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戦争の発端 その2
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「ちょっと待ったー!」
よし。食いついた。
突然、部屋中に響き渡る声。
その声にアルス以外の全員が戸惑いの形相を浮かべる。
俺は笑みが零れるのをグッと我慢しながら、しばらくの間、辺りをキョロキョロとしていると、扉を勢いよく開けて入ってくる者が現れた。
「ちょっとさー! なんで君みたいな子供がその名前を知ってるのかなー? それに……、君とこうやって会うのも初めてなはずだし」
その人物の背丈は150㎝位に、頭からフードを被り、如何にも不審者のような佇まい。声は変声機で変えているのか、中性的な声。
「貴方がここの店長?」
「僕は店長代理。ここの店長は出張中だからね。カーリー、あとは僕に任せて……」
あの男性。カーリーって言うんだ……
頭からフードを被った人物は、カーリーを下がらせる。
「で、僕に何か用?」
その人物はホコリまみれの椅子を端から取り出し、ドシッと座ると、少し不機嫌そうにアルスへ問いかける。
「怒ってますか?」
「別に怒ってない。ただ……」
フードを被った人物はアルスの護衛二人の方をチラ見する。
「……エルドとモーリーは店の外に出ててくれないかな」
アルスは、エルドとモーリーが居たんだったっと言わんばかりの表情をし、二人に退出するようお願いをする。
「それはダメです。本当ならアルス様をこんな怪しい場所に連れてくるのも反対だったんですよ? ですが、アルス様がどうしてもということで、私達二人が護衛として付いてきているのです。こんな危ない場所でアルス様から離れるなんて絶対にありえません」
エルドが頑なに許そうとしない。
「うーん、ここ以上に安全な場所は無いと思うんだけどな……、何かいい方法は無いかな? 店長」
この中で一番武力値が高いのは、多分あのフードを被った人物だ。
あの人が本気で俺を襲おうとしたら、護衛二人では俺を守り切れないだろう。
アルスはどうにかしてと、フードを被った人物に困り顔を見せる。
すると、フードを被った人物は……
「だから、私は店長代理だって何度も……、はぁ、分かったよ」
その人物は懐に手を突っ込み、ガサガサと何かを手探る。
「あったあった。」
そして、丸い道具を取り出し。
「これは遮断具。この道具は一定範囲の空間の音を外に漏らさないかつ、外からは透けて内部の様子が見えるようになってる。これならアルス君に危険が迫った時、いつでも二人は直ぐに助けに入れるよね? これでいいかな? アルス君」
この人……、なかなかやるな。
俺は護衛二人を遠ざけたかった。だって、商会に売ろうとしている情報は前世のモノだからね。
それをどの様なマジックを使って知ったか分からないが、俺の考えを察して、防音性の道具を使う事を提案。
更に、護衛二人の懸念である、俺に危険が及ばないかという事も、考慮しての透過機能付きの道具を直ぐに取り出すとは……
中々に侮れない。
「ありがとうございます。エルドとモーリーもいいかな?」
それからアルスとエルドの間で、離れる距離をどれ程にするか。という問題でひと悶着あり、交渉の結果、エルドとモーリーはアルスから10メートルほど離れる、という意見で落ち着いた。
「もういいかな?」
フードを被った人物が声をかける。
アルスと商会の人物の間に防音道具を置き、起動。
護衛の二人は約束通り、アルスたちから10メートル程離れて交渉が始まった。
「はい、時間を取ってすいません。今回私が持ってきた、とっておきの情報なんですけど……」
アルスは凄い情報を持っているんだぞという、好戦的な視線をフードを被った人物に向け、相手を焦らす様に話を始める。
「おぉ! 初っ端かなその話を始めるんだ! それにしてもとっておきねぇー、僕を呼ぶぐらいだから凄い情報だったらいいんだけど」
僕を呼ぶくらい?
この人、もしかして地位が高いなのかな?
シングルNO.レベルの人だったら嬉しいけど。
商会でNO.1~9はシングルナンバーと呼ばれ、グレシアス廃人である俺でさえ、出会えた回数が少ないほどレアな人物たちだ。
NO.4以上は前世でさえあったことが無い、闇に包まれた人物たち。
ただ、グレシアスをプレイ中に一度だけ、偶然だが、ある人物の名前を耳にしたことがある。
「度肝を抜かすと思いますよ」
ゼンブルグ商会の頂点に君臨する者。
「ははっ! 過去にもそんな事を言って驚かせようとした客がいたけど、その人たち皆、たいしたことなかったよ? けど、君はあの人の名前を……」
その者の名は……
「ヘルウィス・ウォン・バーテン会長を知ってるぐらいだから、今回は期待してもいいかな?」
ヘルウィス・ウォン・バーテン。ゼンブルグ商会、NO.1の男。
この世界の情報の全てを知る者。通称情報王なんても言われたりする。
まぁ、俺から言わせればそんな事は絶対に無い! って言いきれるんだが、商会NO.1の人物はこの世の全ての情報を把握しているって信じる者が後を絶たないらしい。
何故そう言い切れるかって?
