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4.住む場所が見つからない!
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4.住む場所が見つからない!
騎兵団の部屋に寄り、簡単な荷物だけをまとめて、王宮を後にした。
数人の騎兵団員が同情的に、声をかけてくれたが、頭には入ってこなかった。
ノーストウッド街の家に帰ると、玄関口で、母様のわめき声が聞こえてくる。
黒い服を着た3人の男が家に押し入ろうとしている。母様は顔を真っ赤にして、なんとか入られないように守っていた。
「あ!シャーロット!帰ってきてくれたのね。聞いてちょうだい、この人たちが、今日からこの家は抵当に入るというのよ!?」
母様は私を見つけると、目を血走らせて声をあげる。
私は、昨日のアルフレッドの婚約破棄から、今日の騎兵団除隊とし爵位がなくなってしまったことを話した。
私の話を聞き終わると、母様は真っ青な顔をして、相当なショックだったのか、気絶してしまった。
「すまない、母様が気絶してしまった。明日には出て行くので、1日、時間をくれないか。」
私は気絶した母様を介抱しながら、黒服の3人にむけて、静かに言った。
黒服の3人の男は、哀れと思ったのか、
「では、明日また来ますので、必ず準備しておいてください。」
と、言い残して去って行った。
翌朝、最低限の荷物を詰めて、荷馬車に乗せて出発した。母様はまだ意識が心もとなく、心ここにあらずという状態だった。
もともと気の弱い性質で、父様が生きていたときは、その陰に隠れていた。父様が死んだ今、次は私の影に隠れて生きている。私に従うしか術はなかった。
「なんで、アルフレッド様は、シャーロットの婚約を破棄したんだろうね。。昔から、2人は仲が良かったのにね。亡き父様と、アルフレッド様のお父様も、2人が生まれたときに、結婚をさせようと、堅い約束をしたんだけどね、、。」
母様は肩を落として、荷馬車に乗った。
「アルフレッド様には、真実の愛が見つかったんだよ。それが、私ではなかったんだ。」
私は、他人事のように言った。
母様は、首をうなだらせて、ぶつぶつと言葉をつぶやいている。
母様が今まで、父様が貯めた金や私の給料を全て散財してきており、貯蓄は少なかった。
使用人を雇う金もなくなり、他に親族もいない。屋敷には私たち2人だけだった。
御者を雇う金もないので、私が馬を引いていく。
ノーストウッド街は貴族の住む地区だ。そこを追い出された今、城下町であるラダトン町に行くより他はなかった。
ラダトン町に行くのは、半年ぶりだった。今、貧困と流行りの病がひろがり、町は大変な状態だと聞いていたが、思った以上に、ラダトン町は荒んでいた。
道端には、死人が転がっており、市場もやっている店はわずかだった。
開店している店に、子どもたちが飢えのために、盗みを働いている。店に残っている野菜やパンも少なかった。
町の誰もが飢えており、死臭が漂っていた。
私の荷馬車も、飢えた者が群がってくる。私はそのたびに、力ではねつけるより他はなかった。あまりにも人数が多いと、剣を抜くより他はなかった。
もちろん、切りつけるなどはなしない。ただ、脅すために、剣を高らかにあげた。
そんな自分が惨めだった。
もはや、誇りも何もなかった。
怯えて肩をふるわしている母様に、なんとか、「大丈夫だから。」と言うのが精一杯だ。
まだ話せる者に、住む場所や宿屋を聞いてみたが、誰も答えなかった。
どんどんと日も暮れていく。
住む場所どころか、今日、泊まる所も見つからなかった。
騎兵団の部屋に寄り、簡単な荷物だけをまとめて、王宮を後にした。
数人の騎兵団員が同情的に、声をかけてくれたが、頭には入ってこなかった。
ノーストウッド街の家に帰ると、玄関口で、母様のわめき声が聞こえてくる。
黒い服を着た3人の男が家に押し入ろうとしている。母様は顔を真っ赤にして、なんとか入られないように守っていた。
「あ!シャーロット!帰ってきてくれたのね。聞いてちょうだい、この人たちが、今日からこの家は抵当に入るというのよ!?」
母様は私を見つけると、目を血走らせて声をあげる。
私は、昨日のアルフレッドの婚約破棄から、今日の騎兵団除隊とし爵位がなくなってしまったことを話した。
私の話を聞き終わると、母様は真っ青な顔をして、相当なショックだったのか、気絶してしまった。
「すまない、母様が気絶してしまった。明日には出て行くので、1日、時間をくれないか。」
私は気絶した母様を介抱しながら、黒服の3人にむけて、静かに言った。
黒服の3人の男は、哀れと思ったのか、
「では、明日また来ますので、必ず準備しておいてください。」
と、言い残して去って行った。
翌朝、最低限の荷物を詰めて、荷馬車に乗せて出発した。母様はまだ意識が心もとなく、心ここにあらずという状態だった。
もともと気の弱い性質で、父様が生きていたときは、その陰に隠れていた。父様が死んだ今、次は私の影に隠れて生きている。私に従うしか術はなかった。
「なんで、アルフレッド様は、シャーロットの婚約を破棄したんだろうね。。昔から、2人は仲が良かったのにね。亡き父様と、アルフレッド様のお父様も、2人が生まれたときに、結婚をさせようと、堅い約束をしたんだけどね、、。」
母様は肩を落として、荷馬車に乗った。
「アルフレッド様には、真実の愛が見つかったんだよ。それが、私ではなかったんだ。」
私は、他人事のように言った。
母様は、首をうなだらせて、ぶつぶつと言葉をつぶやいている。
母様が今まで、父様が貯めた金や私の給料を全て散財してきており、貯蓄は少なかった。
使用人を雇う金もなくなり、他に親族もいない。屋敷には私たち2人だけだった。
御者を雇う金もないので、私が馬を引いていく。
ノーストウッド街は貴族の住む地区だ。そこを追い出された今、城下町であるラダトン町に行くより他はなかった。
ラダトン町に行くのは、半年ぶりだった。今、貧困と流行りの病がひろがり、町は大変な状態だと聞いていたが、思った以上に、ラダトン町は荒んでいた。
道端には、死人が転がっており、市場もやっている店はわずかだった。
開店している店に、子どもたちが飢えのために、盗みを働いている。店に残っている野菜やパンも少なかった。
町の誰もが飢えており、死臭が漂っていた。
私の荷馬車も、飢えた者が群がってくる。私はそのたびに、力ではねつけるより他はなかった。あまりにも人数が多いと、剣を抜くより他はなかった。
もちろん、切りつけるなどはなしない。ただ、脅すために、剣を高らかにあげた。
そんな自分が惨めだった。
もはや、誇りも何もなかった。
怯えて肩をふるわしている母様に、なんとか、「大丈夫だから。」と言うのが精一杯だ。
まだ話せる者に、住む場所や宿屋を聞いてみたが、誰も答えなかった。
どんどんと日も暮れていく。
住む場所どころか、今日、泊まる所も見つからなかった。
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