PMC作ってみた

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人材

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 設立準備もほぼ済み、後は人材面の問題が片付けば開業できる。

 戦闘要員だけではなく、事務要員も必要になるだろう。

 事務要員は求人広告にでも掲載してもらい募集でもすれば良いと思っている。

 問題は戦闘要員だった。

 自分と野村だけではあまり保たない。

 だが、近くのゴロツキ風情の不良は話にならない。

 確かに人を殴り慣れている、という面だけを見れば一般人より優れているが、PMCの業務は多岐にわたる。

 依頼されれば、要人の護衛や、自宅付近の警備。

 各種催しでの監視員、暴力団からの襲撃支援依頼、暗殺、敵対勢力への潜入など、命の危険すらあり得る。

 大手のPMCなどは、政府要人の護衛や警備すら任せられる。

 それに、PMCは金で動く。

 以前の依頼主への潜入、襲撃、暗殺もある。

 昨日の友は今日の敵、という話などはよく聞く。

 例えば、以前、襲撃支援した暴力団の構成員と親しくなり、今回はその暴力団への襲撃支援依頼を渋ったり、拒否して、その情報が業界に知れ渡り、商売にならなかったりする。

 あるいは、その暴力団から暗殺されたりもする。

 陳腐な表現だが、感情に流されたら、やっていけない業界なのだ。

 不良からすれば、喧嘩が「仕事」かもしれないが、山田からすれば、不良の喧嘩などはお遊びだ。

 殺しあう事もあるこの仕事にはお遊びは必要が無い。

 それに、上からの命令に従うかも分からない。

 そんな奴に会社が潰されてはたまらない。

 そういう思いから、山田は不良を採用しないと決めていた。

 山田は、散々悩んだ挙句、戦闘要員は募集しない事にした。

 しばらくは自分と野村の2人でやれると思えたからだ。

 仕事をこなし、業界で有名になれば、人材も集めやすくなると思ったからだ。

 楽観的すぎるかもしれないが、悲観的になったらこんな仕事は出来ない。

 楽観的に行動すれば道は拓ける、山田はそう自分に言い聞かせた。

 だが、仕事の出来ない会社程、この業界で馬鹿にされる物はない事は山田も知っていた。

 
 自分の中にある、不安を抱えながら、山田は事務所を後にした。
 

 

 
 
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