衛星のスタジォーネ

gaction9969

文字の大きさ
1 / 7

▼▼▼イオ2019

しおりを挟む
 のっぴきならない事態へとハマり込んだことに、多分に遅まきながら気付くのであった。

 2018年12月31日、午後9時。

 そろそろ年の瀬が押し寄せてくる、正にのその時。裸電球ひとつの薄明りの物置部屋には、しんとしていつつもそれでいて圧倒的などうしようも無さが押し寄せてくるようであり。

 その中心にて、真顔で固まる久我クガ 学途ガクト、39歳なのであった。

 事の起こりは、1時間ほど前に遡る。
 
 年末年始は、東京は下丸子にある久我の実家で過ごすのが習わしである仙台市在住の久我家一家四人は、本年は大晦日に出発という慌ただしいスケジュールなのであった。さらに当の久我は間の悪いクレーム対応に追われ、実に本日の午後6時過ぎまで本社に詰めていなけらばならないという、ここ一年の締めくくりのようなアンラッキー気質をこれでもかと発揮していたため、先に家族をクルマで向かわせている状況である。

 妻と二人の息子は案外すんなりと久我を置いて先発していった。佳苗は久我よりも下丸子の義父母に好かれており、実家でもリラックスしつつ初売りなどに軽やかに出掛けていったりと割と自由を謳歌できるのであり、小四・小一の二人の息子たちはSwitch三昧できる環境に早くも心奪われている。

 最近では、家族からないがしろ気味の久我なのであった。休日は疲れの余り何もせずゴロゴロしていることも多くなり、妻が息子たちを連れてどこか外出するのを、力無く見送るのが常態となっている。それでも行動力がほとんど欠如している久我は、一抹の寂しさを感じつつも、独りの気楽さも味わったりと概ねしばしの孤独を満喫していたりするのであった。

 話を戻す。

 最後の最後までの厄介事を収めての帰宅は、午後7時。自分は明日の昼前くらいにのんびり出ればいいか……みたいな呑気さで年越し番組を観たりしている。しかし買って来たスーパーの天ぷらそばをひとりで二人前たいらげた彼には、まだ重要な仕事が残っていた。

 大掃除の仕上げである。

 キッチン、リビング、風呂、トイレ、その他共用部分の清掃は前日までに妻と済ませておいたものの、最後に残った久我の聖域、物置として使っている四畳間の整理を本年中に行うことを、佳苗からきつく厳命されていたのであった。

 北向きの嵌め殺しの小さな窓のみの、今時珍しい裸電球がぶら下がった、変わった小部屋である。そこで生活出来なくもないが、まあ物置以外の用途はあまり考え付かない。

 久我の趣味のものである小説や漫画、その他、使わなくなったゲーム機、クレーンゲームで取ってはみたものの使い道にも捨てるのも迷う巨大なぬいぐるみ達、スーツケース、子供服などが雑多に詰め込まれているその部屋は、ここ何年か手付かずであり、確かに整理の必要はあるだろうと思わせる佇まいなのであった。

 そして久我の高尚かつ希少な分野について深く掘り下げた書籍・DVDの類もその部屋の至る所に隠し込まれているのであって、それらの露見を恐れて自らその掃除当番を買って出たのが数日前。

 家族のいない内にそれらの整理・処分が出来る、と久我はこの選択に確たる満足を覚えていたものの、それが完全に裏目に出たのが整理開始の早くも30分ほどの辺りなのであった。

 入口付近にあった、胸の高さほどのスチールラックをとりあえず小部屋の外に運び出し、廊下に一時保留していたのが間違いだった。

 激しい音と共に、結構な衝撃が、小部屋の中の久我まで届く。ああー、やっちまった、廊下フローリングに傷でもついてたりしたらまた叱られるぞ……とまだこの段階ではそんな呑気な心配をしていた久我なのであった。

