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7.大切なことは、目の前にある!
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7.大切なことは、目の前にある!
「ダニエル、返事は1日待ってほしい。必ず、1日で答えをだす。」
今、自分が何をすべきかを、冷静に考えたかった。
「わかった。今日はもう遅い。2階の部屋を使っていいから、休んでくれ。」
ダニエルは快く頷いて、笑顔を見せてくれる。
口元から見える、白い歯が綺麗だった。
一瞬みとれていると、ダニエルは席を立ち、髭男のところに行き、話をし始めた。
髭男はダニエルと話しながら、はじめは渋った表情をしていたが、最後は笑みを浮かべた。
「シャーロット、お母さんも一緒で大丈夫だから。あと、馬は店の裏に納屋があるから、そこにつないでもらっていいかい。」
ダニエルの人の好さは天性の性質だろう。
「ありがとう、本当に何から何まで世話になってしまい、すまない。」
私は礼を述べると、ダニエルは「困ったときは、お互い様さ。」と言って、2階の部屋を案内してくれる。ベッドが2つと、小さなテーブルと2脚の椅子があるだけの狭い部屋であったが、清潔であった。
荷馬車で疲れて眠っていた母様を起こし、部屋に連れていく。
母様をベッドに寝かせると、馬のアイリーンを納屋につないだ。
「ヒーン。。。。」
とアイリーンは可愛らしく鳴いた。まるで、私に寄り添ってくれているような、愛情を感じる。
「私は、大丈夫だ、ありがとう。明日、町を歩いてみるよ。」
私はこの町の現状をもっと見て、知る必要があった。
静かに語りかけると、アイリーンは私の頬にすり寄ってくる。
「ありがとう、アイリーン。」
応援してもらっているように感じられた。
部屋に戻ると、急に睡魔が襲ってくる。
昨日から、あまり眠っていない上に、朝から歩きずめだった。
ベッドに入ると、すぐに眠りについた。
窓から差し込む陽の光で目が覚める。
こんなにぐっすりと眠れたのは久しぶりのように感じた。
「シャーロット、お腹がすいたわ。それに、こんな狭くて汚い部屋にいつまでいないといけないのかしら。」
起きて早々、母様はぐちぐちと話し始めた。
「母様、昨日のパンと水がまだ残っているので、食べてください。」
私は革袋からパンと水を出して、テーブルに並べた。
「こんな粗末な食事、、。」
「食べられるだけで、今は幸せなのです。いい加減、わかってください!」
さすがに声が荒くなってしまう。
母様は肩を落とし、仕方なさそうにパンを食べ始める。
「やっぱり、カローナ様にアルフレッド様のことを聞いてみようかしら。謝ったらきっと、お母様やお父様から婚約破棄をやめてもらえるように説得してもらえるわ。。」
母様は、悔しそうにパンを食べながら話す。
カローナ=ネメシス様はアルフレッドの母親であるが、控え目でアルフレッドに強く言えるような方ではない。母様は昔から仲が良かったので、まだこの現状をどうにかできると思っているのだ。
「婚約破棄をやめたいと言っても、私はもうアルフレッドと婚約はしませんから。」
私の本心であった。
人をうわべだけでしか見ない男だった。
今回の件でよくわかった。むしろ、結婚などしなくて本当に良かったと、本心で思えた。
「私は散歩してきます。」
母様が、何か言い出す前に、早々に部屋を出た。ダニエルには今日中に返事をすると約束してあった。母様と話している時間が、もったいなかった。
何をしようと決めたことはなかった。
ただ、町を歩き、現状を認識することが大切であると思った。今、目の前に見たことがすべてであり、それが判断になると直感した。
酒場を出ると、広場に行き、そこからどこと決めることなく、市場をぐるりと歩いた。
昨日と同様、死臭が漂い、道端には多くの死者や路上者、飢えた者が徘徊していた。
この半年で、どうしてこんなことになってしまったのか。
王宮には、この町の現状の情報はなかった。
もしわかっていれば、騎兵団を町にだして、救護や支援をしているはずだ。
病人、死人、貧困。
歩けば歩くほど、目に焼き付いてくる。
きっと、王宮はこの現状を認識していないだけだ。この現状を伝えれば、必ず騎兵団は市民を救うために動き始めるはずだ。
私は歩きながら、問題を整理して、そのような仮説を考え始める。
だが、しばらく歩き、暗い路上の前を通り過ぎようとしたとき、信じられない光景が目に映った。
騎兵団員が3人、父親と4歳くらいの男の子を囲い、鞭を打ち付けているのだ。
「おらおら、ここで売っていいと許可した覚えはないんだよ!税金払えや!」
そういって、父親と子供を押さえつける騎兵団員、殴りつける騎兵団員、鞭を打つ騎兵団員が、声をはりあげ、威張っていた。
「すみません、必ず払います。妻が病気で、どうしても卵を食べさせたく、家のわずかな物を売るしかなかったのです。」
