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1章 寝取られ惣助
幕間1
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「それでは、遡行調査の説明をいたします」
頼りなさげな青年が、タブレットを読み上げるようにして、注意事項を上げていく。
「こちらの腕時計は、調査中は外さないでください。調査時間は、そこの銀色の扉をくぐってから2時間です。現在の時間が上に、滞在地の時間が下に、残り時間が中央に表示されます。5分前には振動します。必ず、それまでに、この『待機室』まで戻ってきてください」
「はい」
「基本的には、遡行調査中、なるべく物に触れたり動かしたりしないようにしてください。動かした場合は、元の状態に戻してください。動かしてそのままにすると、歪みが生じることがあります。また、入れない場所に近づくと時計の画面が赤く光ります。絶対に踏み込まないように注意してください」
「はい」
「調査終了後、2時間より早く帰ってきても、『待機室』の外に出る臙脂色の扉は開きませんので待っていてください。臙脂色の扉の鍵は僕が持っています。基本的に、この扉は、二人一組でくぐる決まりです」
青年は、少し声を落として続けた。
「不測の事態が起きて僕がいなかった場合、臙脂色の扉は1時間ごとに5分だけロックが解除されるようになります。ロックが解除されると、上のランプが緑に光りますので、その場合は一人で退出してきてください」
「わかりました」
「それでは、遡行調査を開始します」
頼りなさげな青年が、タブレットを読み上げるようにして、注意事項を上げていく。
「こちらの腕時計は、調査中は外さないでください。調査時間は、そこの銀色の扉をくぐってから2時間です。現在の時間が上に、滞在地の時間が下に、残り時間が中央に表示されます。5分前には振動します。必ず、それまでに、この『待機室』まで戻ってきてください」
「はい」
「基本的には、遡行調査中、なるべく物に触れたり動かしたりしないようにしてください。動かした場合は、元の状態に戻してください。動かしてそのままにすると、歪みが生じることがあります。また、入れない場所に近づくと時計の画面が赤く光ります。絶対に踏み込まないように注意してください」
「はい」
「調査終了後、2時間より早く帰ってきても、『待機室』の外に出る臙脂色の扉は開きませんので待っていてください。臙脂色の扉の鍵は僕が持っています。基本的に、この扉は、二人一組でくぐる決まりです」
青年は、少し声を落として続けた。
「不測の事態が起きて僕がいなかった場合、臙脂色の扉は1時間ごとに5分だけロックが解除されるようになります。ロックが解除されると、上のランプが緑に光りますので、その場合は一人で退出してきてください」
「わかりました」
「それでは、遡行調査を開始します」
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