勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~

時野洋輔

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11巻

11-3

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 シーナたちの家に戻ってきた私たちは、家の前ですっかりへばっていたカンスと、余裕そうなダイさんに、ヤマトに行くことを伝える。

「――というわけで、私たちはこのままヤマトに向かうよ。シーナとカンスは、せっかくだからこのまま村に残るか?」

 帰ってくるのも久々だったみたいだし、そのほうがいいだろうと思ってそう言うと、二人は顔を見合わせてから頷いた。

「そうしようかしら」
「ユーリシアさん、ダンゾウのことをよろしくお願いします」
「ああ、任せておけ。縄でしばりつけてでも戻ってくる」

 ちなみに、私たちがそんな話をしている間に、クルトがダイさんに「畑の調子が悪いんですか?」とか言いながら、クワを借りて一瞬で畑を耕していた。
 しかも種芋を植えて何かをいたら、一瞬で収穫しゅうかくできそうなジャガイモ畑が誕生していた。まぁ、いつものよくある話だ。
 ダイさんがあごが外れるんじゃないかというくらい口を大きく開けて驚いているのに気付かないまま、クルトはこちらにやってくる。

「ユーリシアさん、話は終わりましたか?」
「終わったよ。そういえば、飛空機を飛ばす魔法晶石のエネルギーは十分なのかい?」

 ここまで飛んでくる最中に聞いたのだが、飛空機は魔法晶石の魔力を使っているという話だった。

「はい。魔力は十分入ってます。ヤマトの国内の地図もあるので最短距離で行けますし、問題ありません」
「地図があるのか?」

 ヤマトの国は異国の人間の出入りが非常に少ない国で、地図はないはずなんだが。
 特にここ数百年は鎖国さこくと呼ばれる国境封鎖をおこない、一部の土地以外は許可を取らないと立ち入ることもできない。ミミコですら地図を用意できなかったのに。

「昔、父さんと母さんが住んでいたことがあるみたいなんです」
「そういえばハスト村の方々は十年に一度引っ越しをして、世界中を旅なさっていたのですね」

 ということは、千二百年以上前の地図か。
 たしかにあの頃なら鎖国も行われていない。
 山や川などの地形を見るだけなら、一応地図として使えるだろう。

「地図を見せていただけますか?」
「これです」

 とても精巧な地図だ。
 軍が使う作戦立案用のものでも、ここまで細かく書かれていないだろう。
 さすがはハスト村特製の逸品だな。

「ダンゾウさんの家にあった本の中に書かれていた地名の町や村もいくつかありますね。すると、桃源郷はだいたいこのあたりでしょうか?」

 リーゼがおおよその目星をつける。

「飛空機で行けばすぐに着くんだが……さすがにマズいよな」
「不法入国になりますからね。上空を通過するだけなら地上から認識されない高度で飛んでいけば問題ありませんが、地上に降りて情報を集めて回るとなると、正規のルートで入国したいです」
「となると、異国の人間でも入港可能なナサガキの港から入国する必要があるか。桃源郷があると思われる場所までは歩くと距離があるぞ」
「そのあたりは入国してから考えましょう」

 リーゼが言う。
 考えてみれば、ダンゾウもナサガキの港から入国した可能性が高い。そこで情報が得られる可能性もある。
 まずは行ってみよう。

「ダイさん、世話になったな。カンス、シーナ。何かあったらニーチェ経由で連絡をくれ」
「わかりました」

 ニーチェの分木は、飛空機を隠した場所の近くに植えている。
 だんだんと増えてくな、ニーチェ通信網。


 クルトとリーゼ、あとファントム二人とともに飛空機に乗ってヤマトの国に向かう。
 そういえばファントムの二人、全く気付かれてなかったな……
 途中、夜になったので地上に降りて野宿をする。
 カンスとシーナが降りたので飛空機の中は広さにも余裕がある上に、私たちが寝ている間はファントムが交代で見張りをしてくれたので、普通の野宿とは比べ物にならないくらい快適だった。
 クルトが作ってくれた料理も、いつも通り最高にうまかったしな。
 そして、翌朝、太陽が昇り始めた時間に合わせて、飛空機は再び飛び立った。
 地上の様子がギリギリ見えて、しかし地上からはこちらが変わった鳥にしか見えないくらいの高度を保っている。
 そんな中、リーゼがクルトに話しかける。

