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聖女キレる
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ノルンが学校に通い始めてから二ヶ月が経ち、季節はもう11月になりました。
「今朝は少し冷えるねえ……」
学園への通学路を歩きながら、ノルンが私に話しかけます。
「そうですね。ところでノルン。女神ミリシャル様から授かった祝福のローブを通学用のコート代わりにするのはいかがなものかと私は思います」
「だってえ……。寒いんだもん……」
寒がりのノルンは私にそう言い放ちました。
長い冒険の果てにミリシャル様から授かった、祝福のローブは極めて高い防御性能を誇るだけでなく、ノルンの身体の成長に合わせてサイズが変化し、汚れたり傷ついたりしても勝手に綺麗になって修復され尚且、夏は涼しく冬は暖かいという壊れ性能の防具です。
正に聖女の証とも言うべき祝福のローブを通学用コートにするとかどうなんでしょう……。
「「おはようございます。お姉様」」
「おはようございます。リィちゃん。アイちゃん」
私が呆れていると、いつの間にか祝福のローブを脱いで小脇に抱えながら、駆け寄ってきたリィナさん達にノルンは天使の笑顔で朝の挨拶をします。
「今朝は冷えますね」
「はい。わたくし寒いのは少々苦手です……」
「リィちゃんは平気ですか?」
「わたしは実家が山の麓の村にあるのですが、そこはこの国よりも寒い地域なのである程度は平気です」
そんな会話をしながら、三人は仲良く話しながら通学路を歩き、やがて学園へと到着しました。
「おはよう。ノルン。リィナ。アイラ」
早朝の訓練を終えて訓練場から戻ってきたシルフィアーナ姫が三人に朝の挨拶をします。
もうすっかり四人は仲良しになっていました。
念願のお友達が出来て、ノルンも毎日楽しそうです。
今日も楽しい一日になるといいですね。
☆
「すまない。ちょっと用事があるので先に戻る」
お昼休みにいつもの四人で昼食を取ってから、シルフィアーナ姫がノルン達にそう告げて立ち上がりました。
「何かお手伝い出来る用事なら、お手伝いしますよ?」
「ありがとう。ノルン。今回は私だけの用件だから気持ちだけもらっておくよ」
「そうですか。ではルフィア。またあとで」
「ああ。またあとでな」
そんなやりとりをして、シルフィアーナ姫は校舎へ戻っていきました。
残されたノルン達は昼休みをおしゃべりして過ごし、校舎へと戻ります。
「シルフィアーナ!!今日限り君との婚約は破棄させてもらう!!」
ノルン達が校舎の中に戻ると、大勢の人混みの中心からそんな言葉が大きな声で聞こえてきました。
ノルン達は顔を見合わせ、大勢の野次馬達をかき分けながら、騒ぎの中心へ向かいます。
するとそこには四人の男子生徒を引き連れた金髪の男子生徒が、一人の女子生徒を抱き寄せながらシルフィアーナ姫を睨みつけていました。
「……婚約破棄とはどういう意味ですか?ギルバート王子」
「言葉のとうりだ!!この私の婚約者でありながらここにいるアンナに数々の嫌がらせをしてきた事、言い逃れ出来ると思うなよ!!」
『あれ、エスバウラ国の第二王子だよ。リライザ。ルフィアの婚約者だったんだ……』
金髪碧眼の整った顔立ちの王子様はシルフィアーナ姫を見下した目で睨みつけています。
「……婚約破棄をしたいのなら、国王陛下を通して我が王家に打診してください」
シルフィアーナ姫は呆れた顔でそう返答します。
「何を開き直っている!!貴様が私の愛するアンナに行った嫌がらせ行為を私は絶対に許さない!!」
「……私が?そもそも私はその女子生徒を知りませんが」
「ひどいです!!私の婚約者に近付くなと言って階段から突き落としたじゃありませんか!!」
「……はあ?私はそんな暇ではない」
「とぼけるな!!アンナが嘘をついているとでも言うのか!!」
「そこまでです!!」
凛とした声を上げ、ノルンがシルフィアーナ姫を庇うように王子達の前に立ちはだかりました。
「これは聖女殿。なぜここに?」
「私の友人の無実を証明する為です」
「無実?証明?何を言うかと思えば……。その女が聖女殿と友人などありえませんな」
「なぜそう思うんです?」
「ソレは所詮魔族。しかも一族の中でただ一人満足に魔法も使えない出来損ないですよ。そのような者が神に遣わされし天使の如き聖女ノルン様と友人など…。誰が信じましょう」
