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Scene12 何だか話が噛み合ってません
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翌日、朝食を終え、セリウスの部屋を掃除していたシャーロットは、両親と兄の突然の訪問に驚いていた。登城してきたというから会いに行くと、いきなりレジーナは「ロッティちゃんっ!!」と抱きついたのだ。
驚きながらも「みんなどうしたんですか?」と尋ねると、エルウィンが「そんなのあんな手紙を貰えば、当たり前だろう。何を呑気にしてるんだい?」と苦笑した。シャーロットは、「あっ・・ごめんなさい」とレジーナの抱擁から逃れると頭を下げる。
「何があったの?ロッティちゃんが何もないのに人を殴るなんて、あり得ないもの。ちゃんと話していちょうだい」
レジーナの言葉に、シャーロットは改めて頭を下げると、説明を始めた。
「お父様、お母様、お兄様・・本当にごめんなさい。でも彼がいきなり来て強引に“結婚しよう”とか言い出すから、ビックリしてしまって・・・」
「「結婚しよう!?」」
シャーロットの話に皆一様に驚きの声を上げた。すると三人で声を潜めて話し出す。シャーロットは蚊帳の外だ。
(もう昨日からこんなのばっかりだわ。みんなどうしたのかしら・・ああ、私がおバカだから、呆れてるのかしら・・・そうよね。いくらなんでも男性を殴るなんて、淑女のすることではないもの)
「随分と手が早くないか?」
「あら、これくらい強引なほうが女は嬉しいんですよ」
「いやしかし、まだメイドになって数日です。ロッティの気持ちだって、まだでしょうに」
「女には愛される幸せというのもあるんですよ。私みたいにね」
「・・レジーナ・・・」
「あ~、はいはい。父上も母上も惚気は子供のいないところでやってください」
キョトンとするシャーロットは、「みんな何をコソコソと話してるの?」と口を挟むと、エルウィンが咳払いをした
「コホンッ・・とにかく謝罪だ。ロッティ、理由はどうあれ殴ったのなら、謝罪しないといけないね」
しゅんとして「はい。では外出の許可を殿下にいただいてきます」と言った娘に「いや、みんなで伺った方がいいだろう。その為に揃って登城したんだからね」とエルウィンは微笑んだ。
まだ部屋にいるはずのセリウスの元へ向かう一同。先を行くシャーロットが王族のプライベートエリアの手前まで来ると、エルウィンたちにここで待つように言った。流石にこの先に許可なく入れるわけにはいかない。
すると奥から当のセリウスが姿を見せる。「子爵、朝からどうしたんだ?」とにこやかに声をかけるセリウスに、エルウィンは話があると言った。それに直ぐ側の空部屋に入っていくセリウス。どうやら話を聞いてくれるようだ。
(ただの外出許可なのに、少し大袈裟な気もするけど・・・違うわ。まだメイド二日目なのに、いきなり外出許可をいただかなくてはならないから、最大限の配慮をしてくださっているのよ。きっとそうだわ。本当に迷惑かけてしまって・・)
申し訳なく思いながらも、誠心誠意ルーカスに謝ろうと決めたシャーロットが部屋に入ると、娘の身体を優しく退けたエルウィンたちがセリウスの前に横並びになり、いきなり深々と頭を下げた。
「殿下、この度は娘が大変な無礼をはたらき、大変申し訳ございません!」
そう言って頭を下げたままのエルウィンたち。シャーロットは、そんな家族の姿に首を傾げる。
(みんな・・外出許可をもらうのに流石に大袈裟なんじゃないかしら)
するとセリウスは頭を上げるよう言った。そして、それにゆっくりと顔を上げるエルウィンたちを眺めて微笑んだ。
「無礼って何だい?全く思い当たる節はないんだけど」
「えっ!?そっそれは、流石にお心が広すぎでございます、殿下。親として娘が間違った行いをしたのであれば、正さなければなりません。ですから、どうか我々の謝罪を・・」
「いや・・だからね。シャーロット嬢に不満などないし、気分を害されたことなどないんだが」
セリウスの態度に言葉を失うエルウィン。他の二人も同様だ。すると、ここまで黙っていたシャーロットが口を開いた。
「殿下。まだ仕事を始めたばかりで、大変申し上げにくいのですが、実は大事な用があるので、外出の許可を頂きたいのです」
この娘の言葉にエルウィンが頭を上げ「シャーロット、外出とは何を言ってるんだい?お前が殿下にしなくてはならないのは、謝罪だろう?」と咎める。それに「そうね」と素直に従うシャーロット。
「殿下、大変申し訳ございませんが、外出の許可を頂きたいのです。まだ仕事を始めて二日目だというのに、私的なことでこのようなお許しを乞うのは大変不本意でありますが、やはり自分の犯した過ちは償わなくてはなりません。とにかくここは一刻も早く、コーネリアス様と彼の御両親に誠心誠意、謝罪をしてまいりたいのです」
この彼女のセリフに、皆固まった。少しの間沈黙の流れ、何とも微妙な空気が部屋を支配する。すると今度は、セリウスもエルウィンたちも一斉に口を開いた。
「ちょっと待て。君は何をしたんだ?」
「ロッティ、何故コーネリアス伯爵が出てくるんだい?」
「ロッティちゃん?何を言ってるの?」
「ロッティ!あいつとまた何かあったのか!?」
その視線はシャーロットに集まり、シャーロットを含めて皆が驚いていた。混乱しているのかエルウィンたちはセリウスの前に関わらず、ロッティと愛称で呼んでいる。そんな四人の様子にシャーロットは戸惑った。
