だなんて、ゾッとしないな」
俺は悪態を尽きながら立ち上がる。
どうやら俺は服すら着ていないみたいだ。
「酷いわ、ずっと心配していたのよ?」
「そりゃどーも……うわっ」
取り敢えず部屋から出ようと一歩踏み出すと、思った以上に体力が無くなっていたのか前に倒れ込んでしまう。
「危ないわよ?」
そんな俺をクオンが胸元で抱きかかえる。
なんだか既視感のある感覚だった。
「取り敢えずベッドに寝かせてあげるわ」
クオンがそう言った次の瞬間、俺は天蓋付きの豪華なベッドに横たわっていた。
ベッドの周りには、質素な木の机とその上に小さなろうそく台があるだけの簡素な部屋であった。
その簡素さが余計にベッドの異質さを際立たせる。
「……どうやった?」
「時の魔法で私の時間を早めたの」
事もなげにそういうが、俺は心底恐怖する。
こんなことが出来てしまう相手に勝てる人間など存在するのか……?
「す、すごいな」
「もっと色々出来るわよ? 今度全部教えてあげる」
教えてくれるのか……。
「ほかに質問はないの? ルイスが聞くならなんでも答えてあげるわよ?」
ベッドに横たわる俺に熱い視線を送ってくる。
なんでこんなに好感度高いのか、本当にわからない。わからなさすぎてかなり怖い……。
ただ、何でも聞けるなら聞いておいた方がいいだろう。
「じゃあ俺が眠る直前、お前は俺に何をしたんだ?」
取り敢えず、一番気になったことを聞いてみる。
「お前じゃなくてクオン……まあいいわ、答えてあげる。何をしたかと言われれば、あなたが私と“同じ時”を歩けるようにしたの」
「同じ時を歩く……?」
どういうことだ?言ってる意味がよくわからない……。
「ええ、そうよ。私は時の魔法で体を若返らせる事によって無限の時を歩めるの。寿命って概念が無いのよ」
そんなことまで出来るのかよ……。
「その力で私は何百年も生きてきたの。周りはみんな死んでいったわ……。だから私はずっと、無限に生きられる仲間が欲しかったの。苦楽を共にして、決して離れることのない人を求め続けてきた」
「悪いけど俺の魔法は寿命を無くせるようなものじゃないぞ?」
確かに傷は治せるが、若返ったりなんて出来ない。いずれ老いて死ぬだろう。
「ええ、わかってるわ。……ねえルイス、貴方はここに来た時の傷で本来なら死ぬ運命だったっていうのは理解できてる?」
「ああ、何度も死にかけて来たからな。わかってるよ。それをおま……クオンが魔法で助けてくれていたんだろう?」
「そうね、死を遅らせていたわ。けど死ぬ運命を変えるほどの干渉は出来なかった。だから今から話す私の暴挙は、確かに最低な行いだけどそうしなければルイスが助からなかったって言うのは本当なのよ。それだけは信じてほしいの」
暴挙って、こいつ一体俺に何をしたんだ……?
「ああ、わかった。それは信じるよ」
「ありがとう。じゃあ、言うわね……あのね、あなたの体はもう人間じゃないの」
「……は?」
人間じゃない……?
じゃあ俺は一体なんなんだ?
「えっとね、スライムみたいなもの……と言えばいいかしら?」
「スライムって、ドラクエの?」
俺は昔の王が作ったゲームブックを例に出す。
確かあれの代表的なモンスターに可愛らしいスライムがいたはずだ。
うん、あれだったらまだ……。いやあれも受け入れられないがな!?
「いや、うーん……どちらかと言えばウィザードリィ?」
よりグロテスクなのが来た……。
ていうか、クオンでも知ってるのか、すごいな何代か前の王様。
「じゃあなんで俺は人間の姿のままなんだ?」
顔は見えないが、少なくとも体は人のままだ。
あんなグロテスクな存在にはとても見えないが……。
「それは、あなたが自分を再定義したからよ」
――再定義
確かに、俺はクオンのアドバイスに従って自分を再定義したな。
あれをしたから、俺は目覚めることができたのか……。
「あなたが戦う姿を見た時からずっと考えていたの。もしあなたが私と共に歩んでくれればどれだけ素晴らしいだろう、って」
「スライムになれば共に歩めるのか?」
「ええ、そうよ! 身体がスライムになれば寿命なんて存在しないもの!」
やや興奮気味のクオンの顔が目の前まで近づいて来る。
「俺意外じゃダメだったのか?」
「理由は二つあるわ。一つは、単純にあなたみたいな人が一番好きだから。言ったでしょ?」
ああ、そう言えば監禁されている時に熱弁されたような記憶があるような……。
「もう一つは?」
「あなたの魔法よ。あれだけの回復力なら体がドロドロに溶け切って再定義されるまでの間も生き続けられると踏んだの。スライムになれば存在の定義が変わって、尽きていた魔力も回復するはずだから魔力不足も問題にはならなかったわ」
よくわからないがそうなのか?存在の定義が変わるとか、そんなこと聞いたこともないから全くわからん……。
「これだけ条件が整った人と出会えるなんて、もう運命としか言えないと思わない?」
俺の手を握りしめ更に顔を近づける。
近すぎて怖いし、唇が近くにあるとあのキスを思い出して恥ずかしい……。
「あ、ああ。そうかもな……?けど、俺はもう人間じゃないんだろ? 人間じゃない化物と一緒にいたって楽しくないだろ」
俺はもうスライムになってしまったらしい。
だと言うのに、妙に落ち着いて受け入れられているのは何でだろうか?
まるで、本来の姿に戻ったようなそんな安心感まである。
だからなのか、スライムにされたと言われても特段怒りは湧いてこなかった。
もちろん、自分がもう人間ではないという事実に言い知れぬ恐怖や不安があるのは事実だが……。
もう、誰も俺を人間とは認めないだろう。
幾ら見た目が人に見えようと、その本性は化け物なのだから……。
「いいえ、あなたは人間よ」
クオンが当然のことのように言い切る。
「いや、クオンが言ったんだろ? 俺の体はスライムになったって」
なんだ?ボケたのか?実年齢云百歳のおばあちゃんだから限界が来てるのか……?
「確かにルイスの体はスライムよ。けど、ルイスは自分を人間として定義した。だから今ここに人の姿でいるの。それならルイスは人間よ、私が認めてあげる」
「人間……」
「そう、だれが何と言おうとね。そして、私の最愛の人でもあるの」
クオンの真っ直ぐな思いを受けて、心の中の不安がどんどんとかき消されていく。
「俺はまだ、人間として生きていいのか?」
弱々しく問いかける。
「あなたが、そう定義し続ける限り」
「ありがとう……」
心の底から出た言葉だった。
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