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色づく季節
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「にぎゃあああ!?」
俺はセットしてあった目覚まし時計ではなくその音にびっくりしたレグの声で目を覚ました。ビクン!と飛び上がりブルブルと振るえるレグを見るに相当ビビったんだなと思う。ミラはこの前よりかはびっくりはしてないが「あぁ~……」と渋い声を漏らして目をシパシパさせていた。
俺も肩を回して伸びをして筋肉をほぐすように目を覚まさせる。俺は掛け布団をどかせてベッド越しの窓をガラリと開けた。俺の部屋は風通しがいいので窓を開けた瞬間ブワァアっと部屋中に風が入り込んだ。ベッドの下に避難したレグは風だけを感じている。ミラは日の光と風を同時に感じて気持ちよさそうに目を細めた。
「秋だな、過ごしやすい季節になった」
俺はそんなミラを見ながら制服に着替えた。キュッとネクタイを締めればビシッとしたシャツ姿だ。ベルトも締めた後俺はベッドのレグをブレザーで包んでクローゼットの中に避難させた。
「ご飯は持ってくるからここで待ってて」
「おう、すまないな」
クローゼットを閉じて俺は一階に降りた。居間に行くと朝ごはんを作り終えた姉ちゃんがミラに光が苦手な神が来たからということを報告していた。姉ちゃんは「また増えるの?」と少し驚いていたがすぐにミラのソーセージを半分にして「今日は二人で分けて」と皿を渡していた。ミラは人の姿になって皿を受け取る。神様は人の姿になると自動的に服を着る作りだから着替えが楽である。
ペルはシシノケの朝ごはんを食べさせており「あーん」と口を開ける姿はどちらもかわいい。美味しそうに食べるシシノケに愛おしそうにあげるペルがなんとも綺麗だった。視線がずっと二人に言っていたらしくペルとシシノケが俺に気がつく。
「起きてたか修也」
「ずっとおら達を見てたけど何かあったか?」
「な……!何もない」
見惚れてたって絶対に言えない!俺は台所から自分の分の朝ごはんを取って机まで持って行き座って食べる。トーストに俺はいつものバジルソースをつけてかぶりついた。しょっぱいトーストは周りが見れば渋いと思われがちであるが俺は結構好きである。
モシャモシャとパンを食べてズズズっとコーヒーを啜り少しづつ目を覚ましていく。朝は砂糖とミルクなしのストレートコーヒーなのでそれなりに苦いがピキン!と目が開いていく。パンを食べてるとシシノケが俺のコーヒーカップを持って俺の口がついてないところで同じように啜った。「ヌグゥ!?」とシシノケは呻いてコップを置き、ペルがいそいそとコップに牛乳を注いでシシノケに渡した。
プファ~とシシノケは牛乳を一気飲みして口を袖で拭った。
「苦い……」
「まだまだ子供なのじゃ」
ペルはよしよしとシシノケの頭を優しく撫でた。俺は気持ちが良さそうに撫でられるシシノケを見て微笑ましく思った。少し騒がしいけどこれはこれで楽しい。今までは俺と姉ちゃんだけの小さな朝だったが今日からは違う。レグは夜限定だがにぎやかな毎日になるのであろう。
レグとご飯を食べてきたミラがリビングに来た。パタパタと飛んで机の上に着地する。
「やはりあの食材はレグにも好評だったぞ。えっと……そうそう魚肉ソーセージだ」
ミラとレグは魚肉ソーセージが気に入ったらしく二人で半ば取り合いレベルで食べたらしい。まぁいいだろう。コスパがいい食材を気に入ってくれたら俺たちの懐は問題ない。食事に関しては俺と姉ちゃん任せなところが多い。父さんも母さんも会社の食堂で食べているので家の食事なんて滅多に食わない。いくら減っても問題ないだろう。
「じゃあ修也、戸締りよろしくね。シシノケ、いい子でいるのよ」
「わかってる」
姉ちゃんはシシノケの白い髪を優しく撫でて家を出て行った。俺は朝ご飯の皿を洗うためにシンクに向かうとペルが待ったをかけた。
「修也、妾が洗おう」
「え?いいよ、洗い物は俺の仕事だし」
「じゃが修也は学校があるんだろう?妾は修也が出て行ってからはひっそりとこの家にいるだけだから何か仕事が欲しいのじゃ」
「修也、おらとペルにお任せあれ~」
二人が頼んでくるから俺は遠慮無く洗い物を二人に任せて洗面所へ行き歯を磨いて顔を洗う。バシャン!ともこもこに泡立った石鹸が顔から滑り落ちるように流れた。俺は鏡に顔を近づけてニキビがないかを確かめる。ニキビなりかけがいくつか見つかったので俺は化粧水もともに馴染ませた。ジュワーっとなじむように感じるのは俺だけであろうか?