父親は顔を地べたにこすりつけて、泣いて謝っている。
「どうか、どうか、子供には手をあげないでください、お願いします、必ず払いますから。」
「何言ってんだ!それで払ったこともないくせに!今日は、とりあえずこの売り物を没収していくぞ。次は税を徴収しに来るから、必ず用意しておくんだ!」
騎兵団員は、皮肉な声で高らかに笑い、路上に出ているパンや小物、大根の葉、小さな壺などを足で蹴って荒らした。
「どうか、これらの物がなければ、私たちは何もなくなってしまいます。明日の食べ物を、妻や子供に食べさせるものがないのです。ご勘弁してください!」
父親は声をふりしぼり、何度も土下座をしている。顔は殴られ、痣と傷だらけだった。それでも、地べたに顔を擦りつけるので、血まみれで、ポタポタと血が垂れ落ちてくる。
騎兵団員は3人、私の知る者だ。
数日前まで、私が剣術を教え、訓練をしていた者たち。
アンドレア、リドニア、サン、この3名で間違えなかった。
頭の中は真っ白であった。
考えるより、手が先に出ていた。
私はまず、剣を抜き、鞘でアンドレアの腹を打ち付けた。
「?!だれだ?騎兵団に逆らう気か??」
リドニアが眉をしかめて、怒鳴りつける。
「ああ、そうだよ、逆らう気よ!!!!!」
「?!」
「シャーロット副隊長??」
リドニアは、気まずそうに私を見る。
打ち付けられたアンドレアは、路上に這いつくばっているが、立ち上がって不気味な笑いを浮かべる。
「なにさ、もう除隊されているやつじゃないか!女の身で、俺たち騎兵団にたてつくな!」
そう言って、剣を抜いて襲い掛かってくる。
「そうだな!やっちまえ!生意気だったんだよ!」
リドニアとサンも、血の気を走らせ、剣を抜いてかかってきた。
私の反射神経と素早さは人並み外れている。
だからこそ、あのアルフレッドよりも力があるのだ。女だからこその武器なのだ。
私は、素早くアンドレアの剣をよけて、背中に蹴りをいれる。リドニアが剣を振るより早く、彼の股に鞘を打ち付け、そのままサンの剣を打ち返して払った。
「お前らの負けだ。」
サンの首元に剣を突き付けて言った。
「逃がしてやる、だが伝えろ。これからは、この町で、お前ら騎兵団が市民に何かをしたら、必ず私が打ち返す。お前らを倒す。」
私の怒気は頂点にあったが、話す声は自分でも驚くほど冷静だった。
「くそ!隊長に報告する!何があっても知らないからな!」
3人は逃げ文句を残して、風のように早く退散していく。
大切なことは、目の前にある!
私は、反乱軍に入る覚悟を決めた。
「ダニエル、返事は1日待ってほしい。必ず、1日で答えをだす。」
今、自分が何をすべきかを、冷静に考えたかった。
「わかった。今日はもう遅い。2階の部屋を使っていいから、休んでくれ。」
ダニエルは快く頷いて、笑顔を見せてくれる。
口元から見える、白い歯が綺麗だった。
一瞬みとれていると、ダニエルは席を立ち、髭男のところに行き、話をし始めた。
髭男はダニエルと話しながら、はじめは渋った表情をしていたが、最後は笑みを浮かべた。
「シャーロット、お母さんも一緒で大丈夫だから。あと、馬は店の裏に納屋があるから、そこにつないでもらっていいかい。」
ダニエルの人の好さは天性の性質だろう。
「ありがとう、本当に何から何まで世話になってしまい、すまない。」
私は礼を述べると、ダニエルは「困ったときは、お互い様さ。」と言って、2階の部屋を案内してくれる。ベッドが2つと、小さなテーブルと2脚の椅子があるだけの狭い部屋であったが、清潔であった。
荷馬車で疲れて眠っていた母様を起こし、部屋に連れていく。
母様をベッドに寝かせると、馬のアイリーンを納屋につないだ。
「ヒーン。。。。」
とアイリーンは可愛らしく鳴いた。まるで、私に寄り添ってくれているような、愛情を感じる。
「私は、大丈夫だ、ありがとう。明日、町を歩いてみるよ。」
私はこの町の現状をもっと見て、知る必要があった。
静かに語りかけると、アイリーンは私の頬にすり寄ってくる。
「ありがとう、アイリーン。」
応援してもらっているように感じられた。
部屋に戻ると、急に睡魔が襲ってくる。
昨日から、あまり眠っていない上に、朝から歩きずめだった。
ベッドに入ると、すぐに眠りについた。
窓から差し込む陽の光で目が覚める。
こんなにぐっすりと眠れたのは久しぶりのように感じた。
「シャーロット、お腹がすいたわ。それに、こんな狭くて汚い部屋にいつまでいないといけないのかしら。」
起きて早々、母様はぐちぐちと話し始めた。
「母様、昨日のパンと水がまだ残っているので、食べてください。」
私は革袋からパンと水を出して、テーブルに並べた。
「こんな粗末な食事、、。」
「食べられるだけで、今は幸せなのです。いい加減、わかってください!」
さすがに声が荒くなってしまう。
母様は肩を落とし、仕方なさそうにパンを食べ始める。