そうじゃなきゃ、今回俺が持ってきた情報はNO.1の男が把握してるって意味だから、売れないってことになるだろう?
それに、商会の人たちはお客から売られた情報を元に、現地に行ったりなどして、真偽を決定するんだから。
この世には絶対なんてありはしないのさ。
「これまで余程お客さんに恵まれなかったんですね」
その言葉に一瞬、フードを被った人物の動きが止まる。
「へぇ、言うじゃん。じゃあさ、賭けようか?」
「何をです?」
「僕を驚かせられるかどうかをさ」
お? 面白い展開になってきたぞ?
アルスはニヤリと口の端が吊り上がるのを我慢する。
ここでもうひとつ、スパイスを加えてみれば……
「えー。その内容の賭けだと、私に有利過ぎませんか?」
またしても、相手の動きが止まる。
「へ、へぇー。自信満々じゃん」
明らかに怒りが増してきているといった具合に、フードを被った人物は言葉をひねり出す。
あー、これ以上挑発するとかえって面倒になるか?
じゃあ、ここいらで……
そうして、アルスは相手が想像もしない、爆弾発言を投下する。
「当り前ですよ。だって……、もうすぐ王国内で大規模な戦争が勃発するって言ったら、誰もが驚くに決まってるじゃないですか」
聞く人全員が驚く情報を発する。
するとフードを被った人物はこれまで以上に長い間硬直し。
「流石に冗談がキツイよ……? 王国内で戦争が起こるだって? ここ数十年、戦争が起こっていないこの地に?」
嘘は許さないといった圧をアルスにかけながら質問する。
「本当です。何ならもっと詳細な情報を語りましょうか? もちろん別料金ですけど」
ちゃっかり料金のつり上げをしながら、アルスは涼しそうに答える。
「嘘だったらそれ相応の罰を商会が与えるのを君が知らないはずはないよね?」
アルスが肯定すると、フードを被った人物は顎に手をやり、悩んだ素振りを見せ。
「うん。買った。詳細な情報を教えて」
直ぐに答える。
「もちろん知ってます。それに……、商会を相手にするほど馬鹿じゃありませんよ」
商会と事を構えてしまったら、この先の情報戦がかなり辛くなるからそんな馬鹿な事はしない。それに、武闘派の人物達も多く所属してるからな。
こうして、アルスは戦争が始まる理由。つまり、ことの発端を話し始める。
よし。食いついた。
突然、部屋中に響き渡る声。
その声にアルス以外の全員が戸惑いの形相を浮かべる。
俺は笑みが零れるのをグッと我慢しながら、しばらくの間、辺りをキョロキョロとしていると、扉を勢いよく開けて入ってくる者が現れた。
「ちょっとさー! なんで君みたいな子供がその名前を知ってるのかなー? それに……、君とこうやって会うのも初めてなはずだし」
その人物の背丈は150㎝位に、頭からフードを被り、如何にも不審者のような佇まい。声は変声機で変えているのか、中性的な声。
「貴方がここの店長?」
「僕は店長代理。ここの店長は出張中だからね。カーリー、あとは僕に任せて……」
あの男性。カーリーって言うんだ……
頭からフードを被った人物は、カーリーを下がらせる。
「で、僕に何か用?」
その人物はホコリまみれの椅子を端から取り出し、ドシッと座ると、少し不機嫌そうにアルスへ問いかける。
「怒ってますか?」
「別に怒ってない。ただ……」
フードを被った人物はアルスの護衛二人の方をチラ見する。
「……エルドとモーリーは店の外に出ててくれないかな」
アルスは、エルドとモーリーが居たんだったっと言わんばかりの表情をし、二人に退出するようお願いをする。
「それはダメです。本当ならアルス様をこんな怪しい場所に連れてくるのも反対だったんですよ? ですが、アルス様がどうしてもということで、私達二人が護衛として付いてきているのです。こんな危ない場所でアルス様から離れるなんて絶対にありえません」
エルドが頑なに許そうとしない。
「うーん、ここ以上に安全な場所は無いと思うんだけどな……、何かいい方法は無いかな? 店長」
この中で一番武力値が高いのは、多分あのフードを被った人物だ。
あの人が本気で俺を襲おうとしたら、護衛二人では俺を守り切れないだろう。
アルスはどうにかしてと、フードを被った人物に困り顔を見せる。
すると、フードを被った人物は……
「だから、私は店長代理だって何度も……、はぁ、分かったよ」
その人物は懐に手を突っ込み、ガサガサと何かを手探る。
「あったあった。」
そして、丸い道具を取り出し。
「これは遮断具。この道具は一定範囲の空間の音を外に漏らさないかつ、外からは透けて内部の様子が見えるようになってる。これならアルス君に危険が迫った時、いつでも二人は直ぐに助けに入れるよね? これでいいかな? アルス君」
この人……、なかなかやるな。