秋にもなると空気が乾いてくるからニキビになりやすくなってしまう。
それともう一つ大事なのが髪型である。俺は刈り上げたりはしない人間であるので特に前髪をどう下すかが勝負だ。変に揃えてもおぼっちゃま感が出るだけだし乱れさせたら滅茶苦茶ダサいし。結局俺はある程度崩す形で降ろす。これがいつもの俺である。
二階に戻ってカバンを持ちもう一度中を確認して忘れ物がないかの確認……。問題なし、俺はクローゼットをちょっとだけ開けてレグに挨拶だけした。
「じゃあ行ってくるね」
「おうよ、楽しんでこいよ」
俺はうんと頷いてクローゼットを閉めて部屋を後にした。居間に行ってペル達の様子を見る。もう洗い物は終わっていて二人ともソファに座ってくつろいでいた。
「洗い物ありがとうね。じゃあ俺は行ってくるよ」
「そうか、お気をつけて」
「修也、いってらっしゃい」
人から送り出されて学校に行くなんて何年ぶりであろう。まだ俺が小学校の頃は母さんが遅れて出勤してたから送ってくれたけど。こう……物心がついた時に送り出されたのはこれが最初だった。俺は嬉しくなったからか自然と笑顔になって「行ってきます」と言って朝の世界へと飛び出した。
車庫から自転車を取り出して俺は鍵を差し込んでサドルにまたがる。そして軽く漕ぎ始めた。やはり秋だ、サラサラした冷たい風が俺の首筋をなぞって凪いでいく。俺はくすぐったい気持ちを抑えながら自転車を漕ぎ進めた。対して曲がるルートでもなく、俺のルートは駅まで真っすぐなところなので二つほどの横断歩道を渡ってから駐輪場へ行き自転車を止めた。
そして駅へと入って行き改札を定期を押し当てて抜けてズボンのポケットからスマホとワイヤレスイヤホンのケースを取り出してつけようとしたとき、自分から四つほど離れた黄色の三角印に藁谷さんがいた。何やら本を読んでいて時折眼鏡の位置を調節しながら読み進めていく。声をかけようか迷ったが俺はその場にいることにした。燈以外の女子とは話せない。
その時に俺は藁谷さんと目が合ってハッとしてすぐに目を逸らした。そして恐る恐る目を合わせていくとこっちにスタスタと歩いてきた。え、ここにくるの!?俺はあたふたしながら待っていると彼女から口を開いた。
「あの……おはよう」
燈みたいにからかうような元気な声じゃあなくて間に何かを置くと声の波が消えてしまう程の小さな声だった。内心「お……おう」みたいな少し吃りそうな挨拶だったので聞き漏らしそうになったが俺は最後の「……よう」だけが聞こえたので意味は読み取れた。
「おはよう藁谷さん、それ。何読んでるの?」
「え……これ?日村君はわかるようなジャンルじゃあないかもしれないけど……私ホラーが好きで……」
ブックカバーをめくった表紙にはサイコホラーと呼ばれるようなジャンルの表紙があった。片目を血で汚れたボロボロな包帯で覆われたすっごい人が表紙にいる。正直言って俺は本当に馴染みがなかったので
「お……おう」
としか答えられなかった。
「本かぁ……俺アニメと漫画ぐらいだな」
「そうなんだ、今日は燈ちゃんはいないの?」
「いつもはあいつから飛びついてくるもんだから朝に何をやってるかは俺が知ることじゃあないよ」
「そっか、お姉さんは?」
「姉ちゃんはバレーの練習があるから早めに出るんだ。帰りは一緒に帰る時があるけど」
プシュ~キキキと電車がホームにやってきて指定の位置に泊まる。俺と藁谷さんは電車に乗り込んだ。二人がけの席が空いていたので俺と藁谷さんは隣り合わせで座る。その時に藁谷さんは眼鏡を外した。フレーム越しでしか見れなかった二重の綺麗な目が見える。メガネ外してたら滅茶苦茶可愛い、メガネしてても可愛いけど。
彼女自体はいわゆる大人しい感じの子だ。周りとの接点は少なくいつも一人で過ごしているが心のどこかでは誰かと同じ時を共有したいと思う人間だった。悲しいくらいに純情な人だった。彼女に何の意識があるのかはわからないが一人でいるべき人間じゃあないと思う。少なくともおれは。
俺の目を見て相槌を打ちながら俺と必死に会話する藁谷さんを見ながら俺はどう振る舞えばいいのかが分からなくなっていた。
