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第一章 出逢いはいつも突然に
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「えっ?校長先生の前でやるんですか?」
うそ……でしょ!
なんでまた、そんな大それた……。
スピーチコンテストも近づいてきた。
そんな折。
田中教師の口から、とんでもない一言が飛び出した。
まぁ、校長と言っても、俺たち生徒からすれば、くだらない長話をする飾りのようなものでしかないが。
でも、ねぇ。
一応、学校の責任者である訳だし。
それなりの緊張はするものでしょ?
「いろんな人に聞いてもらったほうが勉強になるからな。な~に、いつもと同じようにやればいいんだ」
んなこと言ったって……そりゃないようぉ~
で。
来てしまった。
今日、合同練習をする視聴覚室へ。
なぜか校内代表に選ばれてしまい……
コンテストまで、あと僅か。
でも、四十人近くもいた中から何で俺なんかが選ばれたんだろ?
自分で喋ってる内容もわかってないのに……
校内代表は全部で四人。
俺以外は、みな二年生の女の人。
そして、片桐先輩もその中にいた。
それだけが救いだった。
ただ見てるだけで幸せだから。
ちょっと大げさだね。
今まで何度か会話はあるんだよ。
俺が、周りに知り合いがいないのを気遣ってくれているからだろうけど。
とっても感じのいい人。
いつも笑顔で。喋り方も可愛くって。
でも、どうせコンテストが終わったら、また、何の関係もない他人になっちゃうんだよね。
“英語スピーチコンテスト”ていう共通の目標があるから、話しかけてくれるけど。
どうせなら、もっと仲良くなりたいな。
そうは思うけど。
思うだけで。
結局、行動できないんだよな。
とりあえず、英語スピーチコンテスト。
さて、気合い入れて行きますか!
「結城。明日の電車、時間大丈夫か?」
校長先生を前にしての合同練習もどうにか無事に終わり……
いよいよ明日はコンテスト当日。
公休になるかと思いきや。
日曜日だったりするんだな。
なんで、学校が休みの日にするんだよぉ~!
涙が出そうなのを堪えつつ……諦めるしかなかった。
「はい。大丈夫です」
たぶん……ね。
後の方は、心の中でだけ。
調べときます!て言っちゃったの、俺自身だもんね。
とりあえず、自信もって応えとかなきゃ。
「そっか。みんなにも確認とったか」
そう言って一同を見回す田中先生。
うなずく一同。
「それとだ。何かあった時の為にそれぞれの電話番号、確認しとかないと」
やった!
片桐先輩の電話番号聞ける!
で。
ほとんど人の残っていない職員室。
田中先生の話しはまだしばらく続くのであった……
うそ……でしょ!
なんでまた、そんな大それた……。
スピーチコンテストも近づいてきた。
そんな折。
田中教師の口から、とんでもない一言が飛び出した。
まぁ、校長と言っても、俺たち生徒からすれば、くだらない長話をする飾りのようなものでしかないが。
でも、ねぇ。
一応、学校の責任者である訳だし。
それなりの緊張はするものでしょ?
「いろんな人に聞いてもらったほうが勉強になるからな。な~に、いつもと同じようにやればいいんだ」
んなこと言ったって……そりゃないようぉ~
で。
来てしまった。
今日、合同練習をする視聴覚室へ。
なぜか校内代表に選ばれてしまい……
コンテストまで、あと僅か。
でも、四十人近くもいた中から何で俺なんかが選ばれたんだろ?
自分で喋ってる内容もわかってないのに……
校内代表は全部で四人。
俺以外は、みな二年生の女の人。
そして、片桐先輩もその中にいた。
それだけが救いだった。
ただ見てるだけで幸せだから。
ちょっと大げさだね。
今まで何度か会話はあるんだよ。
俺が、周りに知り合いがいないのを気遣ってくれているからだろうけど。
とっても感じのいい人。
いつも笑顔で。喋り方も可愛くって。
でも、どうせコンテストが終わったら、また、何の関係もない他人になっちゃうんだよね。
“英語スピーチコンテスト”ていう共通の目標があるから、話しかけてくれるけど。
どうせなら、もっと仲良くなりたいな。
そうは思うけど。
思うだけで。
結局、行動できないんだよな。
とりあえず、英語スピーチコンテスト。
さて、気合い入れて行きますか!
「結城。明日の電車、時間大丈夫か?」
校長先生を前にしての合同練習もどうにか無事に終わり……
いよいよ明日はコンテスト当日。
公休になるかと思いきや。
日曜日だったりするんだな。
なんで、学校が休みの日にするんだよぉ~!
涙が出そうなのを堪えつつ……諦めるしかなかった。
「はい。大丈夫です」
たぶん……ね。
後の方は、心の中でだけ。
調べときます!て言っちゃったの、俺自身だもんね。
とりあえず、自信もって応えとかなきゃ。
「そっか。みんなにも確認とったか」
そう言って一同を見回す田中先生。
うなずく一同。
「それとだ。何かあった時の為にそれぞれの電話番号、確認しとかないと」
やった!
片桐先輩の電話番号聞ける!
で。
ほとんど人の残っていない職員室。
田中先生の話しはまだしばらく続くのであった……
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