魔法が使えないというコンプレックスを嘲笑われ、シルフィアーナ姫は悔しそうに唇を噛み俯きます。
「そのような者を庇われるとは聖女殿はとてもお優しいのですね。どうでしょう?今度我が王家の主催する夜会にご招待しますよ」
「結構です。種族差別をされるような方の夜会になど出たくありません」
「これは手厳しい。まあそれはさておき、私とその者との問題に口を挟むのはやめていただきたい」
「いいえ。私は女神ミリシャルの名にかけて、冤罪を見過ごすわけには行きません。シルフィアーナ姫は私の大切な友人ですから」
ノルンは凛とした態度でギルバート王子に言い放ちます。
「アンナさんと仰いましたね。シルフィアーナ姫がいつ、あなたに危害を加えたと言うのですか?」
「そ、それは昨日の放課後に呼び出されて……そこで……」
「嘘ですね。昨日もその前も放課後はずっと、私と一緒に過ごしていましたよ」
「……貴様!!聖女風情が私のアンナを嘘つき呼ばわりすると言うのか!!」
「わ、わたしも証言します!!シルフィアーナ様は私達と一緒にいました!!」
「わたくしも証言致します!!シルフィアーナ様はお昼休みも放課後もわたくし達と一緒でした!!」
リィナさんとアンナさんがノルンの横に立ち、勇気を振り絞り他国の王族相手に声を上げます。
形勢不利と見て取り巻きの男子生徒と王子が、アンナ嬢を庇うようにしてノルン達を睨みつけます。
「そもそも、なぜシルフィアーナ姫が一介の女子生徒に嫌がらせなどする必要があるのです。そんな事をする理由などありませんよね?」
聖女であるノルンのその言葉に、成り行きを見守っている生徒達も皆、王子達を白い目で見ます。
「だ、黙れ!!私と私の臣下達に愛されるアンナにその魔族が嫉妬して凶行に及んだのだ!!何の取り柄もない、かわいげもない、政略結婚の駒にするしか使い道のないようなつまらない女を庇う理由などない!!黙って私の言う事を聞いていればいいのだ!!女は黙って男を立てていれば良い!!このアンナのようにな!!」
ーーブチィッ!!
何かが切れるような音が聞こえたような気がしました。
「……黙って聞いていれば好き放題言ってくれちゃって」
「何ぃ?」
「さっきから何様のつもりなのこのバカ王子!!何の取り柄もない?それはそっちでしょーが!!」
ノルンがブチ切れて啖呵を切りはじめました。
「今朝は少し冷えるねえ……」
学園への通学路を歩きながら、ノルンが私に話しかけます。
「そうですね。ところでノルン。女神ミリシャル様から授かった祝福のローブを通学用のコート代わりにするのはいかがなものかと私は思います」
「だってえ……。寒いんだもん……」
寒がりのノルンは私にそう言い放ちました。
長い冒険の果てにミリシャル様から授かった、祝福のローブは極めて高い防御性能を誇るだけでなく、ノルンの身体の成長に合わせてサイズが変化し、汚れたり傷ついたりしても勝手に綺麗になって修復され尚且、夏は涼しく冬は暖かいという壊れ性能の防具です。
正に聖女の証とも言うべき祝福のローブを通学用コートにするとかどうなんでしょう……。
「「おはようございます。お姉様」」
「おはようございます。リィちゃん。アイちゃん」
私が呆れていると、いつの間にか祝福のローブを脱いで小脇に抱えながら、駆け寄ってきたリィナさん達にノルンは天使の笑顔で朝の挨拶をします。
「今朝は冷えますね」
「はい。わたくし寒いのは少々苦手です……」
「リィちゃんは平気ですか?」
「わたしは実家が山の麓の村にあるのですが、そこはこの国よりも寒い地域なのである程度は平気です」
そんな会話をしながら、三人は仲良く話しながら通学路を歩き、やがて学園へと到着しました。
「おはよう。ノルン。リィナ。アイラ」
早朝の訓練を終えて訓練場から戻ってきたシルフィアーナ姫が三人に朝の挨拶をします。
もうすっかり四人は仲良しになっていました。
念願のお友達が出来て、ノルンも毎日楽しそうです。
今日も楽しい一日になるといいですね。
☆
「すまない。ちょっと用事があるので先に戻る」
お昼休みにいつもの四人で昼食を取ってから、シルフィアーナ姫がノルン達にそう告げて立ち上がりました。
「何かお手伝い出来る用事なら、お手伝いしますよ?」
「ありがとう。ノルン。今回は私だけの用件だから気持ちだけもらっておくよ」
「そうですか。ではルフィア。またあとで」
