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学園に到着した五人はそれぞれ案内された寮の部屋で休息を取ると、学園長室に集まった
「我が学園では、身分は問わず公平に、という理念の元に優秀な平民から貴族の子息子女が学びに集まっています。それぞれが切磋琢磨し立派な学園生活を送られるよう、願っています」
穏やかな中年の貴族女性の学園長であった
「素晴らしい学園理念ですね。私達も精一杯学ばせて頂きたく思います」
代表して、完璧な王子の仮面を付けたエルバルトが挨拶すると、担任の教師が紹介されて教室に向かった
五人は既に編入の試験も受けており優秀な成績で、特別クラスへの編入であった
シストラ王国の王太子のリチャードをはじめとした高位貴族達が集まるクラスである
クラスでは第二王子から順番に紹介され席に着く
編入生ということで、教室の一番後ろに並んだ席であった
午前中の授業が終わり休憩時間になると、エルバルト達はリチャード王太子直々に、セレスティアとアイリスは公爵令嬢のリーザロッテに学園を案内してもらう事になった
お互いに自己紹介し合うと二手に別れる
リーザロッテ・リンドルは金髪で赤い目の美少女であった。少しつり目がちのきつく見える顔立ちだが、おっとりとした話し方の控え目な物静かな令嬢である
セレスティアとアイリスはリーザロッテに案内されていたが、なんだろう、不思議な感覚に襲われていたのだ
一言では言い表せないような不快な感覚といえばいいのか、兎に角気持ち悪い居心地の悪い感覚であった
午後の授業が終わり一日が終わると寮に戻った五人はエルバルトの部屋の談話室に集まっていた
「わたくし達はリーザロッテ様に案内して頂いたのですけれど、どう申せばいいのかしら……何か嫌な感じでしたのよ。廊下を歩けばヒソヒソとする姿が目につきますの」
「そうでしたわ。はじめは私達が留学生だから珍しくてそうなのかと思っていたのですけれど、カフェテラスでも遠巻きにヒソヒソと。あまりいい雰囲気ではありませんでしたわ」
セレスティアとアイリスは首を傾げて頷き合いながらも、 運ばれてきたスイーツに目を輝かせていた
国から同行したパティシエが作った桃のタルトに紅茶とチーズのクッキー、カラフルな色合いのマカロンに、侍女がいれてくれた紅茶のいい香りが漂っている
「あー、こっちも何か変だったな」
「リチャード殿下と、側近の宰相令息だっていうロイス・カルテラーと騎士団長令息のマーノ・ダルナー、侯爵家令息のサイラス・オルコット、はわかるんだけどさ」
「男爵令嬢のルルア・ミンス嬢がずっと一緒にいましてね」
「リチャード殿下にべったりなんだよ……周囲も何も言わないし。優秀な生徒会のメンバーだと言うんだが……何と言えばいいのか」
エルバルト達もその時の事を思い出しながら次々に話しはじめる
五人はテーブルに並んだスイーツに手を伸ばしているが、幼い頃から叩き込まれた流石の綺麗な所作とマナーである
「リチャード殿下といえば、リーザロッテ様が婚約者ですわよね」
マカロンを摘んだ手を止めたセレスティアが呟くとエルバルトが頷いて
「やっぱり、アレ、かな」
「我が学園では、身分は問わず公平に、という理念の元に優秀な平民から貴族の子息子女が学びに集まっています。それぞれが切磋琢磨し立派な学園生活を送られるよう、願っています」
穏やかな中年の貴族女性の学園長であった
「素晴らしい学園理念ですね。私達も精一杯学ばせて頂きたく思います」
代表して、完璧な王子の仮面を付けたエルバルトが挨拶すると、担任の教師が紹介されて教室に向かった
五人は既に編入の試験も受けており優秀な成績で、特別クラスへの編入であった
シストラ王国の王太子のリチャードをはじめとした高位貴族達が集まるクラスである
クラスでは第二王子から順番に紹介され席に着く
編入生ということで、教室の一番後ろに並んだ席であった
午前中の授業が終わり休憩時間になると、エルバルト達はリチャード王太子直々に、セレスティアとアイリスは公爵令嬢のリーザロッテに学園を案内してもらう事になった
お互いに自己紹介し合うと二手に別れる
リーザロッテ・リンドルは金髪で赤い目の美少女であった。少しつり目がちのきつく見える顔立ちだが、おっとりとした話し方の控え目な物静かな令嬢である
セレスティアとアイリスはリーザロッテに案内されていたが、なんだろう、不思議な感覚に襲われていたのだ
一言では言い表せないような不快な感覚といえばいいのか、兎に角気持ち悪い居心地の悪い感覚であった
午後の授業が終わり一日が終わると寮に戻った五人はエルバルトの部屋の談話室に集まっていた
「わたくし達はリーザロッテ様に案内して頂いたのですけれど、どう申せばいいのかしら……何か嫌な感じでしたのよ。廊下を歩けばヒソヒソとする姿が目につきますの」
「そうでしたわ。はじめは私達が留学生だから珍しくてそうなのかと思っていたのですけれど、カフェテラスでも遠巻きにヒソヒソと。あまりいい雰囲気ではありませんでしたわ」
セレスティアとアイリスは首を傾げて頷き合いながらも、 運ばれてきたスイーツに目を輝かせていた
国から同行したパティシエが作った桃のタルトに紅茶とチーズのクッキー、カラフルな色合いのマカロンに、侍女がいれてくれた紅茶のいい香りが漂っている
「あー、こっちも何か変だったな」
「リチャード殿下と、側近の宰相令息だっていうロイス・カルテラーと騎士団長令息のマーノ・ダルナー、侯爵家令息のサイラス・オルコット、はわかるんだけどさ」
「男爵令嬢のルルア・ミンス嬢がずっと一緒にいましてね」
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エルバルト達もその時の事を思い出しながら次々に話しはじめる
五人はテーブルに並んだスイーツに手を伸ばしているが、幼い頃から叩き込まれた流石の綺麗な所作とマナーである
「リチャード殿下といえば、リーザロッテ様が婚約者ですわよね」
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