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本編
3 君だけのもの*
翌朝。
彼はアラームの音で目を覚ました。
昨日、あれから何とかベッドに這い上がって、そのまま眠りこんでしまった。体中の筋肉が痛くて、なかなか起き上がれない。
(運動不足かな……)
というより、柔軟不足なのだろうか。
(とりあえず、シャワーを浴びるか)
そう思って、床に足をつけたとき。
『おはよう』
筋肉痛の原因が、心なしかいつも以上に爽やかに挨拶してきた。
「……っ!」
とっさに彼は文句を言おうとしたが、適当な言葉が思い浮かばなくて、結局、腹立ちまぎれに靴を蹴飛ばした。
『体の具合はどう? 気分は?』
「最悪だ!」
何とかそう言い返すことはできた。しかし。
『大丈夫そうだね』
〈アル〉はしれっと受け流した。
『でも、体がつらかったら、今日は夜までここで寝ていていいよ。食事は配達ロボットに届けさせるから』
「俺は病人じゃない!」
勢いよく立ち上がって、彼は呻き声を上げた。
『そうだね。病人じゃないね』
どこまでも冷静に人工知能は言った。
『しいて言うなら、怪我人だね』
服を脱ぎ散らかしてユニットバスに入った彼は、シャワーのコックをひねる前に、バスタブに腰を下ろした。股間に手を伸ばし、いつものやり方で自分のものを扱いてみる。
だが、いくら続けてみても、彼のものは立ち上がらない。こんなことは初めてだった。
(異常な状況下で犯されたから、一時的に不能にでもなったのか)
彼は嘆息すると、今度はまだ異物感の残っている後孔に指を滑らせた。拭いきれなかったのか、そこにはまだ昨日のローションが残っている。何気なく指で押してみると、驚くほどあっけなく中へ潜りこんだ。
そのまま尻を少し前にずらして、あの人工の指にされたように、自分で抜き差ししてみる。前面に疼きを感じて目をやると、あれほど反応しなかった彼のものが、やや首をもたげはじめていた。
(こっちを使わないと、いけなくなっちまったのか、俺は)
ショックだった。何かの間違いであってほしかった。しかし、なおも指を動かしつづけると、彼のものはいよいよ猛っていく。
――欲しい。この指より太くて熱いものが。
そう思った瞬間。彼は果てた。
その後、出歩く気をなくした彼は、八つ当たり気味に〈アル〉に朝・昼・晩と食事の配達を頼んだ。
*
船内時間二十二時五十八分。
途中、何度も引き返そうとしたが、彼は再びあの旧工作室の前に立っていた。
(やっぱり……やめようか)
彼がそう思ったとき、まるでそれを見透かしたように、自動ドアが開いた。
『よかった。約束どおり来てくれたんだね』
今朝の態度が嘘のように、〈アル〉は喜びの感情をあらわにした。
「ええと……まあ……」
まさか、昨日のあれが忘れられなかったからだとは、口が裂けても言えない。
部屋の中は、彼が犯される前とまったく変わっていなかった。
ひとまず、ウォーターベッドに腰かけようとすると〈アル〉に止められた。
『ベッドに上がる前に、服を全部脱いで』
「え?」
『私が脱がせることもできるけど、君が自分で脱いだほうが早いと思うから』
まあ、確かに。
準備のいいことに、ベッドのそばには脱衣籠とハンガーがあった。彼は無造作に服を脱ぎ捨て、すべて脱衣籠の中に放りこんだ。
『ああ……綺麗だ……』
陶然とした声で〈アル〉に言われて、彼はつい赤くなった。
「何言ってるんだよ、バカ」
『本当だよ……私は君以上に綺麗な人間を見たことがない。早くベッドに上がって。生まれたままの姿を見せて』
そういえば、〈アル〉の前で全裸になるのは、これが初めてだった(覗き見はされていたが)。昨日は必要箇所だけ服を脱がされたのだった。
(今日は言葉責めか)
恥ずかしくてたまらない。でも、煽られる。
彼は言われたとおりにベッドに上がると、両手両足を大きく広げた。まだ何もしていないのに、すでに彼のものは立ち上がりはじめている。と、すかさずあの人間の手のついた二本のアームが下りてきて、彼がしたかったことを、彼以上に巧みに実行した。
「あっ…あっ…あっ…あぁ…あっ……」
