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Ⅰ 子安啞純編
①黒猫との出会い
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《今回の登場人物》
■子安啞純(こやすあずみ)
2008年 1月1日生まれ
現在年齢 12歳
身長 142cm
体重 41kl
小学1年の時、平仮名の「あ」と「ね」を書き間違え、そこから「ねずみちゃん」とからかわれるようになる。頭の上の2つのお団子ヘアが特徴的。最初はコンプレックスに思っていたが、今では名前の最後にネズミを描くなどして自分のトレンドマークにしている。
《1. 黒猫との出会い》
____満月に映る、屋根の上の黒い影
そこをじっくり見つめると、長い尾、フサフサとした耳、さらに目を細めると、細くて長いヒゲと共にニヤリと芽吹く歯____
「猫人間?」
そう呟き、その影がすくっと立つや否や、月明かりに照らされてその影はみるみると正体を明かす。
その正体は、影ではなく、真っ黒な黒猫。
いや、猫とも人間ともとれる、長い黒髪の猫顔の少女か_____
その黒猫の少女が、再びニヤリと笑って、
こちらへ飛びかかってきた。
「うわあぁぁぁあぁぁぁぁあぁ!」
そう大声をあげ、子安啞純(こやすあずみ)は飛び起きる。
「はあっ…はぁっ…………夢?」
___啞純は猫が大の苦手だからか、汗だくだ。
「啞純ー?なにやってるの?早くご飯食べなさい!」
下から啞純のお母さんの声が聞こえる。
「…げっ、こんな時間!」
先程の夢のことを振り返る間もなく、啞純はバタバタと支度を始める。
「ごめーーーんっ!!」
友達の美香と加奈子とのいつもの待ち合わせ場所に時間ギリギリで啞純は到着した。
「おっせぇぞ、ねずみーーーーー!」
「ねずちゃん、あけおめ~!」
今日は1月2日、お正月と啞純の誕生日の次の日だ。
そして。啞純は通称「ねずみちゃん」と呼ばれている。
このニックネームは啞純が小学1年の時に「あずみ」の「あ」が平仮名の「ね」に見えると、隣の席の男の子にからかわれたことが始まりだ。
「ほらよ、ねず。」
美香からポンっと紙袋を渡される。
その中身を除いた啞純は、さぁっと血の気が引いた顔になり、
「ぎゃぁぁぁあぁぁぁ!!!」
大声を上げて叫んだ。
中には、動く黒猫の人形が入っていたのだ。
「ちょっとー!!新年早々びっくりさせなあでよ!!!」
啞純が怒るが、美香と加奈子は嬉しそうに笑っている。
「ごめんごめん。ねずちゃん、誕生日おめでとう。」
加奈子から本当の誕生日プレゼントの、ねずみの形をしたマグが入った紙袋を渡され、ホッと啞純は胸を撫で下ろす。
「あぁ、、ありがとう。この猫の人形。どうするの?」
「ねずにやるよ!」
美香がニカッと笑って答える。
(えぇ~~~)
内心いらないと言いたいところだが、せっかく二人がサプライズしてくれた物でもあるので、断りきれない。
「うっ、、ありがたくいただいとくよ、、」
悪気のない黒猫の人形の顔を見て、うっすらと今朝見た夢のことを思い出す。
(そういえば、あの夢………………)
「ねずみ、行くよ!」
美香の声に、ハッと顔を上げる。
今日は3人で初詣に行く日だ。
「うん!」
啞純は夢のことは忘れ、美香と加奈子と明日香神社に向かう。
■子安啞純(こやすあずみ)
2008年 1月1日生まれ
現在年齢 12歳
身長 142cm
体重 41kl
小学1年の時、平仮名の「あ」と「ね」を書き間違え、そこから「ねずみちゃん」とからかわれるようになる。頭の上の2つのお団子ヘアが特徴的。最初はコンプレックスに思っていたが、今では名前の最後にネズミを描くなどして自分のトレンドマークにしている。
《1. 黒猫との出会い》
____満月に映る、屋根の上の黒い影
そこをじっくり見つめると、長い尾、フサフサとした耳、さらに目を細めると、細くて長いヒゲと共にニヤリと芽吹く歯____
「猫人間?」
そう呟き、その影がすくっと立つや否や、月明かりに照らされてその影はみるみると正体を明かす。
その正体は、影ではなく、真っ黒な黒猫。
いや、猫とも人間ともとれる、長い黒髪の猫顔の少女か_____
その黒猫の少女が、再びニヤリと笑って、
こちらへ飛びかかってきた。
「うわあぁぁぁあぁぁぁぁあぁ!」
そう大声をあげ、子安啞純(こやすあずみ)は飛び起きる。
「はあっ…はぁっ…………夢?」
___啞純は猫が大の苦手だからか、汗だくだ。
「啞純ー?なにやってるの?早くご飯食べなさい!」
下から啞純のお母さんの声が聞こえる。
「…げっ、こんな時間!」
先程の夢のことを振り返る間もなく、啞純はバタバタと支度を始める。
「ごめーーーんっ!!」
友達の美香と加奈子とのいつもの待ち合わせ場所に時間ギリギリで啞純は到着した。
「おっせぇぞ、ねずみーーーーー!」
「ねずちゃん、あけおめ~!」
今日は1月2日、お正月と啞純の誕生日の次の日だ。
そして。啞純は通称「ねずみちゃん」と呼ばれている。
このニックネームは啞純が小学1年の時に「あずみ」の「あ」が平仮名の「ね」に見えると、隣の席の男の子にからかわれたことが始まりだ。
「ほらよ、ねず。」
美香からポンっと紙袋を渡される。
その中身を除いた啞純は、さぁっと血の気が引いた顔になり、
「ぎゃぁぁぁあぁぁぁ!!!」
大声を上げて叫んだ。
中には、動く黒猫の人形が入っていたのだ。
「ちょっとー!!新年早々びっくりさせなあでよ!!!」
啞純が怒るが、美香と加奈子は嬉しそうに笑っている。
「ごめんごめん。ねずちゃん、誕生日おめでとう。」
加奈子から本当の誕生日プレゼントの、ねずみの形をしたマグが入った紙袋を渡され、ホッと啞純は胸を撫で下ろす。
「あぁ、、ありがとう。この猫の人形。どうするの?」
「ねずにやるよ!」
美香がニカッと笑って答える。
(えぇ~~~)
内心いらないと言いたいところだが、せっかく二人がサプライズしてくれた物でもあるので、断りきれない。
「うっ、、ありがたくいただいとくよ、、」
悪気のない黒猫の人形の顔を見て、うっすらと今朝見た夢のことを思い出す。
(そういえば、あの夢………………)
「ねずみ、行くよ!」
美香の声に、ハッと顔を上げる。
今日は3人で初詣に行く日だ。
「うん!」
啞純は夢のことは忘れ、美香と加奈子と明日香神社に向かう。
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