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24.伝説の神剣
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「これが……神剣……」
目の前で初めて見た伝説の神剣は、まるで石で出来た剣のようだった。
女神像の手と神剣の柄はガッチリと繋がってるように見える。
女神像と神剣は別々の物を組み合わせたのではなく、初めから剣を持った状態で彫られたのではないかと、そう思わずにはいられない状態だった。
「……これ、本当に抜けるのか?」
俺が思わずそう呟くと、ノルンが残念そうに答える。
「神剣が認めし者が現れた時、その真の姿を現すと言い伝えがあるのですが……。今まで何人もの方が試してみたのですが、神剣が抜ける様子はなかったそうです」
ーーあの日の夜、遠目に見たノルンが剣を取ろうとする光景を思い出す。
「よろしければ抜けるかどうか試してみますか?この剣を見に来られた方達は、皆さん一度は試して行かれるんですよ」
「いや……。俺には抜ける気がしないから。見られただけで満足だよ」
「そうですか?もし試してみたくなったら、いつでもお気軽に仰ってくださいね」
「うん。ありがとう」
そんなやりとりをしながら、次はどんな話をしようか考えていた時だった。
いきなり天井の壁が轟音と共に抜け落ち、俺とノルンの目の前に黒い靄のような物が現れた。
「下がって!!」
俺はノルンを背後に庇いながら、突然現れたソレを腰の剣に手を伸ばしながら睨みつける。
黒い靄は俺達の目の前で異常に太い下腕をした、歪な体型の人型へとその姿を変えた。
まるでカエルのような顔をしたソレは、全身が毒々しい紫色の異形だった。
「ーー悪魔」
ノルンがそう呟いたその時、化け物が俺とノルンに攻撃してきた。
無造作に振り下ろされた右腕から、鋭い爪が伸びて俺達を切り裂こうとするのを俺は引き抜いた剣で斬る。
俺の剣が奴の爪を断ち切ると、奴は斬られた爪を一瞬で再生させてにやりと笑った。
「逃げるんだ!!」
ノルンにそう叫び、俺は目の前の悪魔に斬りかかる。
奴の攻撃を切り払いながら、何度も何度もその醜い体を斬ったがまるで効果がなかった。
じいさんの形見の剣が奴の放つ瘴気でどんどん腐っていく。
もし奴の攻撃を喰らったら一巻の終わりだ。
悪魔の攻撃を捌きながら何度目かの攻撃を加えていき、奴の左胸に剣を突き刺した次の瞬間、とうとう刀身が折れてしまった。
悪魔は左胸に刺さったままの折れた刃を意にも介さず、鋭く尖った舌を俺の眉間に撃ち出した。
回避が間に合わない。咄嗟に左腕で防ごうとした次の瞬間、俺の左腕が光り輝く鎧に包まれ、悪魔の舌を弾き返した。
「防御陣装甲!!」
ノルンの良く通る凛とした言葉が、大聖堂に響いた。
「これは……?」
驚いて背後を見ると、ノルンは震えながらも俺に叫ぶ。
「私の防御魔法で鎧を作りました!!それなら悪魔の攻撃も防げます!!」
驚いて自分の体を見ると、全身が黄金に光り輝く鎧に包まれていた。
まったく重量のない、暖かい空気のような、俺の動きを一切邪魔しないそれは、ノルンの防御魔法で作られた究極の鎧だった。
この鎧はこの後何度も、戦いの旅で俺の窮地を救ってくれる事になる。
悪魔の放った攻撃が、光の鎧に驚く俺に何度も直撃したが、まったく効果がない。
すべての攻撃を弾き返す上、俺にまったく攻撃の衝撃が伝わらない。
ーーすごい。
君は本当にすごい女の子だ!!
俺は思わず笑みを浮かべて、悪魔を殴り飛ばした。
悪魔は俺達には聞き取れない言葉で、悲鳴を上げながら壁に叩きつけられた。
ーーだが防御は完璧でも、奴を倒す決定打にはならない。
どうしたものかと俺が考えていたその時だった。
「神剣を!!神剣を抜いてください!!」
ノルンが俺に叫ぶ。
俺が神剣を?だが、果たして俺に抜けるだろうか。
俺が躊躇していると、彼女は叫ぶ。
「大丈夫です!!だってこんな美味しいシチュエーションで抜けなきゃ嘘です!!神様空気読めなさすぎです!!絶対絶対抜けますから!!」
所々素の自分を出しながら、ノルンが興奮した声を上げる。
ノルンの顔を見ると、彼女は目をキラキラさせながら俺を見ていた。
今、彼女の目には俺が神剣を引き抜き、突然現れ襲いかかってきた化け物を倒す光景しか見えてないんだろう。
俺は苦笑いしながら、女神像の持つ神剣に手をかける。
やってやろうじゃないか。
ノルンが俺に勇者になれと言うのならーー。
彼女が望むのならば、ノルンの勇者に俺はなる!!
