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第6節 ~驚愕ゲステータス~
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無事解放された俺だったが、何も知らない異世界で突然放り出されても途方に暮れてしまうので、フィリアに頼み込んで街を最低限案内してもらえるように頼み込んだ。
相当しぶられるかと思ったのだが、
「いいですよ」
まさかの即答OKだった。
「え?いいんですか?」
頼んだ俺の方が心配になって聞き返してしまう。
「えぇ、少し気になることもありますので」
少し含みのある言い方だったが、この時の俺がフィリアの考えていることに気付く事はなかった。
フィリアに連れらえれ目の前の市場を巡ってから、街のメイン通りへと足を進める。
途中、歩きながらこの世界の常識や金銭について最低限だけ教えてもらった。
「この国には3つの硬貨がありまして、それぞれ金貨・銀貨・銅貨と呼ばれています。銅貨100枚で銀貨1枚と同等。金貨1枚は銀貨100枚と同等の価値になります。ではここで問題です。金貨1枚は銅貨何枚分でしょうか?うふふ、少し難しいですよ?」
「10000枚」
「ふぇ?ユ、ユウトさん計算ができるんですか!?」
「そんな珍しい事か?」
「珍しいも何も、一般の方はだいたい計算ができませんよ。出来るのは商人ぐらいで、お店関連の方も最低限しか出来ません」
「なるほど、ね。と言う事は、学校なんてないよな?」
「遠方には魔術師学校がありますが、この街にはありませんね。計算ができるなら、それで生計を立てるのもありですね」
「折角の異世界でちまちま計算だけするのは嫌だなぁ・・・。なんか冒険者的な職業は無いの?」
「そう仰るのをお待ちしていました!こちらが冒険者ギルドです。どうぞ中へ」
「・・・何でわかった?」
「時渡りをされたの多くは非常に高いステータスを保有していることが多いらしく、その多くが冒険者として名前を残していますので、ユウトさんもそうなのかな?と思いまして」
フィリアの説明を聞きながら俺は考える。
もし俺のステータスが高かった場合、フィリアは恐らく俺を騎士団に引き込むつもりだったのだろう。
だからこそ、案内を引き受けてくれたのかもしれない。
促されるままに冒険者ギルドの戸をくぐると、ギルド内にいた他の冒険者達が皆こちらに目線を移してきた。
最初は物珍しいものを見る様な視線だったが、何かに気付くとほとんどの冒険者達から殺気が放たれる。
特に休憩スペースと思しき場所に座っている大柄な人間の冒険者は、今にも俺に跳びかかって来そうだ。
「スイナ、今少しいいかしら?」
そんな周囲の様子など気にせず、フィリアは受付の奥にいた一人の女性に声をかけた。
メガネをかけたセミロングの女性がゆっくりと近づいてくる。
「フィリアじゃない、どうしたの?」
「ちょっと、この人のステータスチェックして欲しいんだけど、頼めるかしら」
フィリアが俺を指さすとスイナと呼ばれた女性は俺に目線を移す。
俺はどうすればいいのかわからなかったので、一応会釈しておいた。
「見かけない人ね。新しく街に来たの?」
「そんなところ」
「色々気になるけど、わかったわ。ちょっと待ってて、準備してくるから」
出来るだけ早く!と願いながら俺は周囲の殺気に耐える。
もしここで1人になるようなことがあれば、瞬殺は必至だ。
心の中で「大丈夫だ」を連呼していると40回目でスイナからお呼びがかかった。
待ってましたと言わんばかりに俺は立ち上がると、案内されるがままに奥の部屋へと足を踏み入れる。
部屋の中は床に魔法陣が描かれ、その中央に1枚の紙が置いてあった。
どうやらこれがステータスを確認するための設備らしい。
「では、魔法陣の中央にある紙に自分の血液を垂らしてください」
そう言いながら、スイナは俺に1本の短剣を渡してきた。
なるほど、ありがちな設定だ。
俺は受け取った短剣の刃部を左手で握ると、ゆっくりと短剣を引き抜いた。
手のひらの表面に切れた感触が伝わってくる。
