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1章 寝取られ惣助
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「こちらですわ、どうもありがとうございました」
女性に指示されてたどり着いたのは、古びたビルの3階奥の事務所だった。
『久遠寺調査事務所』
使い込まれた木の扉につりさげられた真新しい白いプレートには、癖のある筆書きででそう書かれていた。
「調査事務所……」
思わず、呟く。
「どうぞ、入ってください。お茶をお入れいたします」
「いえ、そんな、お気遣いなく」
かちゃん、と軽い音を立てて、彼女が扉を開ける。
中は、雑然と箱が積まれ、布をかぶった機材と思しきものが散乱していた。
「散らかっていてすいません、まだ越してきたばかりで。箱はそちらに置いてもらえますか?
「あ、はい」
受付と思しきカウンターに座っていた青年が、突然入ってきた惣助たちに、慌てたように立ち上がる。
「司君、お客様よ、お茶をお入れして」
「は、はい。いらっしゃいませ」
青年は、正面の黒い扉を開けて、惣助と彼女を案内した。
奥の応接室は、きれいに整えられていた。重厚なデスクの前に、高そうな応接セットが並ぶ。壁面には、天井まで届く扉付きの本棚が、たくさんの本やファイルを湛えて鎮座していた。
「司君、お茶はチャイをストレングス・アーロディジアックでね」
「はいっ!」
バタバタと焦げ茶色の扉の向こうに消える青年を見送って、惣助は柔らかい革のソファに腰を埋めた。
『久遠寺調査事務所
所長 久遠寺翔子』
「所長さんでいらしたんですか……」
惣助は、差し出された名刺を、まじまじと見つめた。
「お恥ずかしい、所長とは言っても、去年引退した祖父の後を継いだだけの、新米所長なんですの。こちらにも、つい先日に越してきたばかりで。本格的な開業には、まだ何日かかかると思いますわ」
そう言いながらも、彼女――翔子の態度は堂々としており、人を使う立場に慣れているのは明らかだった。
「代替わりで顧客も大分、減ってしまいましたしね。しばらくは仕事が少なくて開店休業状態でしょうね」
そう言いながらお茶を飲む翔子には、言葉とは裏腹に焦る様子は微塵も見て取れなかった。
「お仕事……調査会社というと、犯罪捜査とか?」
「いやだ、そんな、ドラマみたいなことはありませんよ」
そう言うと、おかしそうに笑う。色気のある笑い方だった。レースのブラウスから見える首元が、なまめかしい。惣助は目を逸らした。
「だいたいは、信用調査とか、身元調査ですね。あとは、やっぱり、浮気の調査が多いかしら?ごめんなさい、夢がなくて」
「浮気の調査、ですか」
惣助は、ハッと顔を上げる。
「ええ、興味がおありかしら?」
「いえ、いや、まあ、その」
動揺を押し隠し、青年に出されたミルクティーを口に含んだ。スパイシーな香りと微かな苦みのある、甘い紅茶は、飲んだことのない味だった。惣助の微妙な表情に気が付いたのか、翔子が首を傾げる。
「チャイですの。お口にあうかしら?」
「チャイと言うと、インドの?」
「ええ。でもオリジナルでブレンドしてるから、ちょっとお店のとは風味が違うかも。疲れの取れる香辛料とか入れてあるんです」
「へえ、そうなんですか」
「ええ、あの、……お疲れのように見えたから」
翔子が、鮮やかなネイルの施された細い指で、惣助の目元を指さし、そっと微笑んだ。
カッと体が熱くなったのは、紅茶の効果なのか、翔子に触れられたせいなのか、……動揺を見透かされた気がしたからなのか。
誤魔化すように、惣助は残りの紅茶も一気に飲み干した。
「何か、悩み事があるのでは?ご相談だけでしたら、無料で承りましてよ?」
翔子の言葉に心を動かされる。
結奈の浮気に、向き合わなければならないならば、いずれはこういった調査会社や興信所を頼ることになるだろう。かかる費用や時間など、相談しておけば、心の準備になるかもしれない。
躊躇いながら、惣助は重い口を開いた。
「……俺じゃないんですが、友人から相談を受けてて。その、奥さんが浮気をしているらしいんです」
「そうなんですか。それで?」
友人の話、と口にして、思わず翔子の反応を窺う。しかし、続きをうながす彼女の様子はさらりとしたもので、それに安堵した惣助は、堰が切れたように今まで起こったことを話しつくした。
途中から、翔子はタブレットとタッチペンを取り出し、時折、メモを取りながら聞いていた。
「一月前に1回だけ浮気現場を目撃。相手は不明。妻に不審な点はない、と。相手に心当たりは?」
「全くない、らしいんですが、どうも、同じ会社か系列会社の人間じゃないかと」
「というのは、何か根拠が?」
「当日、相手の男が、これ、今この私が着ているのと同じ作業着を着てた……着てたらしくて」
惣助は、着たまま出てきてしまった、自分の作業着をつまむ。
そう、あの日、相手の男の顔は見えなかったが、床に脱ぎ捨てられた濃いグレーのズボンと、ソファの背もたれ越しに見た同色の上着の背中は、自分の会社の制服に違いなかった。