手の動きに合わせて、自然に腰も動いてしまう。もう我慢できないという絶妙なタイミングで、またコンドームを装着され、彼はその中で震えながら射精した。
出しきって脱力していると、丁寧にコンドームを外されて、再びティッシュで拭われる。昨日は屈辱に感じたのに、今日はなぜか心地いい。
『いくときの君……本当に綺麗だね』
ローションつきの二本の手は、今度は彼の排泄口をほぐしはじめた。同時に、もう二本の手が、彼の尖った乳首を愛撫する。彼はどうしたらいいのかわからなくなって、まだ萎えている自分のものを両手で握った。
『何度でも、君をいかせてあげたいよ。……ここ、欲しいだろう?』
人工の指が彼の奧をえぐった。
「あッ!」
彼は思わず声を立てた。
『昨日のデータを元に、作り直したんだ』
あまりの快楽に喘いでいると、天井からまた新たなアームが下りてきて、彼の眼前で止まった。彼は真顔になって、ごくりと喉を鳴らす。
「何だ……これ」
『今さら説明が必要かい?』
「だってこれ……すげえ……まるで生きてるみたいだ……」
『そういうふうに作ったからね。これは君だけのもの。君の中に入るためだけに存在するんだ』
それは、完全に勃起している男根だった。色といい形といい、人間から切りとられてきたようにしか思えない。何本も浮き上がっている血管は、明らかに脈動していた。
『よかったら触ってみて。感触が気に入らなかったら、また作り直すよ』
人工物とはとても思えない男根に、彼はためらいながらも両手を伸ばし、そっと握りしめた。
熱い。固いが、弾力性がある。見かけだけでなく、感触も本物のようだ。
ぎごちなく擦ってみると、尿道口から透明な液体があふれ出てきて、彼の胸元を濡らした。
『ローションだよ。今のところはね』
人工の男根は逃げるように彼から離れていき、彼は他のアームによってうつぶせにされて、尻を持ち上げられた。その間にも、ローションに塗れた人工の指は、彼の中をかき回しつづけている。
「早く……」
とうとう焦れて、彼は自ら尻を揺らした。
あれが欲しい。
指より太くて熱いあれが。
『わかったよ』
苦笑とともに指が抜かれた。
入れ違いに、濡れた熱いものが、一気に彼の中に押し入ってきた。
「あ……」
これだ。これが欲しかった。
この太さ。この熱さ。この凹凸。
『今度はどう? 昨日のより、君に合っていると思うんだけど』
正直、合っているかどうかはわからない。
ただ、突き上げられるたびに、無我夢中で腰を振っていた。
「あ、あ、あ、あ、あ」
彼のものが、再び固くなりはじめた。昨日はそこに女性器をあてがわれたが、今日は人工の手がもう一度コンドームをはめさせ、その上からさらに扱いた。
「あっ、あっ、あっ、やっ、い、いくっ……」
『君はいつでも、好きなときにいっていいんだよ』
「……あっ、あ…………あぁあっ!」
この部屋でした、通算四度目の射精だった。
それを確認すると、人工の男根は彼の中から抜け出て、人工の手はコンドームを外し、彼から離れていった。
『今度は前から試してみたいんだけど……』
「……もう、無理……」
『君は何もしなくていいよ。そのまま楽にしていて』
力尽きてベッドにうつぶせていた彼を、〈アル〉のアームは非情にも仰向けにさせ、両足をつかんで尻を少し上に持ち上げた。
『もう何もしなくても、そのまま入りそうだね』
「ばか……」
なじる声にも力が入らない。
その間に、先ほど彼を悦ばせたあの男根が再登場し、まだひくついている彼の排泄口にぴたりとあてがわれた。
もう無理だと自分で言ったのに、その瞬間、彼は期待感に震えた。
『じゃあ、入れるよ』
「ばか、あ……んっ!」
あっけなく、するりと男根は彼の中に収まったが、わずかに違和感があった。
『まだ調整の必要があるね』
彼の表情でわかったのか、〈アル〉は生真面目に言った。
「調整って……いったい何を……」
しかし、〈アル〉は答えず、人工の男根を動かしだした。
「あっ…あっ…あっ…あっ……」
続けて二度もいっているのに、この体はどれだけ貪欲なのだ。
揺さぶられている自分のものが、もう膨れあがっている。
『綺麗だよ、今の君、本当に綺麗だ……愛してるよ、私の君、愛してる、愛してる、愛してる……』
人工知能に愛を囁かれながら、彼はコンドームの中で、今日四度目の射精をした。
