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第1章
善人?悪人?
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「さてと、ここから屋敷までは意外と距離あるんだよなぁ」
暗闇の中に1つだけある光。ユリファスの右手だ。教会を後にしたユリファスは1人歩いていた。
「しかし光属性は便利だな。回復、灯り、電撃魔法も光属性なんだからな。お、あの光は街かな?」
暫く歩くとユリファスの目には無数の光が目に止まった。今は深夜。下手に出歩くと魔族や盗賊らに襲われる可能性もある。街で朝を迎えるのが得策だろうとユリファスは考えた。
街の門に着く前に右手の光、灯り魔法を消した。
(光属性だとバレたら面倒だしね。設定はこうしよう、盗賊に誘拐されたが隙を見て逃げ出してきた男の子。うん、完璧)
「...なんだ、ガキか。身分証はあるか?」
身分証とは身分を示す白いカードの事である。
様々なことが書かれており、犯罪を犯した事のある者は黒く色が変化する。刑期をしっかりと過ごせば灰色になるらしい。
当然ユリファスも身分証を持っていたのだが神父らを殺したため黒くなってしまった。なので途中で捨てた。
「あの...僕誘拐されて逃げてきたんです。この街にいるお母さんに早く会いたいなあ...」
そう言うとユリファスは悲しそうな表情を作る。
「そうか、よく無事だったな。通っていいぞ。後これ、水だ。喉が渇いたろう。なぁに、金は子供から取らないさっ」
(こんな世界にもいい人はいるんだな)
そう思うとユリファスは水に手を伸ばした。
そしてゴクッゴクッと音を立てながら水を飲み干した。
「ありがとうござ...」
感謝を伝えようとしたユリファスだったが、突然の眠気に対抗できず倒れ込んでしまった。そしてユリファスの意識は消えた。
暗闇の中に1つだけある光。ユリファスの右手だ。教会を後にしたユリファスは1人歩いていた。
「しかし光属性は便利だな。回復、灯り、電撃魔法も光属性なんだからな。お、あの光は街かな?」
暫く歩くとユリファスの目には無数の光が目に止まった。今は深夜。下手に出歩くと魔族や盗賊らに襲われる可能性もある。街で朝を迎えるのが得策だろうとユリファスは考えた。
街の門に着く前に右手の光、灯り魔法を消した。
(光属性だとバレたら面倒だしね。設定はこうしよう、盗賊に誘拐されたが隙を見て逃げ出してきた男の子。うん、完璧)
「...なんだ、ガキか。身分証はあるか?」
身分証とは身分を示す白いカードの事である。
様々なことが書かれており、犯罪を犯した事のある者は黒く色が変化する。刑期をしっかりと過ごせば灰色になるらしい。
当然ユリファスも身分証を持っていたのだが神父らを殺したため黒くなってしまった。なので途中で捨てた。
「あの...僕誘拐されて逃げてきたんです。この街にいるお母さんに早く会いたいなあ...」
そう言うとユリファスは悲しそうな表情を作る。
「そうか、よく無事だったな。通っていいぞ。後これ、水だ。喉が渇いたろう。なぁに、金は子供から取らないさっ」
(こんな世界にもいい人はいるんだな)
そう思うとユリファスは水に手を伸ばした。
そしてゴクッゴクッと音を立てながら水を飲み干した。
「ありがとうござ...」
感謝を伝えようとしたユリファスだったが、突然の眠気に対抗できず倒れ込んでしまった。そしてユリファスの意識は消えた。
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