悪役令嬢とは関係ない村人Aに転生したはずだった……

ゆづき

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過去

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それから数日がたった。

「ユナ、怪我の調子はどう?」

「ああ、かなりよくなった。これで仕事を再開できそうだ。」

「そう!良かったわね!」

「マリー。」

ユナがマリーを抱き寄せる。

「?!ユナ?!」

「ありがとう。いつも傍にいてくれて。」

「と、当然よ!貴方が好きなのだもの。」

「そうか……じゃあ………」

「おい、取り込み中のところ悪いが新しい依頼がきたぞ。」

上司が部屋に入ってくる。

「そういえば貴方の名前、聞いてなかった気がするわ。忙しくてきいてなかったわ。」

「そういやそだな。これだけ長くいたのになぁ。俺はレイモンド・ティアルだ。」


「レイモンド、……ああ、思い出した。確か私を処刑台送りにしたレイモンドね。」

「そうそう。」

「じゃあ、密告者のあの女は?貴方の連れでしょ?どうなったの?」

「あの女?」

「ええ、エメロよ。エメロ・ハルク」

「ああ、彼女か。彼女なら死んだよ。」

「死んだ?私の罪を国王に密告したくせに死んだの?」

「ああ、彼女は確かに国王に密告した。だが、君のお付きの者達が彼女を許さなかった。」

「あら、意外と忠誠心があったのね。」

「彼女は、エメロは君のお付きの者達に騙されて悪徳貴族との間に子供をもうけてその後、死んだよ。」

「………そう。」

「そうだ。で、新しい依頼なんだが、………」


「ユナ?顔が青いわよ?どうかしたの?」

「……なんでもない。それで、依頼は?」

レイモンドは続ける。

「悪役令嬢セミラ・ロス。東の炭鉱を支配してる悪役令嬢だ。依頼は炭鉱主達から。」

「なるほど。」

「怪我がよくなり次第向かう。」

「ユナ、まだもう少し休んだ方がいいわよ?」

「そうも言ってられない。」

そうして数日が過ぎた。ユナの怪我が完治したので悪役令嬢狩りに向かう事にした。

「ユナ、本当にもう大丈夫?」

「ああ、問題ない。」

ユナは傷を庇いながら少し動きづらそうにしながら歩いていく。マリーはそれについていく。新たな悪役令嬢狩りが始まる。
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