「洗濯する為に持ち帰る日以外は、基本的に会社に置いてあるんです。その日も、家には持って帰ってなかったから、俺の、友人の物じゃない」
惣助が、悩ませている理由の一つに、これがあった。
浮気相手が会社の同僚や上司であれば、結奈の浮気は家庭内の問題だけでは済まない。下手をすれば、惣助が職を失うことさえありうるのだ。そうでなくても、妻を寝取った男と、一緒に仕事をしていくことなんて、できるわけがない。
「なるほど。でも、相手の目星はまったくつかないんですね」
「ああ」
なるほど、と頷いた翔子は、すっとタブレットを操作すると、テーブルの上にそっと差し出した。
「裁判に使える浮気の証拠をご希望ですか?それとも、まず相手を特定したいですか?証拠写真の撮影となると、張り込みなども必要になって、結構な時間とお金がかかる可能性が高いです。相手を突き止めるだけですと、もう少し早く安く済む場合もありますが……」
「とりあえず、相手を突き止めるだけでいいんですが」
そう言って、翔子が差し出してきたタブレットの画面に目を落とす。時間や日数ごとに、必要経費が表になっている。その費用欄に6~8桁の数字が並んでいるのを見て、予想はしていたが、惣助は眩暈を覚えた。
「次回、逢引する時間や場所が分かっていれば簡単なんですが、ずっと監視を続けるとなると、結構な費用が掛かる可能性があります。特に、調査対象が専業主婦ですと、朝から晩まで監視する必要がありますし」
家計は結奈に任せている。数万くらいならともかく、数十万、百万単位のお金を、ぽんとひねり出すことはできない。ほぼ諦めて、惣助がタブレットから顔を上げる。
そこへ、翔子がすっと顔を寄せて、低い声で続けた。
「でも、過去に相手が浮気した場所と時間が正確に分かっていて、浮気相手を知りたいだけなら、いい方法があります。他の事務所ではできない、わが所独自の調査方法が」
細められた翔子の目が鋭さを増し、唇の端がわずかにあがる。立ち上る色香が、惣助の思考を鈍らせた。
翔子は、再度タブレットを引き寄せると、何かのパスワードを手早く打ち込んだ。今までの画面が一新する。
「我が所の隠しメニューです。うちでは、遡行調査、『スピルトミルク・リサーチ』と呼んでいます。"There’s no use crying over spilt milk."過去は変えることができません。これは絶対です。けれど、"Things present are judged by the things past."未来を決めるには過去を知らなければ」
そう言ってタブレットを再度差し出してくる。
しかし、そこに書いてあることの意味はよくわからなかった。
「我が所には、特定の時間特定の場所で起こった出来事を正確に知る技術があります。ARP……Akashic Records Projectと言うのは聞いたことがありますか?」
「ええと、何年か前に国際会議で提唱されていたような気がしますが、詳しくは」
「現代社会は、情報データで溢れています。人工衛星のデータから、個人の持つ携帯端末のデータまで。誰からデータを取られていない時間や場所なんて、今や地球上にはほとんど存在しません。そのデータを統合し、記録していこうというプロジェクトです。これは、結局、個人情報保護の観点から、採択はされませんでした」
「はあ」
「けれど、非公式ににこのプロジェクトを実行に移した組織があったんです。そして、データの収集とともに、集められたデータを立体的に再構成することに成功しました」
翔子の心地よい滑らかな声が、脳内を撫でるように滑っていく。意味が分からないまま、惣助は翔子の言葉に曖昧に相槌をうっていた。
その惣助の様子に、翔子は少し言葉を切った。
「簡単に言いますと、過去の世界を、実際に行ったように体感できるんです」
ようやく、翔子の言葉が理解できて、惣助は驚いた。
「まさか、そんなことが?」
「ええ。残念なことに、この調査は非公式ですので、入手した証拠を公式の裁判などで使うことはできませんが。自分の目で過去を確認すると言う点では、正確さは他の追随を許しません」
さすがに、信じかねている様子の惣助に、そっと翔子が笑いかけた。
「よろしかったら、お試しになりますか?」
「え?」
「開業前ですし、お荷物を運んでいただいたお礼と、宣伝もかねて」
そう言うと、ぐっと翔子はこちらに身を乗り出してきた。豊満な胸が存在を主張し、惣助の思考をうばう。
「過去に起こった真実を、我が目で確かめたいと思いませんか?」
女性に指示されてたどり着いたのは、古びたビルの3階奥の事務所だった。
『久遠寺調査事務所』
使い込まれた木の扉につりさげられた真新しい白いプレートには、癖のある筆書きででそう書かれていた。
「調査事務所……」
思わず、呟く。
「どうぞ、入ってください。お茶をお入れいたします」
「いえ、そんな、お気遣いなく」
かちゃん、と軽い音を立てて、彼女が扉を開ける。
中は、雑然と箱が積まれ、布をかぶった機材と思しきものが散乱していた。
「散らかっていてすいません、まだ越してきたばかりで。箱はそちらに置いてもらえますか?