「ずっと操縦なさって大丈夫ですか?」
「飛空機のエンジンも落ち着きましたし、この分ならエンジンの冷却装置を使う必要もありません。しっかり目的地まで飛べますよ」
「飛空機のことではなくクルト様の体調のことを心配しているんですよ。お疲れではありませんか?」
「それこそ大丈夫ですよ。昨日しっかり寝ましたから」

 クルトにずっと飛空機の操縦をさせるのは申し訳ないと思うが、クルト以外は飛空機の操縦方法がわからないからな。
 ダンゾウの奴、よく飛空機の操縦を覚えたものだと感心する。
 ……道中、墜落ついらくとかしてないよな?
 少し心配になってきた。
 クルトの飛空機の性能を疑っているわけではないが、ダンゾウがここを通ったという証拠が欲しい。
 ……それにしても、なんか肌寒いな。

「少し寒くなってきましたね」

 リーゼも同じことを思ったのか、そう零す。

「はい。このあたりは高地ですからね。地上から見えないように飛ぶとなると、どうしても高い場所を飛ぶ必要があるので、気温も低くなるんですよ」

 カンスたちの村と比べて、二十度ほど気温が低いらしい。

「……そうか、もしかしたら」

 ふいに、クルトが何か思いついたみたいに言う。

「ユーリシアさん、このあたりで飛空機を着陸させていいですか?」
「ん? そうだな、少し休憩も必要だろう」
「いえ、近くの村に聞き込みをしたいんです。航路を考えると、ダンゾウさんもこのあたりを通っている可能性が高いので」

 聞き込み?
 いや、でもダンゾウとミレが乗っていた飛空機は二人乗り。
 私たちの乗っている飛空機より小さい。
 目を凝らして見たらわかるかもしれないが――

「ダンゾウたちが仮に通ったとしても、村人が飛空機を見たとは限らないぞ?」

 というか、たぶん見ていない。
 聞き込みをしても無駄になるだろう。

「いえ、飛空機を見ていなくても、通ったかわかるんです」
「飛空機を見ていなくてもわかる?」
「クルト様、それは本当なのですか?」

 私たちが尋ねると、クルトは力強く「はい」と頷いた。
 どういうことかわからないが、ダンゾウが本当にここを通ったかどうかわかるのならと、私は頷いた。
 旋回せんかいしながら緩やかに降下し、村から一キロほど離れた場所に飛空機を着地させた。
 飛空機から外に出ると、かなりひんやりしていた。
 飛空機の中に防寒着を積んでいたので、それを着てから、歩いて村に向かう。
 村を目指して歩いていると――おそらく村の人たちだろう、大勢の男が血相を変えて、農具を持ってこっちに走ってくる。
 何事だ?
 まさか、排他的な村で、よそ者は排除――とかじゃないよな? と警戒するが、私たちに対しては敵意はなさそうだ。

「あんたら、旅の人か? ここは危険だっ!」
「危険ってどうしたんだ?」

 私が一歩前に出て答える。

「この近くに妙な魔物が現れたんだ!」
「あんな魔物、これまで見たことがない」
「きっと、災厄さいやくを呼ぶ魔物に違いない」

 私は言葉を失った。
 その魔物を警戒してのことではない。
 たぶん、私たちが乗ってきた飛空機のことだと瞬時に悟ったからだ。

「…………ん?」

 だが同時に、妙だとも思う。
 私たちが飛空機でここに来たのは、ついさっきのことだ。
 着地の際に旋回して時間をかけたが、それでも十分も経過していない。
 なのに、なんで全員農具を準備しているんだ? まるで何か怪しいものが近付くのに備えていたみたいだ。

「昨日のアレも、やっぱり魔物のせいなんだ」
「間違いない。あんなの見たことないからな」

 村人たちが何か言ってる。
 なるほど、昨日、何か魔物が現れる予兆みたいなのがあって、村人が警戒していたのか。
 もしかして、ダンゾウの乗った飛空機が?
 ここにいる村人たち全員がそれを目撃している雰囲気だ。

「あの、アレってなんですか?」
「雲だ」
「雲?」

 私は空を見上げた。
 大きな雲が浮かんでいるが、変なところはない。

「昨日の夕方くらいだったかな? 白く細長い雲が空に浮かんでたんだ」
「あんな長い雲、生まれてから一度も見たことない」
「魔物が生み出したに違いない」

 雲を生み出す魔物なんて聞いたことがないが、こういう都市から離れた村だと、小さな空の変化を魔物の予兆と判断することもある。
 私が冒険者時代に魔物討伐依頼を受けて訪れた村なんて、流れ星がいっぱい見えたから魔物が現れるに違いないって言ってきたことがあった。
 ミミコから聞いた話だと、何年かに一度の流星群の時期だっただけらしい。
 しかし、運が悪いな。
 村がこんな状態だと聞き込みも難しい――
 そう思ったところで、クルトが小さな声で言った。