そして、その握った形のまま左手を紙の上へと持ってくると、指の間から垂れてきた自身の血を紙へと垂らした。
血が紙についた瞬間、魔法陣の色が青色から赤色に変わる。
同時に紙の上で血が文字を形成し始めた。
俺は初めて見るその光景に呆然としながらも、見入ってしまう。
純粋に凄い光景だった。
やがて、魔法陣の色が再び青色へと戻ると、スイナが俺に紙を拾うようにと伝えてきた。
「その紙には自身のステータスが書かれています。個人情報になりますので公開は本人の自由ですが、もし冒険者に登録される場合は紙の下半分を切り取っていただき、上半分の基本ステータスのみ受付で提示していただく必要があります」
スイナの説明を聞きながら俺は自分のステータスに目を通す。
名前 : タチバナ ユウト
性別 : 男
職業 : 旅人
レベル : 1
HP : 100/100
MP : 20/20
ATK : 20
DFN : 30
MAT : 10
MDF : 20
INT : 80
AGI : 30
―――――――――――――――――――
魔法 : なし
スキル : 『女神の加護』
称号 : 【時渡りの旅人】
ステータスの平均が幾つかなど知らないが、このステータスが弱い事は俺にでも分かる。
スイナの言う通り下半分の魔法・スキル・称号部分を切り取って上半分をフィリアに見せた。
「一応聞くけど、このステータスの評価はどんな感じ?」
俺の持つ紙を見た瞬間、フィリアが申し訳なさそうな表情をする。
「えっと・・・総合評価Fランク、かなと」
「Fランク?」
「戦闘スキルの総合評価を表したものです。最高位のSランクを筆頭にA・B・C・D・E・Fと続きます。要するに最弱、ですね」
最弱、かぁ。
歴代の時渡り経験者は皆高ステータス持ちだったようだし、もしかしたら俺もとか少し思っていたがまさかの最弱。
この世界からしたら新人も新人なのだから当たり前だが、少し期待していた分ショックは大きかった。
「ちなみに、一般の方の平均は大人の男性がLv.5のFランクですので、そこまで悲観することは無いと思いますよ?」
フィリアがすかさずフォローを入れてくれるが、結局は一般人以下なことに変わりはない。
もしかしたら、子供より弱いんじゃないだろうか。
そんな考えが俺の頭をよぎった。
相当しぶられるかと思ったのだが、
「いいですよ」
まさかの即答OKだった。
「え?いいんですか?」
頼んだ俺の方が心配になって聞き返してしまう。
「えぇ、少し気になることもありますので」
少し含みのある言い方だったが、この時の俺がフィリアの考えていることに気付く事はなかった。
フィリアに連れらえれ目の前の市場を巡ってから、街のメイン通りへと足を進める。
途中、歩きながらこの世界の常識や金銭について最低限だけ教えてもらった。
「この国には3つの硬貨がありまして、それぞれ金貨・銀貨・銅貨と呼ばれています。銅貨100枚で銀貨1枚と同等。金貨1枚は銀貨100枚と同等の価値になります。ではここで問題です。金貨1枚は銅貨何枚分でしょうか?うふふ、少し難しいですよ?」
「10000枚」
「ふぇ?ユ、ユウトさん計算ができるんですか!?」
「そんな珍しい事か?」
「珍しいも何も、一般の方はだいたい計算ができませんよ。出来るのは商人ぐらいで、お店関連の方も最低限しか出来ません」
「なるほど、ね。と言う事は、学校なんてないよな?」
「遠方には魔術師学校がありますが、この街にはありませんね。計算ができるなら、それで生計を立てるのもありですね」
「折角の異世界でちまちま計算だけするのは嫌だなぁ・・・。なんか冒険者的な職業は無いの?」
「そう仰るのをお待ちしていました!こちらが冒険者ギルドです。どうぞ中へ」
「・・・何でわかった?」
「時渡りをされたの多くは非常に高いステータスを保有していることが多いらしく、その多くが冒険者として名前を残していますので、ユウトさんもそうなのかな?と思いまして」
フィリアの説明を聞きながら俺は考える。
もし俺のステータスが高かった場合、フィリアは恐らく俺を騎士団に引き込むつもりだったのだろう。
だからこそ、案内を引き受けてくれたのかもしれない。