「あれ、開かない」

 のっぴきならない状態になるほど、ひとりごとが加速度的に増える久我。本件もその不穏さを肌で既に感じ取っていたのか、飛び出すのはそんな至極当たり前のことなのであった。

 廊下に向かって開く扉。それを内側から押し開けようとしている久我だが、2cmくらい開きかけはするものの、そこから何かにぶつかる手ごたえを感じ、それ以上は動かない。

 スチールラックであった。廊下で倒れ込んだそれは、奇しくも廊下の幅とほぼ同じの横幅であり、それが扉の前に嵌まり込むようにして横倒しになってしまったのだった。ラックに乗せてあった諸々の荷物は運び出す時に降ろしていたので、ラック自体の重さは大したことは無かったものの、倒れた時の勢いと自重を足して、廊下にぎちりとつっかえ棒のように固定されてしまっている。ラック自体にわずかな弾性があることも、嵌まり具合に拍車をかけることとなっているのであった。

 指一本が通るくらいの隙間しかない室内からそれをどかすことは、ほぼ不可能と思われる。久我も針金ハンガーを曲げて隙間に差し込んだりと色々と試してみたが、開かないという状況は変わりそうもない。スマホもリビングに置いて来てしまったので、外部との通信手段も無いのであった。

「どうしよう」

 どうしようもない時に放たれる、彼の呟きが薄暗い小部屋に反響する。

「……」

 ぽつねんと座り込む久我。閉じ込められてから体感で一時間くらいが経過したことを悟るのであった。

 佳苗さんがこの異変に気付くまで、どれくらいかかるだろうか……仮に気付いたとしてももう下丸子に到着しているはず。取って返してきてくれたとしても、年が明けてから、とかになるんだろうか……

 詮無い思いが頭を埋め尽くす。夕食はたらふく取ったあとであり、この片付けにあたり、真冬でも動くと汗をかく久我は、2Lのお茶のボトルを手元に置いていた。これが彼をそこまで追いつめなかった要因ではある。

 パニックになることは避けられた。しかし、この小部屋の中の温度は意外と低い。折りしも寒波到来のこの時期、明らかに寒気はしんしんと室内にも侵入してきているのであった。

 身を温めてくれそうなものは、と小部屋の中をひっかきまわす。布団の類は残念ながら無かったものの、使い古しの布団圧縮袋は段ボールのひとつから見つけることが出来た。

 ひとまずそれを広げると、その中に体育座りで収まる久我なのであった。

 僕はこの年の瀬に何をしているんだろう……ともっともな思考が大脳に上りかける。改めて考えなくても、異常な年越しスタイルである。ちょっとは身体は温まってきてくれたものの、スマホもテレビも無いこの部屋で、一体何をして過ごせばいいのか、今度はそういったことに目が向いてしまうのであった。

 本はラックと共にいったん廊下に出してしまっていたし、高尚文献に関しても先ほど厳密な吟味をした挙句、残すものと捨てるものをきっちり仕分けてこれまた廊下に一時退避させてしまっていた。

 じゃあもう寝ちゃうか、との思いに至る久我だが、室内は結構な寒さで、寝たら死ぬんじゃね? との極端な己の思考にビビり、あ、朝になるまで寝ないでおこう……と決意を固めたりするのであった。

 と、目線の先に菓子箱があるのが目に留まる。あれこれ何だろう? と、万が一中身お菓子だったらいいのにな……との一縷の望みを込めるものの、その箱のくたびれ方からはそんな希望的観測を軽くはねのけるくらいのいにしえなる佇まいを感じさせる。それでも手に取って中身を確認せざるを得ない久我なのであった。

(……これ保育園の)

 中はやはり菓子ではなく、古びた感じのミニノートやら、リングでまとめている紙の束がいくつも入っていただけである。

 それは彼の息子たちが保育園に通っていた頃、園とやり取りをするための「連絡帳」たちなのであった。

 乳児期は体温やらごはんを食べた時間などを記録して園に報告するもので、幼児になると実際に連絡事項が無い場合は白紙で提出して構わないものの、何を思ったか久我は毎日家で起こったよしなしごとを律儀にツイートしてきたのであった。

