悪役令嬢とは関係ない村人Aに転生したはずだった……

ゆづき

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スピナの先手

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「貴方達は?」

そこにいたのは悪役令嬢スピナではなかった。

「来るのは分かっていたけど貴方達はレイラの刺客なの?」

「お前は誰だ?!スピナはどこにいる?!」

ユナの問いにその女は答える。

「私はスピナ様のメイド。スピナ様はすでに逃げられたわ。」

「くっ!」

「ここから先1歩も進ませない!!」

その声と同時に部屋には大勢の兵士がなだれ込む。ユナとマリーはなんとか窓から逃げる。


「スピナさすがね!レイラが依頼するはずだわ。」

「感心してる場合か!逃げるぞ!!」 

兵士の1人がユナに襲いかかる。
「ユナ!」


マリーはユナを庇った。

「マリー?!」

マリーが怪我をする。血飛沫が飛び散った。ユナはマリーを抱えてなんとか逃げ延びる。


「ユナ、私を、置いて……」

「いいから黙れ!」

そう言って事務所へと逃げ込んだ。


★★★★

逃げ込んだ2人。マリーの手当を終えるとユナは何故と問う。

「何故僕を庇ったんだ!?」

「当たり前でしょ?!仲間なんだから!」

「!?」

ユナは黙った。そして、そのまま部屋を放心状態で出ていった。

「ユナ……。」

しばらくして医者が来た。そこにユナが戻ってくる。

「ユナ、戻ってきてくれたのね。」

「別に、それより怪我は?」

「大丈夫よ。重いものではないそうだから。」

「そうか。」

医者が帰っていった後、ユナはマリーに問う。

「何故なんだ。何故助けたんだ。」

「だから、仲間だからっていってるでしょ?」

「……怪我してるんだぞ?分かってるのか?!」

「わかってるわよ。」

「今回の依頼、僕1人で行ってくる。」

「?!無茶よ!またはめられるわ!」

「何年悪役令嬢狩りしてると思う?問題ない!」

「ユナ!」

ユナはマリーが止めるのも聞かずに去っていった。1週間後の真夜中だった。マリーの怪我が治った頃、ユナは帰ってきた。スピナの首を持って。

「ユナ?ユナ?!帰ったのね?!」

「……ああ。」

そこにいたのは血まみれのユナだった。

「ユナ、怪我を!」

「どうってことな……」

ドサッと、ユナはその場に崩れ落ちた。


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