促されるままに冒険者ギルドの戸をくぐると、ギルド内にいた他の冒険者達が皆こちらに目線を移してきた。
最初は物珍しいものを見る様な視線だったが、何かに気付くとほとんどの冒険者達から殺気が放たれる。
特に休憩スペースと思しき場所に座っている大柄な人間の冒険者は、今にも俺に跳びかかって来そうだ。
「スイナ、今少しいいかしら?」
そんな周囲の様子など気にせず、フィリアは受付の奥にいた一人の女性に声をかけた。
メガネをかけたセミロングの女性がゆっくりと近づいてくる。
「フィリアじゃない、どうしたの?」
「ちょっと、この人のステータスチェックして欲しいんだけど、頼めるかしら」
フィリアが俺を指さすとスイナと呼ばれた女性は俺に目線を移す。
俺はどうすればいいのかわからなかったので、一応会釈しておいた。
「見かけない人ね。新しく街に来たの?」
「そんなところ」
「色々気になるけど、わかったわ。ちょっと待ってて、準備してくるから」
出来るだけ早く!と願いながら俺は周囲の殺気に耐える。
もしここで1人になるようなことがあれば、瞬殺は必至だ。
心の中で「大丈夫だ」を連呼していると40回目でスイナからお呼びがかかった。
待ってましたと言わんばかりに俺は立ち上がると、案内されるがままに奥の部屋へと足を踏み入れる。
部屋の中は床に魔法陣が描かれ、その中央に1枚の紙が置いてあった。
どうやらこれがステータスを確認するための設備らしい。
「では、魔法陣の中央にある紙に自分の血液を垂らしてください」
そう言いながら、スイナは俺に1本の短剣を渡してきた。
なるほど、ありがちな設定だ。
俺は受け取った短剣の刃部を左手で握ると、ゆっくりと短剣を引き抜いた。
手のひらの表面に切れた感触が伝わってくる。
そして、その握った形のまま左手を紙の上へと持ってくると、指の間から垂れてきた自身の血を紙へと垂らした。
血が紙についた瞬間、魔法陣の色が青色から赤色に変わる。
同時に紙の上で血が文字を形成し始めた。
俺は初めて見るその光景に呆然としながらも、見入ってしまう。
純粋に凄い光景だった。
やがて、魔法陣の色が再び青色へと戻ると、スイナが俺に紙を拾うようにと伝えてきた。
「その紙には自身のステータスが書かれています。個人情報になりますので公開は本人の自由ですが、もし冒険者に登録される場合は紙の下半分を切り取っていただき、上半分の基本ステータスのみ受付で提示していただく必要があります」
スイナの説明を聞きながら俺は自分のステータスに目を通す。
名前 : タチバナ ユウト
性別 : 男
職業 : 旅人
レベル : 1
HP : 100/100
MP : 20/20
ATK : 20
DFN : 30
MAT : 10
MDF : 20
INT : 80
AGI : 30
―――――――――――――――――――
魔法 : なし
スキル : 『女神の加護』
称号 : 【時渡りの旅人】
ステータスの平均が幾つかなど知らないが、このステータスが弱い事は俺にでも分かる。
スイナの言う通り下半分の魔法・スキル・称号部分を切り取って上半分をフィリアに見せた。
「一応聞くけど、このステータスの評価はどんな感じ?」
俺の持つ紙を見た瞬間、フィリアが申し訳なさそうな表情をする。
「えっと・・・総合評価Fランク、かなと」
「Fランク?」
「戦闘スキルの総合評価を表したものです。最高位のSランクを筆頭にA・B・C・D・E・Fと続きます。要するに最弱、ですね」
最弱、かぁ。
歴代の時渡り経験者は皆高ステータス持ちだったようだし、もしかしたら俺もとか少し思っていたがまさかの最弱。
この世界からしたら新人も新人なのだから当たり前だが、少し期待していた分ショックは大きかった。
「ちなみに、一般の方の平均は大人の男性がLv.5のFランクですので、そこまで悲観することは無いと思いますよ?」
フィリアがすかさずフォローを入れてくれるが、結局は一般人以下なことに変わりはない。
もしかしたら、子供より弱いんじゃないだろうか。
そんな考えが俺の頭をよぎった。
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