Again

時理駕

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第3話

そして動きだす

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やっぱりおかしい

最近堅志と柑奈の様子がいつもと違うような...
「柑奈と何かあったの?」
「なにも」
堅志に聞いてもなにも答えてくれないし
「堅志と何かあった?」
「別に何もないよ、そいえば瑠伊、昨日の数学の宿題やってる?私やってないんだよねー」
柑奈に聞いても話そらされるし...
昨日、優斗くんが学校にきてから皆の態度が
変わった気がするんだよなー…
「あの瑠伊くん」
「うわっ!」
「ビックリした....優斗君か....」
「あっ....と、ゴメン、今から行く理科室がわからなくて…」
「そうなんだ、なら一緒に行こ!!」
僕は彼の手を引っ張った
その時はあまり深く2人のことは考えなかった
途中、夕梨を見つけた
「夕梨~これから何処いくの~?」
「これから生徒会室へ行くのよ、資料とか頼まれてるし」
夕梨は1年生の時から生徒会へ入り、今では副会長を勤めるまでになったのだった
「そうなんだ、頑張ってね!」
「ところで貴方達は何してるの?」
「今から理科室に行くんだよ、優斗君がわからないって言ってるから教えてあげてるんだよ」
「....はじめまして、話すのは始めて..だよね
  僕裏坂   優斗です、よろしくね」
「私は月下   夕梨よ 夕梨でいいわ、よろしく」
どうやら夕梨は昔の事を気にしてないらしい
(にしても冷たいなー....もう少し優しくしても
いいんじゃない?なんて思う僕だった)
その後なにも変わった事は特にこれと言って
なく、放課後に突入した
相変わらず堅志と柑奈は変化なし....か....
どうしよう....いつも堅志と柑奈と一緒に
帰ってるから今日は一緒に帰る人が....

「ねぇ!今日一緒に帰らない?」
「....いいよ」
僕は帰ろうとしていた優斗君を引き留め、
一緒に帰るのことにした
「ねぇ優斗君って土日とかいつも何してるの?」
「休日は読書したり、スポーツセンターで体を動かしているよ」
「へぇ~」
「瑠伊君は?」
「僕はサッカーしたり、料理作ったりしてるかな~」
「そうなんだ」
僕達は他にも好きな食べ物・趣味・苦手な物とか
とにかく色んな話をした
その時だった     ----

ブーーーーー!!!!!!

トラックがクラクションを勢い強く
鳴らしていた
それはまるで悪魔の断末魔ようだ
目の前にはボールを追いかける
                   
              ー少女の姿がー

駄目だ、体が動かない、どうしたら?
なにも考える事が出来ない
考えろ僕、考えろ僕!


【キキッーー         ガシャン】


誰も彼を待ってはくれなかった
---そう世界は不平等で不利益---

ーーー続くーーー













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