彼女と僕と

マイリトルジョー

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そう思ってどのくらい経つだろう

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 ―数年後、
 あれから、えるちゃんと会うことは無い。連絡もとっていない。厳密に言えば、メッセージを送ってはいるけど、返事が来ていない。既読すらつかない。
 また連絡する、って言ったと思うんだけどな。あれは僕が言ったんだっけ?
 どうせならアカウントごと消えてくれてたら、諦めもつくだけどなぁ。

 と、やるせなく思いながら、僕は再びキーボードを弾きはじめる。

 音楽を一緒に続けるという約束のために、今度はちゃんとピアノは弾き続けている。
 2人で楽器を奏でた時間は、思い出せば今でも心躍る。だからこそ、ふとした時に胸がざわついてしまう。

 会えないと思って忘れようとしていた時に現れた君は、また会いたいと思った時には、もういない。
 どうしていつも、僕は置いて行ってしまうんだ。しかも、今度は、挨拶もなしに。
 今なら場所さえ分かれば、会いに行くことも可能であるのに、それも分からない。
 それだったら、あのまま会えないままの方が良かった。
 それなのに、どこかでまた会いに来てくれることを信じている自分がいる。

 何年も経っているのに、ピアノを弾き始めるとつい考えてしまう。
 思い出してしまう、当たり前に一緒にいた頃の事、その事を"あの時"は思い出せなかったこと。

 そして、ふと現実なのかわからなくてしまう。来週はいつ会えるんだろう、と

 どうせ会えないなら―。

 そして僕は、ピアノを弾き終える度に思うのだ。

 ねぇ、僕らいつ会えるの?
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