「あ、はい」
受付と思しきカウンターに座っていた青年が、突然入ってきた惣助たちに、慌てたように立ち上がる。
「司君、お客様よ、お茶をお入れして」
「は、はい。いらっしゃいませ」
青年は、正面の黒い扉を開けて、惣助と彼女を案内した。
奥の応接室は、きれいに整えられていた。重厚なデスクの前に、高そうな応接セットが並ぶ。壁面には、天井まで届く扉付きの本棚が、たくさんの本やファイルを湛えて鎮座していた。
「司君、お茶はチャイをストレングス・アーロディジアックでね」
「はいっ!」
バタバタと焦げ茶色の扉の向こうに消える青年を見送って、惣助は柔らかい革のソファに腰を埋めた。
『久遠寺調査事務所
所長 久遠寺翔子』
「所長さんでいらしたんですか……」
惣助は、差し出された名刺を、まじまじと見つめた。
「お恥ずかしい、所長とは言っても、去年引退した祖父の後を継いだだけの、新米所長なんですの。こちらにも、つい先日に越してきたばかりで。本格的な開業には、まだ何日かかかると思いますわ」
そう言いながらも、彼女――翔子の態度は堂々としており、人を使う立場に慣れているのは明らかだった。
「代替わりで顧客も大分、減ってしまいましたしね。しばらくは仕事が少なくて開店休業状態でしょうね」
そう言いながらお茶を飲む翔子には、言葉とは裏腹に焦る様子は微塵も見て取れなかった。
「お仕事……調査会社というと、犯罪捜査とか?」
「いやだ、そんな、ドラマみたいなことはありませんよ」
そう言うと、おかしそうに笑う。色気のある笑い方だった。レースのブラウスから見える首元が、なまめかしい。惣助は目を逸らした。
「だいたいは、信用調査とか、身元調査ですね。あとは、やっぱり、浮気の調査が多いかしら?ごめんなさい、夢がなくて」
「浮気の調査、ですか」
惣助は、ハッと顔を上げる。
「ええ、興味がおありかしら?」
「いえ、いや、まあ、その」
動揺を押し隠し、青年に出されたミルクティーを口に含んだ。スパイシーな香りと微かな苦みのある、甘い紅茶は、飲んだことのない味だった。惣助の微妙な表情に気が付いたのか、翔子が首を傾げる。
「チャイですの。お口にあうかしら?」
「チャイと言うと、インドの?」
「ええ。でもオリジナルでブレンドしてるから、ちょっとお店のとは風味が違うかも。疲れの取れる香辛料とか入れてあるんです」
「へえ、そうなんですか」
「ええ、あの、……お疲れのように見えたから」
翔子が、鮮やかなネイルの施された細い指で、惣助の目元を指さし、そっと微笑んだ。
カッと体が熱くなったのは、紅茶の効果なのか、翔子に触れられたせいなのか、……動揺を見透かされた気がしたからなのか。
誤魔化すように、惣助は残りの紅茶も一気に飲み干した。
「何か、悩み事があるのでは?ご相談だけでしたら、無料で承りましてよ?」
翔子の言葉に心を動かされる。
結奈の浮気に、向き合わなければならないならば、いずれはこういった調査会社や興信所を頼ることになるだろう。かかる費用や時間など、相談しておけば、心の準備になるかもしれない。
躊躇いながら、惣助は重い口を開いた。
「……俺じゃないんですが、友人から相談を受けてて。その、奥さんが浮気をしているらしいんです」
「そうなんですか。それで?」
友人の話、と口にして、思わず翔子の反応を窺う。しかし、続きをうながす彼女の様子はさらりとしたもので、それに安堵した惣助は、堰が切れたように今まで起こったことを話しつくした。
途中から、翔子はタブレットとタッチペンを取り出し、時折、メモを取りながら聞いていた。
「一月前に1回だけ浮気現場を目撃。相手は不明。妻に不審な点はない、と。相手に心当たりは?」
「全くない、らしいんですが、どうも、同じ会社か系列会社の人間じゃないかと」
「というのは、何か根拠が?」
「当日、相手の男が、これ、今この私が着ているのと同じ作業着を着てた……着てたらしくて」
惣助は、着たまま出てきてしまった、自分の作業着をつまむ。
そう、あの日、相手の男の顔は見えなかったが、床に脱ぎ捨てられた濃いグレーのズボンと、ソファの背もたれ越しに見た同色の上着の背中は、自分の会社の制服に違いなかった。
「洗濯する為に持ち帰る日以外は、基本的に会社に置いてあるんです。その日も、家には持って帰ってなかったから、俺の、友人の物じゃない」
惣助が、悩ませている理由の一つに、これがあった。
