異世界に勇気と未来は必要なのだろうか

めると

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プロローグ

八話

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《晴人、上原side》

上原が敵軍を見つけた頃、晴人は食料を見つけていた。

「この店、奥は民家、こっちはコンビニみたいだな。中を見たけど誰もいないし。避難したんだろうなぁ」

晴人は棚に並べてあるカツ丼の弁当を2つ取り、奥にあった電子レンジに持って行く。
中に入れて『温めスタート』のボタンを押し、今度は飲み物を探す。

「飲み物は~。お、あったあった。
ジュースにお酒、水やお茶とか沢山あるな」

おもむろにオレンジジュースを手に取りフタを開ける。甘酸っぱい良い香りがする。

「ずっと何も飲んでなかったから喉が渇いたな。よし、飲もう」

口を近づけ、あと少しで飲めると言うところで ある男の声が聞こえた。

「おや?窃盗の現行犯ですか?行けませんね晴人くん」

ドアを開けて背中を壁に付けている上原だった。

「先生。お酒ありますよ」

「...お金なら有りますからね、有りますからね!」

上着のポケットから一万円札を取り出した上原はレジにバンっと叩き置くとお酒に手を伸ばした。
そしてゴクッゴクッと飲む。

「...はぁー。美味しいですね」

「先生、バイクどうするんですか?」

暫くの静寂が訪れる。
上原は時間が止まったかの様に動かなくなり、額から汗が流れる。

「....い、良いんですよ。此処から仁志駐屯地までは歩いて2日ほどで着きます。
それにもう燃料が無くなってたんですよね。
それにそれに、バイクだと音で敵軍に見つかる可能生が有りますし目立ちます。なので良いんですよ」

と必死に自分を肯定する上原。

上原先生にも焦る時ってあるんだぁ。
と晴人は思いつつ電子レンジからカツ丼を取り出す。松葉杖も手馴れた物だ。

ジューシーな肉の香り、それを優しく包み込む卵の香りが広がる。

「先生、取り敢えず食べましょ」

「ですね。あぁ、駅の方は何も無かったです。
晴人くん、私達は明日の夜明けに此処を出ます。その方が安全ですからね。

なので食べたらすぐ寝ましょう。
安心して良いですよ、私は1週間くらいなら寝ずに生きられます。見張りは任せて...熱っ」

カツ丼のフタを開けようとした上原の手に電子レンジで熱せられた熱い部分が当たり、
思わず声を出す。

この人本当によく分からないなぁ。

「ま、頂きます」

「頂きますね」

そして二人は夕食を済ませ、晴人は寝た。
上原は晴人が眠った事を確認すると駅に行き、死体を近くの空き地に持って行き その全てを埋めた。
そして手を合わせると店の奥にあったシャワーを浴び服を拝借した。

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