 上の子アキトの六年分。下の子ハルトの六年分。結構な量である。

(これでも読んで、年を越しますか)

 とにかく寒さと退屈を紛らわせることが出来れば何でもいいか、みたいな思考に入っている久我なのであった。

 上の子の一歳の時の連絡帳をめくっていく。

【アキ1歳】

 風呂好きです。用が無い時も風呂場に行って服を濡らしてきます。

 「はらぺこあおむし」の絵本が好きで、自分で持って来ては読んで、と手渡します。やはりあおむしがたくさん食べるところがお気に入りみたいです。

 風呂でシャワーを手にすると暴君と化します。顔目掛けて放水し続けてくるので大変です。

 ねだって買ってもらった「七連ボーロ」が、自分の寝てる時にお母さんに食べられているとは知るよしもないアキです。

 スプーンは卒業とばかりに、フォークのみを使うアキです。スープ系は結局食べさせてもらうという逆行が起きています。好みが激しい年ごろです。絵本も吟味しています。

 熱がある時はなぜか二重で男前でした。

 遂に念願のプラレールをgetしたアキです。電動で動くやつの後を追って、手動の電車を急いで手で走らせています。乗り物中心の生活です。

 宮崎のばあばとはパソコンのTV電話で会話する、ハイテクな孫です。

 ………

 正直、どうでもいいことが点取り占いのような口調で書かれているだけなのであった。これ報告することか? と今更ながらのつっこみを昔の自分に入れつつ、どんどん読み進める。

【アキ2歳】

 卵割りのお手伝いは積極的にやってくれます。卵についているシールは几帳面に剥がして、流しの下に並べて貼っています。集めると何かいいことがあるのかも知れません。

 「おかーさーん」ははっきり言えるようになりましたが、父のことは「とたー」と恥ずかし気にしか呼びません。何も恥ずかしいことはないはずですが……

 ひとさし指を立てて「まっぱ!(もう一回)」と言うのが多くなりました。

 (タオルで手を)「拭いて」と言うと、タオルをフーフーと吹く高等なボケをするようになりました。

 どこで覚えたのか、おむつとズボンを自分で履くようになりました。おどろきです。園で教わったのでしょうか。最近はイヤイヤ期というか「やだの」期で、かんしゃくを起こすと大変です。

 バリカンを買ったのですが、ものすごくいやがられました。結局ハサミで切ることに……後ろのハゲ部位はバリカン失敗の名残りです。

 島忠(常連)に行き、表札を見ていたところ、決然と「5ばん!」と主張し、「5」のステッカーを買ってもらったアキです。なぜ5か……ヘルメットのうしろに貼ってもらい得意気です。

 「~ください」を「~くしゃい!」と言う新喜劇的なアキです。

 ひいばあちゃんがしつこくちょっかいをかけてくるので「帰れ!」などひどい暴言を連発していたアキです。

 台座つきのしゃもじを手に持って「フック船長」など、芸に幅の出て来たアキです。

 トーマスのマイナーキャラも網羅しているアキです。

 「おにいちゃん」と「あかちゃん」の二つの人格があるらしく、都合のいい時に入れ代わります。

 ホットカルピスに今ハマっていますが、「カウピピス」と言ってます。

 「ただいま」と「おかえり」を合わせた「おだいま」を使うアキです。

 「おねがいしまうま」というネタを覚えました。

 ………
 
 しかし改めて見ていくと当時の事が思い出されてきて、ついつい笑顔になってしまうのであった。この頃は子供につきっきりだったよな……子供中心の生活だったよな……との思いもよぎる。