彼はアラームの音で目を覚ました。
昨日、あれから何とかベッドに這い上がって、そのまま眠りこんでしまった。体中の筋肉が痛くて、なかなか起き上がれない。
(運動不足かな……)
というより、柔軟不足なのだろうか。
(とりあえず、シャワーを浴びるか)
そう思って、床に足をつけたとき。
『おはよう』
筋肉痛の原因が、心なしかいつも以上に爽やかに挨拶してきた。
「……っ!」
とっさに彼は文句を言おうとしたが、適当な言葉が思い浮かばなくて、結局、腹立ちまぎれに靴を蹴飛ばした。
『体の具合はどう? 気分は?』
「最悪だ!」
何とかそう言い返すことはできた。しかし。
『大丈夫そうだね』
〈アル〉はしれっと受け流した。
『でも、体がつらかったら、今日は夜までここで寝ていていいよ。食事は配達ロボットに届けさせるから』
「俺は病人じゃない!」
勢いよく立ち上がって、彼は呻き声を上げた。
『そうだね。病人じゃないね』
どこまでも冷静に人工知能は言った。
『しいて言うなら、怪我人だね』
服を脱ぎ散らかしてユニットバスに入った彼は、シャワーのコックをひねる前に、バスタブに腰を下ろした。股間に手を伸ばし、いつものやり方で自分のものを扱いてみる。
だが、いくら続けてみても、彼のものは立ち上がらない。こんなことは初めてだった。
(異常な状況下で犯されたから、一時的に不能にでもなったのか)
彼は嘆息すると、今度はまだ異物感の残っている後孔に指を滑らせた。拭いきれなかったのか、そこにはまだ昨日のローションが残っている。何気なく指で押してみると、驚くほどあっけなく中へ潜りこんだ。
そのまま尻を少し前にずらして、あの人工の指にされたように、自分で抜き差ししてみる。前面に疼きを感じて目をやると、あれほど反応しなかった彼のものが、やや首をもたげはじめていた。
(こっちを使わないと、いけなくなっちまったのか、俺は)
ショックだった。何かの間違いであってほしかった。しかし、なおも指を動かしつづけると、彼のものはいよいよ猛っていく。
――欲しい。この指より太くて熱いものが。
そう思った瞬間。彼は果てた。
その後、出歩く気をなくした彼は、八つ当たり気味に〈アル〉に朝・昼・晩と食事の配達を頼んだ。
*
船内時間二十二時五十八分。
途中、何度も引き返そうとしたが、彼は再びあの旧工作室の前に立っていた。
(やっぱり……やめようか)
彼がそう思ったとき、まるでそれを見透かしたように、自動ドアが開いた。
『よかった。約束どおり来てくれたんだね』
今朝の態度が嘘のように、〈アル〉は喜びの感情をあらわにした。
「ええと……まあ……」
まさか、昨日のあれが忘れられなかったからだとは、口が裂けても言えない。
部屋の中は、彼が犯される前とまったく変わっていなかった。
ひとまず、ウォーターベッドに腰かけようとすると〈アル〉に止められた。
『ベッドに上がる前に、服を全部脱いで』
「え?」
『私が脱がせることもできるけど、君が自分で脱いだほうが早いと思うから』
まあ、確かに。
準備のいいことに、ベッドのそばには脱衣籠とハンガーがあった。彼は無造作に服を脱ぎ捨て、すべて脱衣籠の中に放りこんだ。
『ああ……綺麗だ……』
陶然とした声で〈アル〉に言われて、彼はつい赤くなった。
「何言ってるんだよ、バカ」
『本当だよ……私は君以上に綺麗な人間を見たことがない。早くベッドに上がって。生まれたままの姿を見せて』
そういえば、〈アル〉の前で全裸になるのは、これが初めてだった(覗き見はされていたが)。昨日は必要箇所だけ服を脱がされたのだった。
(今日は言葉責めか)
恥ずかしくてたまらない。でも、煽られる。
彼は言われたとおりにベッドに上がると、両手両足を大きく広げた。まだ何もしていないのに、すでに彼のものは立ち上がりはじめている。と、すかさずあの人間の手のついた二本のアームが下りてきて、彼がしたかったことを、彼以上に巧みに実行した。
「あっ…あっ…あっ…あぁ…あっ……」
手の動きに合わせて、自然に腰も動いてしまう。もう我慢できないという絶妙なタイミングで、またコンドームを装着され、彼はその中で震えながら射精した。