俺はセットしてあった目覚まし時計ではなくその音にびっくりしたレグの声で目を覚ました。ビクン!と飛び上がりブルブルと振るえるレグを見るに相当ビビったんだなと思う。ミラはこの前よりかはびっくりはしてないが「あぁ~……」と渋い声を漏らして目をシパシパさせていた。
俺も肩を回して伸びをして筋肉をほぐすように目を覚まさせる。俺は掛け布団をどかせてベッド越しの窓をガラリと開けた。俺の部屋は風通しがいいので窓を開けた瞬間ブワァアっと部屋中に風が入り込んだ。ベッドの下に避難したレグは風だけを感じている。ミラは日の光と風を同時に感じて気持ちよさそうに目を細めた。
「秋だな、過ごしやすい季節になった」
俺はそんなミラを見ながら制服に着替えた。キュッとネクタイを締めればビシッとしたシャツ姿だ。ベルトも締めた後俺はベッドのレグをブレザーで包んでクローゼットの中に避難させた。
「ご飯は持ってくるからここで待ってて」
「おう、すまないな」
クローゼットを閉じて俺は一階に降りた。居間に行くと朝ごはんを作り終えた姉ちゃんがミラに光が苦手な神が来たからということを報告していた。姉ちゃんは「また増えるの?」と少し驚いていたがすぐにミラのソーセージを半分にして「今日は二人で分けて」と皿を渡していた。ミラは人の姿になって皿を受け取る。神様は人の姿になると自動的に服を着る作りだから着替えが楽である。
ペルはシシノケの朝ごはんを食べさせており「あーん」と口を開ける姿はどちらもかわいい。美味しそうに食べるシシノケに愛おしそうにあげるペルがなんとも綺麗だった。視線がずっと二人に言っていたらしくペルとシシノケが俺に気がつく。
「起きてたか修也」
「ずっとおら達を見てたけど何かあったか?」
「な……!何もない」
見惚れてたって絶対に言えない!俺は台所から自分の分の朝ごはんを取って机まで持って行き座って食べる。トーストに俺はいつものバジルソースをつけてかぶりついた。しょっぱいトーストは周りが見れば渋いと思われがちであるが俺は結構好きである。
モシャモシャとパンを食べてズズズっとコーヒーを啜り少しづつ目を覚ましていく。朝は砂糖とミルクなしのストレートコーヒーなのでそれなりに苦いがピキン!と目が開いていく。パンを食べてるとシシノケが俺のコーヒーカップを持って俺の口がついてないところで同じように啜った。「ヌグゥ!?」とシシノケは呻いてコップを置き、ペルがいそいそとコップに牛乳を注いでシシノケに渡した。
プファ~とシシノケは牛乳を一気飲みして口を袖で拭った。
「苦い……」
「まだまだ子供なのじゃ」
ペルはよしよしとシシノケの頭を優しく撫でた。俺は気持ちが良さそうに撫でられるシシノケを見て微笑ましく思った。少し騒がしいけどこれはこれで楽しい。今までは俺と姉ちゃんだけの小さな朝だったが今日からは違う。レグは夜限定だがにぎやかな毎日になるのであろう。
レグとご飯を食べてきたミラがリビングに来た。パタパタと飛んで机の上に着地する。
「やはりあの食材はレグにも好評だったぞ。えっと……そうそう魚肉ソーセージだ」
ミラとレグは魚肉ソーセージが気に入ったらしく二人で半ば取り合いレベルで食べたらしい。まぁいいだろう。コスパがいい食材を気に入ってくれたら俺たちの懐は問題ない。食事に関しては俺と姉ちゃん任せなところが多い。父さんも母さんも会社の食堂で食べているので家の食事なんて滅多に食わない。いくら減っても問題ないだろう。
「じゃあ修也、戸締りよろしくね。シシノケ、いい子でいるのよ」
「わかってる」
姉ちゃんはシシノケの白い髪を優しく撫でて家を出て行った。俺は朝ご飯の皿を洗うためにシンクに向かうとペルが待ったをかけた。
「修也、妾が洗おう」
「え?いいよ、洗い物は俺の仕事だし」
「じゃが修也は学校があるんだろう?妾は修也が出て行ってからはひっそりとこの家にいるだけだから何か仕事が欲しいのじゃ」
「修也、おらとペルにお任せあれ~」
二人が頼んでくるから俺は遠慮無く洗い物を二人に任せて洗面所へ行き歯を磨いて顔を洗う。バシャン!ともこもこに泡立った石鹸が顔から滑り落ちるように流れた。俺は鏡に顔を近づけてニキビがないかを確かめる。ニキビなりかけがいくつか見つかったので俺は化粧水もともに馴染ませた。ジュワーっとなじむように感じるのは俺だけであろうか?
