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「見てほしい部屋?」
ミネアは涙を拭いとり、怪訝な表情で問うた。
「うむ。サリーンが使用していた部屋だ。サリーンはゆっくり休むためにと、地下にもう一つ私用の部屋を使っていた。そこに何かこれからの光になるようなものがあるかもしれない」
カルデア王の目からは、確信に満ちた光があった。ミネアは、これからどうしたら良いのかわかる手がかりがあるかもしれないと予感が走る。
カルデア王は、大きく頷き、部屋の本棚の隣にあるボタンを押す。すると、本棚が平行に動き、さらに地下に続く階段が現れた。カルデア王は、階段を下りていく。ミネアは導かれるままに、カルデア王の後ろを着いていく。
階段を下りると、地下道を歩き、部屋の扉に行き着いた。カルデア王は、胸のポケットから鍵を取り出して、ドアノブに差し込む。部屋の扉は、ギィと鉄の音をたてて、開かれる。
部屋の中に入ると、女性らしい明るいピンクの絨毯や、アンティーク調の家具、シャンデリアが吊られ、華やかでしっとりとした雰囲気が感じられる。
「ミネア、好きに見て良い。サリーンが最後までこの部屋を使っていた。形見があるかもしれない」
カルデア王は、優しい口調で言い、椅子に座る。ミネアは、こくりと頷き、ゆっくりと部屋を見渡した。
ふと、机に視線が止まる。ミネアは、木で掘られた書斎用の机に向かう。机の上には、文化についての本が何冊か置かれているだけだった。引き出しを開けると、一冊の古い日記のが入っていた。しかし、呪文がかかっているようで、開かれない。
ミネアは、ふと、小さい頃から持たされている、金の札のペンダントを胸から取り出した。
(確か、海辺に捨てられたときから、身につけられていたと、ランビーノが言っていた。もしかしたら、この日記の鍵に?)
ミネアの勘は当たっていた。金の札はピッタリと日記の穴ボコに重なって入る。日記は、金の札が入ると一瞬光り輝き、カチッと音をたてて開いた。
ミネアは日記のページを巡ると、手紙が入っていた。
‘我が娘、ミネアへ’
手紙にサリーンの手書きて、宛名が書かれていた。
ミネアは緊張で手が震えながら、手紙を開いた。
〝ミネアへ
この手紙を貴方が読むということは、私はもう生きていないでしょう。きっと真実を知りたく、ここに来たと思います。貴方は、私のただ1人の娘。過酷な運命を背負うことになり、申し訳ないと思います。本当に、ごめんなさい。まずは、心から謝ります。
きっと、アメジストに会って、ここに来たでしょう。私は貴方の母であり、サーリャの地の後継者、そしてカルデア王の愛人でした。私は、カルデア王の王妃に、夕食に少しずつ、毒を盛られていました。しかし、私はそれに気づいていました。それでも毒入りの夕食を食べ続けたのは、カルデア王も毒が盛られていたことに気づいていたからです。気づいていながら、何もしなかった。
カルデア王は、おそらく、サーリャの地を目的に私に近づいたのだと思います。そして、サーリャをアメジストに継がせた私は、役不足になったのだと思います。私は、それでも、カルデア王を愛していました。だから、彼が望むならば、私は死を選ぶことにしました。
愛とは愚かなものです。私は本気でカルデア王を愛し、そして愚かな私は死んでいきます。それでも、カルデア王を愛することができた人生に、後悔はありません。心残りは、ミネア、あなたがこれからどうなってしまうのかだけが心配です。
予測ではありますが、たぶん、サーリャの地を巡り、貴方はまたカルデア王国に迎えられるのではないか、そして、貴方はその運命と立ち向かうために必死になっているのではないかと思います。
母ができることは、呪文の継承です。どんな毒でも解毒できる呪文、そしてサーリャの地に聖域を作る呪文。この二大呪文を伝授します。手紙を読み終えたら、この呪文は継承され、手紙は消失します。この呪文を唱えれば、きっとカルデア王国に勝てるはず。貴方の力を信じています。
最後に、愛する娘、ミネア。私の子に生まれたきてくれて、ありがとう。どうか、幸せにと、神に願います。〟
ミネアが手紙を読み終えると、手紙は宝石のように光り輝き、ミネアの全身を包み込んだ。そして、ミネアに二大呪文が継承された。
ミネアは、呪文が自分の体に刻みこまれたことが感じられる。
(この呪文なら、タンジア王子を助けられる!)
