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リドウィンがルルアに嵌めたバングルには、魅了の力を封じ込める術が施してあった。
アイリスとリドウィンが、強力な術を施して作りあげたものだった。
二度とルルアは魅了の力を放つ事は出来ない。
そして、ライディン王国の砦にいた間、魅了を無効化する魔石を国王達の近くに置いていた。
長い時間側に居すぎた為にすぐには解けていないが、徐々に解けていくはずだ。
それからのシストラ王国は地獄を見ることになるだろう。
ルルアを聖女と崇めて、何故か敵のようにリーザロッテを扱い婚約破棄をした。
そればかりではなく、罪もないリーザロッテを処刑しろと騒ぎ立てたのだ、この先何があってもリンデル公爵領は王国に救済の手を差し伸べる事はない。
勿論ライディン王国も国交を再開させる事はない。
今いるのはライディン王国からの魔法石で便利な生活を知るもの達だけだ。
これからの不便な生活に耐えられる者達がどれ程いるか。
内陸部に位置するシストラ王国には水源が少ない。
豊富な水脈が流れている山脈や川は、実はリンデル公爵領と辺境伯領に固まっている。
水は、人間が生きていく中でかなり重要だ。
作物を栽培するにも家畜を育てるにも水は必ず必要になる。
今ある水を保管しておくにも、水は腐るのだ。
火も、今ある魔道具を使えなければ一から起こさなければならない。
「そろそろ全部の魅了が解けてる頃かな」
「民達の魅了はとっくに解けてるでしょうね。リチャード達のはどうですかね。解けてないとしても、以前のままとは思えませんけどね」
ライディン王国の王太子の執務室で、兄弟は話していた。
「まあ、魅了に掛かっていた、とは言い訳にしかならないからね」
「解けた後は地獄でしょうね。自業自得ですよ」
「私の弟は容赦ないねぇ」
王太子のクスクスと笑う声が部屋に響く。
「初めはまだ魅了には掛かっていなかったはずですよ。それを物珍しい娘が近づいてきても対策も講じずにいたのですから、同情の余地すらありませんね」
リーザロッテを虐げた者に掛ける温情などエルバルトは持ち合わせていない。
かつての祖国の現状をリーザロッテが知れば、心を痛めるかもしれないと危惧するエルバルトは知らせるつもりはない。
話しを切り上げたエルバルトは、王太子を見据える。
「アレ、に対する対策はもう出来上がりますよね。お願いですから兄上、早くセレスティアと婚姻を済ませてください」
シストラ王国の事などもうどうでもいい、早くそっちを済ませて欲しいと切実に訴える。
「母上に気に入られてるからねぇ。頑張れエルバルト」
そう、王妃であるエルバルト達の母はリーザロッテをいたく気に入っている。
リーザロッテを好きになり過ぎて暴走しかねないエルバルトから守るように離さないのだ。
「俺も早くリーザロッテに触れたいんですよ。兄上が結婚してくれないと、俺は結婚出来ないんですから」
これまで全く異性に関心を向けなかった弟と、こんな話が出来るようになるとは思っていなかった王太子は心の底から楽しそうに笑った。
アイリスとリドウィンが、強力な術を施して作りあげたものだった。
二度とルルアは魅了の力を放つ事は出来ない。
そして、ライディン王国の砦にいた間、魅了を無効化する魔石を国王達の近くに置いていた。
長い時間側に居すぎた為にすぐには解けていないが、徐々に解けていくはずだ。
それからのシストラ王国は地獄を見ることになるだろう。
ルルアを聖女と崇めて、何故か敵のようにリーザロッテを扱い婚約破棄をした。
そればかりではなく、罪もないリーザロッテを処刑しろと騒ぎ立てたのだ、この先何があってもリンデル公爵領は王国に救済の手を差し伸べる事はない。
勿論ライディン王国も国交を再開させる事はない。
今いるのはライディン王国からの魔法石で便利な生活を知るもの達だけだ。
これからの不便な生活に耐えられる者達がどれ程いるか。
内陸部に位置するシストラ王国には水源が少ない。
豊富な水脈が流れている山脈や川は、実はリンデル公爵領と辺境伯領に固まっている。
水は、人間が生きていく中でかなり重要だ。
作物を栽培するにも家畜を育てるにも水は必ず必要になる。
今ある水を保管しておくにも、水は腐るのだ。
火も、今ある魔道具を使えなければ一から起こさなければならない。
「そろそろ全部の魅了が解けてる頃かな」
「民達の魅了はとっくに解けてるでしょうね。リチャード達のはどうですかね。解けてないとしても、以前のままとは思えませんけどね」
ライディン王国の王太子の執務室で、兄弟は話していた。
「まあ、魅了に掛かっていた、とは言い訳にしかならないからね」
「解けた後は地獄でしょうね。自業自得ですよ」
「私の弟は容赦ないねぇ」
王太子のクスクスと笑う声が部屋に響く。
「初めはまだ魅了には掛かっていなかったはずですよ。それを物珍しい娘が近づいてきても対策も講じずにいたのですから、同情の余地すらありませんね」
リーザロッテを虐げた者に掛ける温情などエルバルトは持ち合わせていない。
かつての祖国の現状をリーザロッテが知れば、心を痛めるかもしれないと危惧するエルバルトは知らせるつもりはない。
話しを切り上げたエルバルトは、王太子を見据える。
「アレ、に対する対策はもう出来上がりますよね。お願いですから兄上、早くセレスティアと婚姻を済ませてください」
シストラ王国の事などもうどうでもいい、早くそっちを済ませて欲しいと切実に訴える。
「母上に気に入られてるからねぇ。頑張れエルバルト」
そう、王妃であるエルバルト達の母はリーザロッテをいたく気に入っている。
リーザロッテを好きになり過ぎて暴走しかねないエルバルトから守るように離さないのだ。
「俺も早くリーザロッテに触れたいんですよ。兄上が結婚してくれないと、俺は結婚出来ないんですから」
これまで全く異性に関心を向けなかった弟と、こんな話が出来るようになるとは思っていなかった王太子は心の底から楽しそうに笑った。
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