ふつうのファンタジー

すのうてぃ

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ー朝。


たらふく蟹を食って幸せな気分だ。

酒がまだ抜けない。ふらふらする。

自分の身体に鞭を打ってお城へと向かう。


「よっす。ニクル」
話しかけてきたのは、同じ騎士団に
所属するベネットポンだ。

「あ、ベネおはよう。あれ?ウルフは?」

「ウルフか?さぁ?ウンコじゃないか?
それにしても聞いたぜ。魔王がこの国にいるらしいな」

あのバカ。あれだけ内密にしろと言われていたのに、もう広めてやがる。
魔王の件を知っているのは、あの場にいた、上層部の人間と王様、俺とウルフしかいないはず。
そうなると、ベネットに話したのはアイツしかいない。
よりにもよって、おしゃべりのベネに話すとは…。何を考えてやがる。

まぁ、いいか、おしゃべりと言っても、騎士団ぐらいに話すぐらいで、騎士団以外には話ししたりしないだろう。
それぐらいはわきまえているはず。

ビオ「あんまり喋るなよ」

ベネ「分かってる。国民がパニックになるからだろ?それぐらい把握してる」
うんうんと自分で頷く。

ビオ「それより、どうするよ。とりあえず、目撃情報が出るまで放置しとくか?」

ベネ「あのねぇ~。ニクルさーん。目撃情報が出てからだと、勇者みたいな犠牲者がでると思いまーす。とりあえず、地下水路あたりをぐるぐるしないと」

嫌味ったらしく言ってくる。

ウルフ「ふぅ。スッキリしたぜ。」

どうやら、ウルフはウンコから戻ってきたらしい。

ベネ「出しきった?」

ウルフ「おう」
             「それじゃあ行くか魔王肉片狩りに」



こうして俺達は、ウルフ、俺、ベネットの3人で魔王の肉片を討伐しに行くことになった。





…続く。


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