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土砂降りな日
しおりを挟む魔王の肉片は北へ逃げて行った。
一番厄介な事は、魔王がモンスターに寄生するタイプということだ。
もし、人間に寄生でもしたら、完全に見分けがつかなくなる。
国民に知れ渡るとそれこそ疑心暗鬼になりパニックを起こすだろう。
早めにカタをつけてほしいとこだ。
夜が更けてゆく。
ビオは眠りについていた。
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『
ーその夜。雨が降り始め、雨音が音を立てている。
みなが寝しずまった頃、ピンクの塊がマンホールから這い出してきた。
一見すると、スライムのようだ。
徐々に再生し、形が大きくなっていく。
桃色のブヨブヨした人型になり。
口が開いた。
…続く。
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