浮気相手が会社の同僚や上司であれば、結奈の浮気は家庭内の問題だけでは済まない。下手をすれば、惣助が職を失うことさえありうるのだ。そうでなくても、妻を寝取った男と、一緒に仕事をしていくことなんて、できるわけがない。
「なるほど。でも、相手の目星はまったくつかないんですね」
「ああ」
なるほど、と頷いた翔子は、すっとタブレットを操作すると、テーブルの上にそっと差し出した。
「裁判に使える浮気の証拠をご希望ですか?それとも、まず相手を特定したいですか?証拠写真の撮影となると、張り込みなども必要になって、結構な時間とお金がかかる可能性が高いです。相手を突き止めるだけですと、もう少し早く安く済む場合もありますが……」
「とりあえず、相手を突き止めるだけでいいんですが」
そう言って、翔子が差し出してきたタブレットの画面に目を落とす。時間や日数ごとに、必要経費が表になっている。その費用欄に6~8桁の数字が並んでいるのを見て、予想はしていたが、惣助は眩暈を覚えた。
「次回、逢引する時間や場所が分かっていれば簡単なんですが、ずっと監視を続けるとなると、結構な費用が掛かる可能性があります。特に、調査対象が専業主婦ですと、朝から晩まで監視する必要がありますし」
家計は結奈に任せている。数万くらいならともかく、数十万、百万単位のお金を、ぽんとひねり出すことはできない。ほぼ諦めて、惣助がタブレットから顔を上げる。
そこへ、翔子がすっと顔を寄せて、低い声で続けた。
「でも、過去に相手が浮気した場所と時間が正確に分かっていて、浮気相手を知りたいだけなら、いい方法があります。他の事務所ではできない、わが所独自の調査方法が」
細められた翔子の目が鋭さを増し、唇の端がわずかにあがる。立ち上る色香が、惣助の思考を鈍らせた。
翔子は、再度タブレットを引き寄せると、何かのパスワードを手早く打ち込んだ。今までの画面が一新する。
「我が所の隠しメニューです。うちでは、遡行調査、『スピルトミルク・リサーチ』と呼んでいます。"There’s no use crying over spilt milk."過去は変えることができません。これは絶対です。けれど、"Things present are judged by the things past."未来を決めるには過去を知らなければ」
そう言ってタブレットを再度差し出してくる。
しかし、そこに書いてあることの意味はよくわからなかった。
「我が所には、特定の時間特定の場所で起こった出来事を正確に知る技術があります。ARP……Akashic Records Projectと言うのは聞いたことがありますか?」
「ええと、何年か前に国際会議で提唱されていたような気がしますが、詳しくは」
「現代社会は、情報データで溢れています。人工衛星のデータから、個人の持つ携帯端末のデータまで。誰からデータを取られていない時間や場所なんて、今や地球上にはほとんど存在しません。そのデータを統合し、記録していこうというプロジェクトです。これは、結局、個人情報保護の観点から、採択はされませんでした」
「はあ」
「けれど、非公式ににこのプロジェクトを実行に移した組織があったんです。そして、データの収集とともに、集められたデータを立体的に再構成することに成功しました」
翔子の心地よい滑らかな声が、脳内を撫でるように滑っていく。意味が分からないまま、惣助は翔子の言葉に曖昧に相槌をうっていた。
その惣助の様子に、翔子は少し言葉を切った。
「簡単に言いますと、過去の世界を、実際に行ったように体感できるんです」
ようやく、翔子の言葉が理解できて、惣助は驚いた。
「まさか、そんなことが?」
「ええ。残念なことに、この調査は非公式ですので、入手した証拠を公式の裁判などで使うことはできませんが。自分の目で過去を確認すると言う点では、正確さは他の追随を許しません」
さすがに、信じかねている様子の惣助に、そっと翔子が笑いかけた。
「よろしかったら、お試しになりますか?」
「え?」
「開業前ですし、お荷物を運んでいただいたお礼と、宣伝もかねて」
そう言うと、ぐっと翔子はこちらに身を乗り出してきた。豊満な胸が存在を主張し、惣助の思考をうばう。
「過去に起こった真実を、我が目で確かめたいと思いませんか?」
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