俺は護衛二人を遠ざけたかった。だって、商会に売ろうとしている情報は前世のモノだからね。
それをどの様なマジックを使って知ったか分からないが、俺の考えを察して、防音性の道具を使う事を提案。
更に、護衛二人の懸念である、俺に危険が及ばないかという事も、考慮しての透過機能付きの道具を直ぐに取り出すとは……
中々に侮れない。
「ありがとうございます。エルドとモーリーもいいかな?」
それからアルスとエルドの間で、離れる距離をどれ程にするか。という問題でひと悶着あり、交渉の結果、エルドとモーリーはアルスから10メートルほど離れる、という意見で落ち着いた。
「もういいかな?」
フードを被った人物が声をかける。
アルスと商会の人物の間に防音道具を置き、起動。
護衛の二人は約束通り、アルスたちから10メートル程離れて交渉が始まった。
「はい、時間を取ってすいません。今回私が持ってきた、とっておきの情報なんですけど……」
アルスは凄い情報を持っているんだぞという、好戦的な視線をフードを被った人物に向け、相手を焦らす様に話を始める。
「おぉ! 初っ端かなその話を始めるんだ! それにしてもとっておきねぇー、僕を呼ぶぐらいだから凄い情報だったらいいんだけど」
僕を呼ぶくらい?
この人、もしかして地位が高いなのかな?
シングルNO.レベルの人だったら嬉しいけど。
商会でNO.1~9はシングルナンバーと呼ばれ、グレシアス廃人である俺でさえ、出会えた回数が少ないほどレアな人物たちだ。
NO.4以上は前世でさえあったことが無い、闇に包まれた人物たち。
ただ、グレシアスをプレイ中に一度だけ、偶然だが、ある人物の名前を耳にしたことがある。
「度肝を抜かすと思いますよ」
ゼンブルグ商会の頂点に君臨する者。
「ははっ! 過去にもそんな事を言って驚かせようとした客がいたけど、その人たち皆、たいしたことなかったよ? けど、君はあの人の名前を……」
その者の名は……
「ヘルウィス・ウォン・バーテン会長を知ってるぐらいだから、今回は期待してもいいかな?」
ヘルウィス・ウォン・バーテン。ゼンブルグ商会、NO.1の男。
この世界の情報の全てを知る者。通称情報王なんても言われたりする。
まぁ、俺から言わせればそんな事は絶対に無い! って言いきれるんだが、商会NO.1の人物はこの世の全ての情報を把握しているって信じる者が後を絶たないらしい。
何故そう言い切れるかって?
そうじゃなきゃ、今回俺が持ってきた情報はNO.1の男が把握してるって意味だから、売れないってことになるだろう?
それに、商会の人たちはお客から売られた情報を元に、現地に行ったりなどして、真偽を決定するんだから。
この世には絶対なんてありはしないのさ。
「これまで余程お客さんに恵まれなかったんですね」
その言葉に一瞬、フードを被った人物の動きが止まる。
「へぇ、言うじゃん。じゃあさ、賭けようか?」
「何をです?」
「僕を驚かせられるかどうかをさ」
お? 面白い展開になってきたぞ?
アルスはニヤリと口の端が吊り上がるのを我慢する。
ここでもうひとつ、スパイスを加えてみれば……
「えー。その内容の賭けだと、私に有利過ぎませんか?」
またしても、相手の動きが止まる。
「へ、へぇー。自信満々じゃん」
明らかに怒りが増してきているといった具合に、フードを被った人物は言葉をひねり出す。
あー、これ以上挑発するとかえって面倒になるか?
じゃあ、ここいらで……
そうして、アルスは相手が想像もしない、爆弾発言を投下する。
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聞く人全員が驚く情報を発する。
するとフードを被った人物はこれまで以上に長い間硬直し。
「流石に冗談がキツイよ……? 王国内で戦争が起こるだって? ここ数十年、戦争が起こっていないこの地に?」
嘘は許さないといった圧をアルスにかけながら質問する。
「本当です。何ならもっと詳細な情報を語りましょうか? もちろん別料金ですけど」
ちゃっかり料金のつり上げをしながら、アルスは涼しそうに答える。
「嘘だったらそれ相応の罰を商会が与えるのを君が知らないはずはないよね?」
アルスが肯定すると、フードを被った人物は顎に手をやり、悩んだ素振りを見せ。
「うん。買った。詳細な情報を教えて」
直ぐに答える。
「もちろん知ってます。それに……、商会を相手にするほど馬鹿じゃありませんよ」
商会と事を構えてしまったら、この先の情報戦がかなり辛くなるからそんな馬鹿な事はしない。それに、武闘派の人物達も多く所属してるからな。
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