【アキ3歳】

 笑う時なぜか口に手をやり上品に笑うアキです。

 「おはスタ」に出てる小島よしおを信奉しているアキです。

 お母さんのおなかの赤ちゃんに顔をつけて話しかけた時に蹴られたことが面白かったらしく、「もう一回!」とリクエストしていたアキです。

 「神田ポーエン(パンダ公園)」という謎の場所に行ってきたと報告を受けました。

 掃除やかたづけをしてる時に限って、自分も参加しなくてはと邪魔しにくるアキです。服の山の上でゲハハとご機嫌です。

 食事後に体重計に乗り、増えたことを喜ぶアキです。17kgを超えたくて麦茶を何回も飲み、何とか達成してました。寝てる時の尿量も半端なかったですが……

 きのう「弟」と判明しました。「あかちゃんにかしてあげるのー」とアキは楽しそうです。

 相変わらず、かるた三昧の毎日……「あ」「き」「と」の札は自分の近くに配置し、取らせないようにするせこいアキです。

 (母より)じじばばが優しいため、小皇帝っぷりが凄いです。まあ彼の天下もあと少しですが(笑)

 昨日14:45に3400gで弟が無事生まれました。アキはお母さんが夜いなかったので泣いて不機嫌です。迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

 病院に行って赤ちゃんと出会ったアキ……やたらとさわりたがってました。

 ガラガラで赤ちゃんをあやしてあげるアキです。お兄ちゃんの顔を見たり、声を聞いたりすると不思議と泣き止みます。

 TVで「秋」という言葉が出るたびに、「……いま呼んだよね?」と聞いてくるアキです。

 「今日は『ななにち』?」と聞かれたので「『なのか』っていうんだよ」と教えたところ、「『なのか』じゃないですぅ、『ななにち』!」と言われました。なのかです。

 「おにいさんだねー」と言うと大抵のことは我慢してくれたり、やってくれたりする乗せやすい男です。

 「ヘリコプター」が言えず「ヘリポプター」になるアキです。

 夕飯に出したおかずを翌朝も出したら「きのういただいたのでいりません!」と丁重に断られました。

 風呂で「ジュースですー」と前日作っておいたせっけん水を執拗に勧めてくるアキです。「いいから!いいから!」と飲ませようとするので仕方なく飲むフリでごまかしますが、それでも冷水が胸を伝うので非常に冷たいです……

 天気予報に東京の夜景が映り、ひとこと「うわぁ……スカイツリーだ……」と感慨深げに呟いていました。どう見ても東京タワーでした。

 「ハルちゃんけらないで~!」と言いながら弟の布団にもぐって蹴られにいくアキです。

 ………

 そして弟の誕生が挟まれるのであった。その前後の事も割と詳細に記してあったりで、へええ、と思わずつぶやき漏らす。この頃は良かったな……との思いも浮かぶ久我なのであった。

 その時ふと、脳裡にうっすらと光る球体が突如浮かんだかと思うや、その上の子が生まれた時のことが、奔流のように久我の頭の中に溢れ出て来るのであった……

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

新緑の光と約束~精霊の愛し子と守護者~

依羽
ファンタジー
「……うちに来るかい?」 森で拾われた赤ん坊は、ルカと名付けられ、家族に愛されて育った。 だが8歳のある日、重傷の兄を救うため、ルカから緑の光が―― 「ルカは精霊の愛し子。お前は守護者だ」 それは、偶然の出会い、のはずだった。 だけど、結ばれていた"運命"。 精霊の愛し子である愛くるしい弟と、守護者であり弟を溺愛する兄の、温かな家族の物語。 他の投稿サイト様でも公開しています。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

王子様への置き手紙

あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯ 小説家になろうにも掲載しています。

二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました

小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」 二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。 第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。 それから二十年。 第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。 なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。 不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。 これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。 ※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。

今更……助けてくれと……言われても……

#Daki-Makura
ファンタジー
出奔した息子から手紙が届いた…… 今更……助けてくれと……言われても……

処理中です...