「ダンゾウさんは間違いなくこの村の上空を通ったみたいです」

 いまので何がわかったんだ?
 そう思いつつ私は村人たちに向き直る。

「情報ありがとう。これは礼だ」

 礼というか、迷惑賃として小さな木箱を渡した。
 ホムーロス王国の貨幣は使えないし、このあたりの貨幣は持っていないので、貨幣の代わりに持ってきたものだ。

「これは岩塩か。こんなにいいのか?」
「かまわんさ」
「ありがたい、このあたりは採掘地がないから助かるよ。本来なら村でもてなしたいのだが――」
「いや、村も大変だろう。気にしないでくれ」

 私はそう言って、クルトたちとともに来た道を去っていく。

「それで、クルト。ダンゾウがここを通ったのは間違いないのか?」
「はい。さっき言ってた雲ですが、ダンゾウさんの飛空機が作った雲だと思います」
「雲って人工的に作れるのですか?」
「はい。エンジンを冷やすために、どうしてもできてしまうんです」

 クルトが作った飛空機は長時間飛び続けると、エンジンに熱がこもるという。
 その熱を冷やすために魔道具で水を生み出す。
 その水が蒸発して飛空機から放出される時、雲ができることがあるという。

「水蒸気が瞬時に雲になるには温度と湿度が重要です。その条件に合うのがこの土地だったんですよ」
「つまり、あの村人たちはダンゾウの飛空機が作った雲を、魔物が生み出したものと勘違いしたってわけか」

 ダンゾウがこの村の上空を通ったと聞いて安心した。
 これで、ヤマトの国に向かっている私たちの行動は間違いではないことが証明された。

「でも、困りましたね。これで僕たちがまた飛空機で飛んでいったら騒ぎになりますよ」
「私が胡蝶こちょうの幻影で飛空機を見えなくします。大きなものですから長時間消すのは難しいですが、上空に飛び立つまでの間は可能なはずです」

 リーゼが持つ魔剣胡蝶は、幻影を生み出すことができる。
 大変そうだが、それでいくしかないか。


 それから再び飛び続け、私たちを乗せた飛空機はヤマトの国の近海に着水した。
 さすがに空を飛んで接近したら、矢を射られかねないからな。
 飛空機は船にもなるらしく、海上を移動していくと、島の影が見えてきた。

「あそこがヤマトの国ですか。本当に世界の最東端に来たみたいに思えますよね」
「ああ……あれを見るまでは私もそう思っていたよ」

 世界の最も西は魔領、最も東はヤマトの国。
 それがこの世界の常識だったが、ヤマトの国からさらに東に行けば、別の大陸がある。
 私たちはそれを、月面から見て知った。
 ハスト村の住民はその別の大陸にも引っ越したことがあるらしいので、きっとその大陸にも住民がいて、私たちとは異なる文化で生活をしているのだろう。

「さて、なんて説明して入港しようか――」

 そう私が呟くと、後ろの席にいたファントムの一人が書類を回してきた。
 これは、親書?
 しかも国王の王印付きだ。

「この印は本物か?」

 私の問いに、ファントムは頷いた。
 そりゃそうだよな。
 王印の偽造は重罪だ。
 いくらファントムでも、いや、ファントムだからこそ、そんな愚行ぐこうはしない。
 これで私たちは正式にホムーロス王国の使いになったから、ナサガキの入港は問題ないだろう。


 ナサガキの港に入港した。
 ホムーロス王国の親書のおかげで問題なく入港はできたが、ナサガキの町から外に出ることは許されなかった。
 というわけで、とりあえず迎賓館げいひんかんに行く。
 ここで迎賓館に行かなければ、私たちは親書を持って町に入ったのに何をしに来たのだ? と言われるからな。

「ヤマトの国は独自の文化が発達してるって聞いてたけど、ちょっと変わってるだけで普通の街並みだな」
「ここは特別ですよ。ナサガキの町は、大陸の国とヤマトの国の文化が組み合わさっているので。たとえば、あの建物の構造はグルマク帝国の建築様式を参考に建てられたと言われています」

