寂しいからそばにいて(仮)【『無冠の皇帝』スピンオフ】

有喜多亜里

文字の大きさ
70 / 349
砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

56【異動編05】班長会議プラス1

しおりを挟む
【パラディン大佐隊・ミーティング室】

 ハワード、フィリップスに続いて、エリゴールがミーティング室に入室する。
 ミーティング室や会議室は複数あるが、班長会議で使用しているこの部屋は、中央に楕円形の円卓が置かれている。

ハワード以外の班長たち
「あっ、親衛隊長!」

エリゴール
「……全員に斉唱されるとは思わなかった」

フィリップス
「それだけ、うちの隊では浸透してるんだ」

四班長・ワンドレイ
「フィリップスに言われたときには信じられなかったが、本当に異動してきたんだな……」

フィリップス
「嘘で異動はしないだろ。〝親衛隊長〟ではなく〝元四班長〟と呼んでくれとのことだ」

エリゴール
「俺は名前のエリゴールがいちばんいいんだが」

ハワード以外の班長たち
「〝親衛隊長〟を名前では呼べない!」

エリゴール
「……あんたと同じような反応をするな」

フィリップス
「〝凡人集団〟だから」

エリゴール
「今、ここにいるのは班長だけか?」

フィリップス
「俺以外はな」

エリゴール
「一班長がこんな状態じゃ、あんたが介添えしてやるしかないだろ」

一班長・ハワード
「介添えか……せめて補佐と言ってくれと言いたいが、この状態じゃ言えないな……」

エリゴール
「席順は何順だ?」

フィリップス
「左回りに班号の若い順」

エリゴール
「いつもそうしてるのか?」

フィリップス
「ああ。そのほうが座りやすいし、わかりやすい」

エリゴール
「意外に合理的なところもあるんだな」

フィリップス
「意外にか。あんたには、よっぽどうちは非合理的に思われてるんだな」

五班長・ロング
「ところで、元四班長は何で一班に異動してきたんだ?」

エリゴール
「親衛隊を見返すためだ」

ハワード以外の班長たち
「え?」

四班長・ワンドレイ
「まさか……親衛隊を追われてきたのか?」

エリゴール
「言いづらいが……そういうことだ」

三班長・プライス
「そんな……親衛隊は盤石だと思ってたのに……実は内部抗争が?」

五班長・ロング
「じゃあ、あんたはもう〝親衛隊長〟じゃないのか?」

エリゴール
「ああ。新しい〝親衛隊長〟は、今頃投票で決めてるだろう」

フィリップス
「真面目な顔して大嘘つくな、あんた……」

エリゴール
「いや、単純で面白いな。こんなに素直に信じてくれるとは」

フィリップス
「はっきり〝馬鹿〟と言ってくれ……」

四班長・ワンドレイ
「親衛隊を見返すって……具体的にはどうやって?」

エリゴール
「具体的には訓練で。それ以降も親衛隊と競う機会があれば必ず勝つ。大佐しだいだが、また旗艦の護衛権争奪戦でもあれば、今度はこっちが必ず取る」

三班長・プライス
「おお、さすが〝元親衛隊長〟。その言葉だけで勝てそうな気がしてきた」

一班長・ハワード
「やっぱり俺は班長の器じゃ……」

フィリップス
「とりあえず、今は黙って〝元親衛隊長〟の話を聞いていようよ、おとっつぁん」

一班長・ハワード
「一つ年下の息子を持った覚えはない……」

エリゴール
「そのための第一歩として、まずは明日の訓練だ。……一班長、説明頼む」

一班長・ハワード
「……一つ年下の息子。認知してやるから、俺の代わりに説明頼む……」

フィリップス
「元四班長はともかく、班長まで丸投げするなよ。……まあ、しょうがない。一応するが、文句は一班長と元四班長に言えよ?」
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

僕の恋人は、超イケメン!!

八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。 続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』 かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、 転生した高校時代を経て、無事に大学生になった―― 恋人である藤崎颯斗と共に。 だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。 「付き合ってるけど、誰にも言っていない」 その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。 モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、 そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。 甘えたくても甘えられない―― そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。 過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。 今度こそ、言葉にする。 「好きだよ」って、ちゃんと。

男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~

さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。 そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。 姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。 だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。 その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。 女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。 もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。 周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか? 侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?

俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章
BL
️アフターストーリーは中途半端ですが、本編は完結しております(何処かでまた書き直すつもりです) どこにでも居る冴えない男 左江内 巨輝(さえない おおき)は 地下アイドルグループ『wedge stone』のメンバーである琥珀の熱烈なファンであった。 しかしある日、グループのメンバー数人が大炎上してしまい、その流れで解散となってしまった… 推しを失ってしまった左江内は抜け殻のように日々を過ごしていたのだが…???

僕はただの妖精だから執着しないで

ふわりんしず。
BL
BLゲームの世界に迷い込んだ桜 役割は…ストーリーにもあまり出てこないただの妖精。主人公、攻略対象者の恋をこっそり応援するはずが…気付いたら皆に執着されてました。 お願いそっとしてて下さい。 ♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎ 多分短編予定

風紀委員長は××が苦手

乙藤 詩
BL
全寮制の男子高校で嫌々風紀委員長になった姫川歩が嫌々ながら責任感を持って風紀の仕事をする話。 一度、王道学園での非王道のお話を書いてみたかったので書いてみました。 男前受けです。

【完結】下級悪魔は魔王様の役に立ちたかった

ゆう
BL
俺ウェスは幼少期に魔王様に拾われた下級悪魔だ。 生まれてすぐ人との戦いに巻き込まれ、死を待つばかりだった自分を魔王様ーーディニス様が助けてくれた。 本当なら魔王様と話すことも叶わなかった卑しい俺を、ディニス様はとても可愛がってくれた。 だがそんなディニス様も俺が成長するにつれて距離を取り冷たくなっていく。自分の醜悪な見た目が原因か、あるいは知能の低さゆえか… どうにかしてディニス様の愛情を取り戻そうとするが上手くいかず、周りの魔族たちからも蔑まれる日々。 大好きなディニス様に冷たくされることが耐えきれず、せめて最後にもう一度微笑みかけてほしい…そう思った俺は彼のために勇者一行に挑むが…

処理中です...