「あ、あの・・・どうして皆さんそんなに驚いてるんですか?」
「「「「はぁ!?」」」」
四人の声が部屋に響いた瞬間だった。
驚きながらも「みんなどうしたんですか?」と尋ねると、エルウィンが「そんなのあんな手紙を貰えば、当たり前だろう。何を呑気にしてるんだい?」と苦笑した。シャーロットは、「あっ・・ごめんなさい」とレジーナの抱擁から逃れると頭を下げる。
「何があったの?ロッティちゃんが何もないのに人を殴るなんて、あり得ないもの。ちゃんと話していちょうだい」
レジーナの言葉に、シャーロットは改めて頭を下げると、説明を始めた。
「お父様、お母様、お兄様・・本当にごめんなさい。でも彼がいきなり来て強引に“結婚しよう”とか言い出すから、ビックリしてしまって・・・」
「「結婚しよう!?」」
シャーロットの話に皆一様に驚きの声を上げた。すると三人で声を潜めて話し出す。シャーロットは蚊帳の外だ。
(もう昨日からこんなのばっかりだわ。みんなどうしたのかしら・・ああ、私がおバカだから、呆れてるのかしら・・・そうよね。いくらなんでも男性を殴るなんて、淑女のすることではないもの)
「随分と手が早くないか?」
「あら、これくらい強引なほうが女は嬉しいんですよ」
「いやしかし、まだメイドになって数日です。ロッティの気持ちだって、まだでしょうに」
「女には愛される幸せというのもあるんですよ。私みたいにね」
「・・レジーナ・・・」
「あ~、はいはい。父上も母上も惚気は子供のいないところでやってください」
キョトンとするシャーロットは、「みんな何をコソコソと話してるの?」と口を挟むと、エルウィンが咳払いをした
「コホンッ・・とにかく謝罪だ。ロッティ、理由はどうあれ殴ったのなら、謝罪しないといけないね」
しゅんとして「はい。では外出の許可を殿下にいただいてきます」と言った娘に「いや、みんなで伺った方がいいだろう。その為に揃って登城したんだからね」とエルウィンは微笑んだ。
まだ部屋にいるはずのセリウスの元へ向かう一同。先を行くシャーロットが王族のプライベートエリアの手前まで来ると、エルウィンたちにここで待つように言った。流石にこの先に許可なく入れるわけにはいかない。
すると奥から当のセリウスが姿を見せる。「子爵、朝からどうしたんだ?」とにこやかに声をかけるセリウスに、エルウィンは話があると言った。それに直ぐ側の空部屋に入っていくセリウス。どうやら話を聞いてくれるようだ。
(ただの外出許可なのに、少し大袈裟な気もするけど・・・違うわ。まだメイド二日目なのに、いきなり外出許可をいただかなくてはならないから、最大限の配慮をしてくださっているのよ。きっとそうだわ。本当に迷惑かけてしまって・・)
申し訳なく思いながらも、誠心誠意ルーカスに謝ろうと決めたシャーロットが部屋に入ると、娘の身体を優しく退けたエルウィンたちがセリウスの前に横並びになり、いきなり深々と頭を下げた。
「殿下、この度は娘が大変な無礼をはたらき、大変申し訳ございません!」
そう言って頭を下げたままのエルウィンたち。シャーロットは、そんな家族の姿に首を傾げる。
(みんな・・外出許可をもらうのに流石に大袈裟なんじゃないかしら)
するとセリウスは頭を上げるよう言った。そして、それにゆっくりと顔を上げるエルウィンたちを眺めて微笑んだ。
「無礼って何だい?全く思い当たる節はないんだけど」
「えっ!?そっそれは、流石にお心が広すぎでございます、殿下。親として娘が間違った行いをしたのであれば、正さなければなりません。ですから、どうか我々の謝罪を・・」
「いや・・だからね。シャーロット嬢に不満などないし、気分を害されたことなどないんだが」
セリウスの態度に言葉を失うエルウィン。他の二人も同様だ。すると、ここまで黙っていたシャーロットが口を開いた。
「殿下。まだ仕事を始めたばかりで、大変申し上げにくいのですが、実は大事な用があるので、外出の許可を頂きたいのです」
この娘の言葉にエルウィンが頭を上げ「シャーロット、外出とは何を言ってるんだい?お前が殿下にしなくてはならないのは、謝罪だろう?」と咎める。それに「そうね」と素直に従うシャーロット。
「殿下、大変申し訳ございませんが、外出の許可を頂きたいのです。まだ仕事を始めて二日目だというのに、私的なことでこのようなお許しを乞うのは大変不本意でありますが、やはり自分の犯した過ちは償わなくてはなりません。とにかくここは一刻も早く、コーネリアス様と彼の御両親に誠心誠意、謝罪をしてまいりたいのです」
この彼女のセリフに、皆固まった。少しの間沈黙の流れ、何とも微妙な空気が部屋を支配する。すると今度は、セリウスもエルウィンたちも一斉に口を開いた。
「ちょっと待て。君は何をしたんだ?」
「ロッティ、何故コーネリアス伯爵が出てくるんだい?」
「ロッティちゃん?何を言ってるの?」
「ロッティ!あいつとまた何かあったのか!?」
その視線はシャーロットに集まり、シャーロットを含めて皆が驚いていた。混乱しているのかエルウィンたちはセリウスの前に関わらず、ロッティと愛称で呼んでいる。そんな四人の様子にシャーロットは戸惑った。
「あ、あの・・・どうして皆さんそんなに驚いてるんですか?」
「「「「はぁ!?」」」」
四人の声が部屋に響いた瞬間だった。
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