 見回しながらそう言った私に、リーゼが説明をする。

「てことは、この町の外は全然違う風景なのか?」
「はい。この国は一番近くの大陸から船で一日と、それほど離れているわけではありませんが、文化は大きく異なります。それこそ、別の世界みたいに」
「独自の文化といっても、どこかの国からの文化の継承くらいはあるんだろ?」
「それが一切わかっていないのです。ヤマトの国の歴史は三千年以上ありますが、それ以前の記録がないのです」

 記録がない……か。
 何千年も経てば記録が失われることだってあるだろう。
 特にヤマトの国は鎖国しているから私たちが知らないだけで、帝の一族がそのあたりの情報をひそかに管理しているのかもしれない。
 そうこう話しているうちに、私たちは目的地に着いた。

「こちらが迎賓館です。落ち着きと品格を感じさせるたたずまいで、伝統的なヤマト建築とグルマク建築が融合したデザイン。漆喰しっくいや木材を使ったヤマト家屋の美しさを持ちながら、一部に洋風の装飾が施されていますでしょ?」
「なんでリーゼが自慢気に言うんだよ」
「この迎賓館の設計をしたのがお母様なのです。ホムーロス王国に嫁ぐ前に設計したのだとか。このような時に言うのもなんですが、一度見たかったので、少し感激です」
「いえ、僕も素敵なデザインだと思います。見られてよかったですよ」

 クルトが言った。
 迎賓館の前には警備の剣士――いや、この国ではさむらいか?――が立っていたが、リーゼが身分を明かして親書を見せると、すんなり中に案内された。
 建物内の部屋も絨毯じゅうたんが敷かれ、グルマク帝国風の家具が揃っている。
 うわさに聞く、草を編んだ床の部屋に通されると思っていたので少し拍子ひょうし抜けだ。

「これ、ヤマトの国のカステラですか? ダンゾウさんに聞いたことがあるけど、見るのは初めてです」

 クルトがそう言って、待っている間の茶菓子に出されたカステラを一口食べる。

「はい。我がホムーロス王国から伝わり、独自の進化を遂げて全くの別料理となったお菓子です……っていうか、これは本当になんなのですか。私の国にこんなお菓子はありませんよ。独自の進化というか、もうこれは別物ですわよ」

 リーゼが文句とあきれと賞賛を同時に口にする。
 なんでも、ヤマトの国はこういう異国の文化を自国に取り込み、勝手に進化させる特異な性質があるらしい。
 ……うん、たしかに美味しいな。
 でも――

「このカステラなら、うすく焼いて、中に温泉饅頭おんせんまんじゅうを作る時に使った餡子あんこと生クリームとバターを入れたら美味しくなりそう」

 独自の進化っていうなら、うちの工房主アトリエマイスターも負けていないだろう。
 クルトが作ったカステラを食べてみたいな。
 めっちゃ太りそうな菓子だけど。
 なんて話をしていたら、立派な身なりの人物が部屋に入ってきた。

「ホムーロス王国の姫君、ようこそおいでなさった。この町の管理をしている長名おさなと申します」
「はじめまして、オサナ殿。急な来訪の応対、感謝いたします。こちらは友好の証として持ってまいりました品です。どうぞお収めください」

 リーゼはファントムが用意していたホムーロス王国の交易品を渡す。
 オサナは喜んでいたが、特に砂糖はヤマトの国では人気らしく、とても喜ばれた。
 表向きに用意していた今後のヤマトの国での交易についてのアレコレを済ませ、あとは観光をするフリをしてこっそりとこの町を出る――つもりだったのだが。

「姫君に見ていただきたいものがございます」
「私にですか?」
「ええ……しのび連中から渡された書類です」

 そう言って出された書類を見て、私たちは頭痛がした。
 それは私、クルト、リーゼの三人の手配書だったのだ。

「私たちの手配書……ダンゾウさん、まさかここまで――」

 リーゼがクルトの手配書を見てわなわなと震える。
 賞金はヤマト金貨二百枚。
 ヤマト金貨は私たちが使う金貨より薄いが、しかし二倍以上大きい。
 価値でいえば、通常の金貨五百枚くらいか。
 ダンゾウにどういう理由があるかはわからないが、私たちが追ってくることを見越して手配書を用意するなんて、さすがにやり過ぎだろ。
 リーゼが怒るのも無理はない――


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