ミネアは、急いでタンジア王子の元へと呪文を唱えようとしたとき、
「手紙が開かれたのか?私にも教えてくれないか」
先程の優しい王とは打って変わり、暗い目をしたカルデア王が、ミネアを後ろからじっと見ていた。
ミネアは涙を拭いとり、怪訝な表情で問うた。
「うむ。サリーンが使用していた部屋だ。サリーンはゆっくり休むためにと、地下にもう一つ私用の部屋を使っていた。そこに何かこれからの光になるようなものがあるかもしれない」
カルデア王の目からは、確信に満ちた光があった。ミネアは、これからどうしたら良いのかわかる手がかりがあるかもしれないと予感が走る。
カルデア王は、大きく頷き、部屋の本棚の隣にあるボタンを押す。すると、本棚が平行に動き、さらに地下に続く階段が現れた。カルデア王は、階段を下りていく。ミネアは導かれるままに、カルデア王の後ろを着いていく。
階段を下りると、地下道を歩き、部屋の扉に行き着いた。カルデア王は、胸のポケットから鍵を取り出して、ドアノブに差し込む。部屋の扉は、ギィと鉄の音をたてて、開かれる。
部屋の中に入ると、女性らしい明るいピンクの絨毯や、アンティーク調の家具、シャンデリアが吊られ、華やかでしっとりとした雰囲気が感じられる。
「ミネア、好きに見て良い。サリーンが最後までこの部屋を使っていた。形見があるかもしれない」
カルデア王は、優しい口調で言い、椅子に座る。ミネアは、こくりと頷き、ゆっくりと部屋を見渡した。
ふと、机に視線が止まる。ミネアは、木で掘られた書斎用の机に向かう。机の上には、文化についての本が何冊か置かれているだけだった。引き出しを開けると、一冊の古い日記のが入っていた。しかし、呪文がかかっているようで、開かれない。
ミネアは、ふと、小さい頃から持たされている、金の札のペンダントを胸から取り出した。
(確か、海辺に捨てられたときから、身につけられていたと、ランビーノが言っていた。もしかしたら、この日記の鍵に?)
ミネアの勘は当たっていた。金の札はピッタリと日記の穴ボコに重なって入る。日記は、金の札が入ると一瞬光り輝き、カチッと音をたてて開いた。
ミネアは日記のページを巡ると、手紙が入っていた。
‘我が娘、ミネアへ’
手紙にサリーンの手書きて、宛名が書かれていた。
ミネアは緊張で手が震えながら、手紙を開いた。
〝ミネアへ
この手紙を貴方が読むということは、私はもう生きていないでしょう。きっと真実を知りたく、ここに来たと思います。貴方は、私のただ1人の娘。過酷な運命を背負うことになり、申し訳ないと思います。本当に、ごめんなさい。まずは、心から謝ります。
きっと、アメジストに会って、ここに来たでしょう。私は貴方の母であり、サーリャの地の後継者、そしてカルデア王の愛人でした。私は、カルデア王の王妃に、夕食に少しずつ、毒を盛られていました。しかし、私はそれに気づいていました。それでも毒入りの夕食を食べ続けたのは、カルデア王も毒が盛られていたことに気づいていたからです。気づいていながら、何もしなかった。
カルデア王は、おそらく、サーリャの地を目的に私に近づいたのだと思います。そして、サーリャをアメジストに継がせた私は、役不足になったのだと思います。私は、それでも、カルデア王を愛していました。だから、彼が望むならば、私は死を選ぶことにしました。
愛とは愚かなものです。私は本気でカルデア王を愛し、そして愚かな私は死んでいきます。それでも、カルデア王を愛することができた人生に、後悔はありません。心残りは、ミネア、あなたがこれからどうなってしまうのかだけが心配です。
予測ではありますが、たぶん、サーリャの地を巡り、貴方はまたカルデア王国に迎えられるのではないか、そして、貴方はその運命と立ち向かうために必死になっているのではないかと思います。
母ができることは、呪文の継承です。どんな毒でも解毒できる呪文、そしてサーリャの地に聖域を作る呪文。この二大呪文を伝授します。手紙を読み終えたら、この呪文は継承され、手紙は消失します。この呪文を唱えれば、きっとカルデア王国に勝てるはず。貴方の力を信じています。
最後に、愛する娘、ミネア。私の子に生まれたきてくれて、ありがとう。どうか、幸せにと、神に願います。〟
ミネアが手紙を読み終えると、手紙は宝石のように光り輝き、ミネアの全身を包み込んだ。そして、ミネアに二大呪文が継承された。
ミネアは、呪文が自分の体に刻みこまれたことが感じられる。
(この呪文なら、タンジア王子を助けられる!)
ミネアは、急いでタンジア王子の元へと呪文を唱えようとしたとき、
「手紙が開かれたのか?私にも教えてくれないか」
先程の優しい王とは打って変わり、暗い目をしたカルデア王が、ミネアを後ろからじっと見ていた。
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