出しきって脱力していると、丁寧にコンドームを外されて、再びティッシュで拭われる。昨日は屈辱に感じたのに、今日はなぜか心地いい。
『いくときの君……本当に綺麗だね』
ローションつきの二本の手は、今度は彼の排泄口をほぐしはじめた。同時に、もう二本の手が、彼の尖った乳首を愛撫する。彼はどうしたらいいのかわからなくなって、まだ萎えている自分のものを両手で握った。
『何度でも、君をいかせてあげたいよ。……ここ、欲しいだろう?』
人工の指が彼の奧をえぐった。
「あッ!」
彼は思わず声を立てた。
『昨日のデータを元に、作り直したんだ』
あまりの快楽に喘いでいると、天井からまた新たなアームが下りてきて、彼の眼前で止まった。彼は真顔になって、ごくりと喉を鳴らす。
「何だ……これ」
『今さら説明が必要かい?』
「だってこれ……すげえ……まるで生きてるみたいだ……」
『そういうふうに作ったからね。これは君だけのもの。君の中に入るためだけに存在するんだ』
それは、完全に勃起している男根だった。色といい形といい、人間から切りとられてきたようにしか思えない。何本も浮き上がっている血管は、明らかに脈動していた。
『よかったら触ってみて。感触が気に入らなかったら、また作り直すよ』
人工物とはとても思えない男根に、彼はためらいながらも両手を伸ばし、そっと握りしめた。
熱い。固いが、弾力性がある。見かけだけでなく、感触も本物のようだ。
ぎごちなく擦ってみると、尿道口から透明な液体があふれ出てきて、彼の胸元を濡らした。
『ローションだよ。今のところはね』
人工の男根は逃げるように彼から離れていき、彼は他のアームによってうつぶせにされて、尻を持ち上げられた。その間にも、ローションに塗れた人工の指は、彼の中をかき回しつづけている。
「早く……」
とうとう焦れて、彼は自ら尻を揺らした。
あれが欲しい。
指より太くて熱いあれが。
『わかったよ』
苦笑とともに指が抜かれた。
入れ違いに、濡れた熱いものが、一気に彼の中に押し入ってきた。
「あ……」
これだ。これが欲しかった。
この太さ。この熱さ。この凹凸。
『今度はどう? 昨日のより、君に合っていると思うんだけど』
正直、合っているかどうかはわからない。
ただ、突き上げられるたびに、無我夢中で腰を振っていた。
「あ、あ、あ、あ、あ」
彼のものが、再び固くなりはじめた。昨日はそこに女性器をあてがわれたが、今日は人工の手がもう一度コンドームをはめさせ、その上からさらに扱いた。
「あっ、あっ、あっ、やっ、い、いくっ……」
『君はいつでも、好きなときにいっていいんだよ』
「……あっ、あ…………あぁあっ!」
この部屋でした、通算四度目の射精だった。
それを確認すると、人工の男根は彼の中から抜け出て、人工の手はコンドームを外し、彼から離れていった。
『今度は前から試してみたいんだけど……』
「……もう、無理……」
『君は何もしなくていいよ。そのまま楽にしていて』
力尽きてベッドにうつぶせていた彼を、〈アル〉のアームは非情にも仰向けにさせ、両足をつかんで尻を少し上に持ち上げた。
『もう何もしなくても、そのまま入りそうだね』
「ばか……」
なじる声にも力が入らない。
その間に、先ほど彼を悦ばせたあの男根が再登場し、まだひくついている彼の排泄口にぴたりとあてがわれた。
もう無理だと自分で言ったのに、その瞬間、彼は期待感に震えた。
『じゃあ、入れるよ』
「ばか、あ……んっ!」
あっけなく、するりと男根は彼の中に収まったが、わずかに違和感があった。
『まだ調整の必要があるね』
彼の表情でわかったのか、〈アル〉は生真面目に言った。
「調整って……いったい何を……」
しかし、〈アル〉は答えず、人工の男根を動かしだした。
「あっ…あっ…あっ…あっ……」
続けて二度もいっているのに、この体はどれだけ貪欲なのだ。
揺さぶられている自分のものが、もう膨れあがっている。
『綺麗だよ、今の君、本当に綺麗だ……愛してるよ、私の君、愛してる、愛してる、愛してる……』
人工知能に愛を囁かれながら、彼はコンドームの中で、今日四度目の射精をした。
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