「ああ。またあとでな」
そんなやりとりをして、シルフィアーナ姫は校舎へ戻っていきました。
残されたノルン達は昼休みをおしゃべりして過ごし、校舎へと戻ります。
「シルフィアーナ!!今日限り君との婚約は破棄させてもらう!!」
ノルン達が校舎の中に戻ると、大勢の人混みの中心からそんな言葉が大きな声で聞こえてきました。
ノルン達は顔を見合わせ、大勢の野次馬達をかき分けながら、騒ぎの中心へ向かいます。
するとそこには四人の男子生徒を引き連れた金髪の男子生徒が、一人の女子生徒を抱き寄せながらシルフィアーナ姫を睨みつけていました。
「……婚約破棄とはどういう意味ですか?ギルバート王子」
「言葉のとうりだ!!この私の婚約者でありながらここにいるアンナに数々の嫌がらせをしてきた事、言い逃れ出来ると思うなよ!!」
『あれ、エスバウラ国の第二王子だよ。リライザ。ルフィアの婚約者だったんだ……』
金髪碧眼の整った顔立ちの王子様はシルフィアーナ姫を見下した目で睨みつけています。
「……婚約破棄をしたいのなら、国王陛下を通して我が王家に打診してください」
シルフィアーナ姫は呆れた顔でそう返答します。
「何を開き直っている!!貴様が私の愛するアンナに行った嫌がらせ行為を私は絶対に許さない!!」
「……私が?そもそも私はその女子生徒を知りませんが」
「ひどいです!!私の婚約者に近付くなと言って階段から突き落としたじゃありませんか!!」
「……はあ?私はそんな暇ではない」
「とぼけるな!!アンナが嘘をついているとでも言うのか!!」
「そこまでです!!」
凛とした声を上げ、ノルンがシルフィアーナ姫を庇うように王子達の前に立ちはだかりました。
「これは聖女殿。なぜここに?」
「私の友人の無実を証明する為です」
「無実?証明?何を言うかと思えば……。その女が聖女殿と友人などありえませんな」
「なぜそう思うんです?」
「ソレは所詮魔族。しかも一族の中でただ一人満足に魔法も使えない出来損ないですよ。そのような者が神に遣わされし天使の如き聖女ノルン様と友人など…。誰が信じましょう」
魔法が使えないというコンプレックスを嘲笑われ、シルフィアーナ姫は悔しそうに唇を噛み俯きます。
「そのような者を庇われるとは聖女殿はとてもお優しいのですね。どうでしょう?今度我が王家の主催する夜会にご招待しますよ」
「結構です。種族差別をされるような方の夜会になど出たくありません」
「これは手厳しい。まあそれはさておき、私とその者との問題に口を挟むのはやめていただきたい」
「いいえ。私は女神ミリシャルの名にかけて、冤罪を見過ごすわけには行きません。シルフィアーナ姫は私の大切な友人ですから」
ノルンは凛とした態度でギルバート王子に言い放ちます。
「アンナさんと仰いましたね。シルフィアーナ姫がいつ、あなたに危害を加えたと言うのですか?」
「そ、それは昨日の放課後に呼び出されて……そこで……」
「嘘ですね。昨日もその前も放課後はずっと、私と一緒に過ごしていましたよ」
「……貴様!!聖女風情が私のアンナを嘘つき呼ばわりすると言うのか!!」
「わ、わたしも証言します!!シルフィアーナ様は私達と一緒にいました!!」
「わたくしも証言致します!!シルフィアーナ様はお昼休みも放課後もわたくし達と一緒でした!!」
リィナさんとアンナさんがノルンの横に立ち、勇気を振り絞り他国の王族相手に声を上げます。
形勢不利と見て取り巻きの男子生徒と王子が、アンナ嬢を庇うようにしてノルン達を睨みつけます。
「そもそも、なぜシルフィアーナ姫が一介の女子生徒に嫌がらせなどする必要があるのです。そんな事をする理由などありませんよね?」
聖女であるノルンのその言葉に、成り行きを見守っている生徒達も皆、王子達を白い目で見ます。
「だ、黙れ!!私と私の臣下達に愛されるアンナにその魔族が嫉妬して凶行に及んだのだ!!何の取り柄もない、かわいげもない、政略結婚の駒にするしか使い道のないようなつまらない女を庇う理由などない!!黙って私の言う事を聞いていればいいのだ!!女は黙って男を立てていれば良い!!このアンナのようにな!!」
ーーブチィッ!!
何かが切れるような音が聞こえたような気がしました。
「……黙って聞いていれば好き放題言ってくれちゃって」
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