目の前で初めて見た伝説の神剣は、まるで石で出来た剣のようだった。
女神像の手と神剣の柄はガッチリと繋がってるように見える。
女神像と神剣は別々の物を組み合わせたのではなく、初めから剣を持った状態で彫られたのではないかと、そう思わずにはいられない状態だった。
「……これ、本当に抜けるのか?」
俺が思わずそう呟くと、ノルンが残念そうに答える。
「神剣が認めし者が現れた時、その真の姿を現すと言い伝えがあるのですが……。今まで何人もの方が試してみたのですが、神剣が抜ける様子はなかったそうです」
ーーあの日の夜、遠目に見たノルンが剣を取ろうとする光景を思い出す。
「よろしければ抜けるかどうか試してみますか?この剣を見に来られた方達は、皆さん一度は試して行かれるんですよ」
「いや……。俺には抜ける気がしないから。見られただけで満足だよ」
「そうですか?もし試してみたくなったら、いつでもお気軽に仰ってくださいね」
「うん。ありがとう」
そんなやりとりをしながら、次はどんな話をしようか考えていた時だった。
いきなり天井の壁が轟音と共に抜け落ち、俺とノルンの目の前に黒い靄のような物が現れた。
「下がって!!」
俺はノルンを背後に庇いながら、突然現れたソレを腰の剣に手を伸ばしながら睨みつける。
黒い靄は俺達の目の前で異常に太い下腕をした、歪な体型の人型へとその姿を変えた。
まるでカエルのような顔をしたソレは、全身が毒々しい紫色の異形だった。
「ーー悪魔」
ノルンがそう呟いたその時、化け物が俺とノルンに攻撃してきた。
無造作に振り下ろされた右腕から、鋭い爪が伸びて俺達を切り裂こうとするのを俺は引き抜いた剣で斬る。
俺の剣が奴の爪を断ち切ると、奴は斬られた爪を一瞬で再生させてにやりと笑った。
「逃げるんだ!!」
ノルンにそう叫び、俺は目の前の悪魔に斬りかかる。
奴の攻撃を切り払いながら、何度も何度もその醜い体を斬ったがまるで効果がなかった。
じいさんの形見の剣が奴の放つ瘴気でどんどん腐っていく。
もし奴の攻撃を喰らったら一巻の終わりだ。
悪魔の攻撃を捌きながら何度目かの攻撃を加えていき、奴の左胸に剣を突き刺した次の瞬間、とうとう刀身が折れてしまった。
悪魔は左胸に刺さったままの折れた刃を意にも介さず、鋭く尖った舌を俺の眉間に撃ち出した。
回避が間に合わない。咄嗟に左腕で防ごうとした次の瞬間、俺の左腕が光り輝く鎧に包まれ、悪魔の舌を弾き返した。
「防御陣装甲!!」
ノルンの良く通る凛とした言葉が、大聖堂に響いた。
「これは……?」
驚いて背後を見ると、ノルンは震えながらも俺に叫ぶ。
「私の防御魔法で鎧を作りました!!それなら悪魔の攻撃も防げます!!」
驚いて自分の体を見ると、全身が黄金に光り輝く鎧に包まれていた。
まったく重量のない、暖かい空気のような、俺の動きを一切邪魔しないそれは、ノルンの防御魔法で作られた究極の鎧だった。
この鎧はこの後何度も、戦いの旅で俺の窮地を救ってくれる事になる。
悪魔の放った攻撃が、光の鎧に驚く俺に何度も直撃したが、まったく効果がない。
すべての攻撃を弾き返す上、俺にまったく攻撃の衝撃が伝わらない。
ーーすごい。
君は本当にすごい女の子だ!!
俺は思わず笑みを浮かべて、悪魔を殴り飛ばした。
悪魔は俺達には聞き取れない言葉で、悲鳴を上げながら壁に叩きつけられた。
ーーだが防御は完璧でも、奴を倒す決定打にはならない。
どうしたものかと俺が考えていたその時だった。
「神剣を!!神剣を抜いてください!!」
ノルンが俺に叫ぶ。
俺が神剣を?だが、果たして俺に抜けるだろうか。
俺が躊躇していると、彼女は叫ぶ。
「大丈夫です!!だってこんな美味しいシチュエーションで抜けなきゃ嘘です!!神様空気読めなさすぎです!!絶対絶対抜けますから!!」
所々素の自分を出しながら、ノルンが興奮した声を上げる。
ノルンの顔を見ると、彼女は目をキラキラさせながら俺を見ていた。
今、彼女の目には俺が神剣を引き抜き、突然現れ襲いかかってきた化け物を倒す光景しか見えてないんだろう。
俺は苦笑いしながら、女神像の持つ神剣に手をかける。
やってやろうじゃないか。
ノルンが俺に勇者になれと言うのならーー。
彼女が望むのならば、ノルンの勇者に俺はなる!!
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