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1000万ゴールド
しおりを挟む王様「この件は、まだ、国民には伝えていない。伝えてしまえばパニックになることだろう。そこでだ。諸君らに、国民にバレないように、内密に、魔王を討伐してほしい」
なるほど。これで合点がいった。
王様がなぜ、俺達を呼んだのかが。
腕はたつが、お調子者のウルフは騎士団兵の中ではかなり浮いた存在。
いわゆる問題児だ。
それから、俺、騎士団の中でも弱くて貧弱な存在。
国のやつらも、俺達が不自然な行動をとっていても、何も不思議がらないだろう。
王様「くれぐれも国民にはバレぬよう内密に魔王を討伐してもらいたい」
ウルフ「あのさ、あのさ、王様」
上層部の人間「王様に向かってなんだその口の聞き方は!!」
王様「まぁ待て、よい。なんだ?なんでも言ってみろ」
ウルフ「勇者の尻拭いをする訳なんですよね?それなりに俺達に成功報酬やら準備資金なんかある訳ですよね?」
王様「嗚呼、勿論。そうだな。100万ゴールドでどうだ?」
ウルフ「たった、100万ゴールドじゃ動けないな。2人で割って50万ゴールド。なんてったって国民の命がかかってるんですからね」
王様「分かった。200万ゴールドだそう」
ウルフ「1000万ゴールド」
王様「…。分かった。そうしよう」
続く…。
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