秋にもなると空気が乾いてくるからニキビになりやすくなってしまう。
それともう一つ大事なのが髪型である。俺は刈り上げたりはしない人間であるので特に前髪をどう下すかが勝負だ。変に揃えてもおぼっちゃま感が出るだけだし乱れさせたら滅茶苦茶ダサいし。結局俺はある程度崩す形で降ろす。これがいつもの俺である。
二階に戻ってカバンを持ちもう一度中を確認して忘れ物がないかの確認……。問題なし、俺はクローゼットをちょっとだけ開けてレグに挨拶だけした。
「じゃあ行ってくるね」
「おうよ、楽しんでこいよ」
俺はうんと頷いてクローゼットを閉めて部屋を後にした。居間に行ってペル達の様子を見る。もう洗い物は終わっていて二人ともソファに座ってくつろいでいた。
「洗い物ありがとうね。じゃあ俺は行ってくるよ」
「そうか、お気をつけて」
「修也、いってらっしゃい」
人から送り出されて学校に行くなんて何年ぶりであろう。まだ俺が小学校の頃は母さんが遅れて出勤してたから送ってくれたけど。こう……物心がついた時に送り出されたのはこれが最初だった。俺は嬉しくなったからか自然と笑顔になって「行ってきます」と言って朝の世界へと飛び出した。
車庫から自転車を取り出して俺は鍵を差し込んでサドルにまたがる。そして軽く漕ぎ始めた。やはり秋だ、サラサラした冷たい風が俺の首筋をなぞって凪いでいく。俺はくすぐったい気持ちを抑えながら自転車を漕ぎ進めた。対して曲がるルートでもなく、俺のルートは駅まで真っすぐなところなので二つほどの横断歩道を渡ってから駐輪場へ行き自転車を止めた。
そして駅へと入って行き改札を定期を押し当てて抜けてズボンのポケットからスマホとワイヤレスイヤホンのケースを取り出してつけようとしたとき、自分から四つほど離れた黄色の三角印に藁谷さんがいた。何やら本を読んでいて時折眼鏡の位置を調節しながら読み進めていく。声をかけようか迷ったが俺はその場にいることにした。燈以外の女子とは話せない。
その時に俺は藁谷さんと目が合ってハッとしてすぐに目を逸らした。そして恐る恐る目を合わせていくとこっちにスタスタと歩いてきた。え、ここにくるの!?俺はあたふたしながら待っていると彼女から口を開いた。
「あの……おはよう」
燈みたいにからかうような元気な声じゃあなくて間に何かを置くと声の波が消えてしまう程の小さな声だった。内心「お……おう」みたいな少し吃りそうな挨拶だったので聞き漏らしそうになったが俺は最後の「……よう」だけが聞こえたので意味は読み取れた。
「おはよう藁谷さん、それ。何読んでるの?」
「え……これ?日村君はわかるようなジャンルじゃあないかもしれないけど……私ホラーが好きで……」
ブックカバーをめくった表紙にはサイコホラーと呼ばれるようなジャンルの表紙があった。片目を血で汚れたボロボロな包帯で覆われたすっごい人が表紙にいる。正直言って俺は本当に馴染みがなかったので
「お……おう」
としか答えられなかった。
「本かぁ……俺アニメと漫画ぐらいだな」
「そうなんだ、今日は燈ちゃんはいないの?」
「いつもはあいつから飛びついてくるもんだから朝に何をやってるかは俺が知ることじゃあないよ」
「そっか、お姉さんは?」
「姉ちゃんはバレーの練習があるから早めに出るんだ。帰りは一緒に帰る時があるけど」
プシュ~キキキと電車がホームにやってきて指定の位置に泊まる。俺と藁谷さんは電車に乗り込んだ。二人がけの席が空いていたので俺と藁谷さんは隣り合わせで座る。その時に藁谷さんは眼鏡を外した。フレーム越しでしか見れなかった二重の綺麗な目が見える。メガネ外してたら滅茶苦茶可愛い、メガネしてても可愛いけど。
彼女自体はいわゆる大人しい感じの子だ。周りとの接点は少なくいつも一人で過ごしているが心のどこかでは誰かと同じ時を共有したいと思う人間だった。悲しいくらいに純情な人だった。彼女に何の意識があるのかはわからないが一人でいるべき人間じゃあないと思う。少なくともおれは。
俺の目を見て相槌を打ちながら俺と必死に会話する藁谷さんを見ながら俺はどう振る舞えばいいのかが分からなくなっていた。
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