「やっぱり、カローナ様にアルフレッド様のことを聞いてみようかしら。謝ったらきっと、お母様やお父様から婚約破棄をやめてもらえるように説得してもらえるわ。。」
母様は、悔しそうにパンを食べながら話す。
カローナ=ネメシス様はアルフレッドの母親であるが、控え目でアルフレッドに強く言えるような方ではない。母様は昔から仲が良かったので、まだこの現状をどうにかできると思っているのだ。
「婚約破棄をやめたいと言っても、私はもうアルフレッドと婚約はしませんから。」
私の本心であった。
人をうわべだけでしか見ない男だった。
今回の件でよくわかった。むしろ、結婚などしなくて本当に良かったと、本心で思えた。
「私は散歩してきます。」
母様が、何か言い出す前に、早々に部屋を出た。ダニエルには今日中に返事をすると約束してあった。母様と話している時間が、もったいなかった。
何をしようと決めたことはなかった。
ただ、町を歩き、現状を認識することが大切であると思った。今、目の前に見たことがすべてであり、それが判断になると直感した。
酒場を出ると、広場に行き、そこからどこと決めることなく、市場をぐるりと歩いた。
昨日と同様、死臭が漂い、道端には多くの死者や路上者、飢えた者が徘徊していた。
この半年で、どうしてこんなことになってしまったのか。
王宮には、この町の現状の情報はなかった。
もしわかっていれば、騎兵団を町にだして、救護や支援をしているはずだ。
病人、死人、貧困。
歩けば歩くほど、目に焼き付いてくる。
きっと、王宮はこの現状を認識していないだけだ。この現状を伝えれば、必ず騎兵団は市民を救うために動き始めるはずだ。
私は歩きながら、問題を整理して、そのような仮説を考え始める。
だが、しばらく歩き、暗い路上の前を通り過ぎようとしたとき、信じられない光景が目に映った。
騎兵団員が3人、父親と4歳くらいの男の子を囲い、鞭を打ち付けているのだ。
「おらおら、ここで売っていいと許可した覚えはないんだよ!税金払えや!」
そういって、父親と子供を押さえつける騎兵団員、殴りつける騎兵団員、鞭を打つ騎兵団員が、声をはりあげ、威張っていた。
「すみません、必ず払います。妻が病気で、どうしても卵を食べさせたく、家のわずかな物を売るしかなかったのです。」
父親は顔を地べたにこすりつけて、泣いて謝っている。
「どうか、どうか、子供には手をあげないでください、お願いします、必ず払いますから。」
「何言ってんだ!それで払ったこともないくせに!今日は、とりあえずこの売り物を没収していくぞ。次は税を徴収しに来るから、必ず用意しておくんだ!」
騎兵団員は、皮肉な声で高らかに笑い、路上に出ているパンや小物、大根の葉、小さな壺などを足で蹴って荒らした。
「どうか、これらの物がなければ、私たちは何もなくなってしまいます。明日の食べ物を、妻や子供に食べさせるものがないのです。ご勘弁してください!」
父親は声をふりしぼり、何度も土下座をしている。顔は殴られ、痣と傷だらけだった。それでも、地べたに顔を擦りつけるので、血まみれで、ポタポタと血が垂れ落ちてくる。
騎兵団員は3人、私の知る者だ。
数日前まで、私が剣術を教え、訓練をしていた者たち。
アンドレア、リドニア、サン、この3名で間違えなかった。
頭の中は真っ白であった。
考えるより、手が先に出ていた。
私はまず、剣を抜き、鞘でアンドレアの腹を打ち付けた。
「?!だれだ?騎兵団に逆らう気か??」
リドニアが眉をしかめて、怒鳴りつける。
「ああ、そうだよ、逆らう気よ!!!!!」
「?!」
「シャーロット副隊長??」
リドニアは、気まずそうに私を見る。
打ち付けられたアンドレアは、路上に這いつくばっているが、立ち上がって不気味な笑いを浮かべる。
「なにさ、もう除隊されているやつじゃないか!女の身で、俺たち騎兵団にたてつくな!」
そう言って、剣を抜いて襲い掛かってくる。
「そうだな!やっちまえ!生意気だったんだよ!」
リドニアとサンも、血の気を走らせ、剣を抜いてかかってきた。
私の反射神経と素早さは人並み外れている。
だからこそ、あのアルフレッドよりも力があるのだ。女だからこその武器なのだ。
私は、素早くアンドレアの剣をよけて、背中に蹴りをいれる。リドニアが剣を振るより早く、彼の股に鞘を打ち付け、そのままサンの剣を打ち返して払った。
「お前らの負けだ。」
サンの首元に剣を突き付けて言った。
「逃がしてやる、だが伝えろ。これからは、この町で、お前ら騎兵団が市民に何かをしたら、必ず私が打ち返す。お前らを倒す。」
私の怒気は頂点にあったが、話す声は自分でも驚くほど冷静だった。
「くそ!隊長に報告する!何があっても知らないからな!」
3人は逃げ文句を残して、風のように早く退散していく。
大切なことは、目の前にある!
私は、反乱軍に入る覚悟を決めた。
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