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第12話
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「う……」
まだ夜のように薄暗い中、屋根裏部屋で目覚めたときだった。僕はいつもの朝の雰囲気とは明らかに違っているのがわかった。
寒いというより心身ともに凍り付くかのような、それでいてずっしりとした空気を感じるんだ。
「――あっ……!」
まもなくハッとなる。
そうだ。今日はあの日だった……ってことで、僕はベッドから飛び起きてリーシャの姿を探した。
……よかった。まだいる。ぐっすりお休み中だ。
忘れもしない。今日はレッドムーン暦999年1月20日。一周目にリーシャが殺された日なんだ。
とあるカフェの店員と客が、何者かによって皆殺しにされ、犯人が捕まらないまま迷宮入りしてしまった事件。
これからしばらくして彼女は起きたあと、カフェへ一緒に行こうと僕を誘ってくるはず。
当時の僕はまだ《討伐者たち》のパーティーに所属していて、ロイスたちに【村人】ジョブが舐められているのが悔しくて、自信を酷く失っていた。
【聖女】のリーシャに嫉妬したっていうより、現状の自分があまりにも情けなくてカフェに行くような気になれずに断ったんだ。
「……」
血まみれのカフェの中で横たわる死体の数々、何よりもリーシャの姿を見た僕は、全身から力が抜けるかのようだった。あのとき感じた強い後悔の念と吐き気は今でも心の奥底に刻まれている。
あの陰惨な事件があったからこそ、皮肉にも僕はこのままじゃいけないと思ったし、燻っていた【村人】ジョブが覚醒へと前進することになったわけだけど。
「――ふわあ。よく寝たあ……」
外が明るくなってきた頃、ようやくリーシャが起床した。
「おはよう、リーシャ」
「おはよー、アルト! ねえねえ、今日カフェ行かない?」
「カフェ?」
「うん! 行きつけのカフェでね。新しいメニューが今日出る予定なの」
「へえ……」
そうだったのか。新しいメニューが出るってことも一度聞いているはずなのに、初めて聞いたような台詞だと感じるから不思議だ。こういう細かいところだけは覚えてなかったってことか。
「もちろん行くよ」
「よかった。てっきり断られちゃうかと……」
「え? なんでそう思った?」
「なんかね、よくわからないけど、なんとなくそんな予感がしたの。どうしてだろ……」
「……」
そりゃ、本来は僕が断る未来が待っていたわけだからね。リーシャは【聖女】だからか察しがいい。なのに彼女が自身の死を予見できなかったのは、気付いたときには手遅れだったからだろうか。
それから少し経って、僕はパジャマから普段着に着替えてリーシャと一緒にカフェへと赴くことになった。
「アルトがついてきてくれてよかった」
「え、なんでさ?」
「なんかね、楽しみな反面、一人だと不安もあったから」
「【聖女】なのに?」
「アルトったら、そんなこと言っちゃって。【村人】ジョブのほうが強いくせに……」
「ははっ……」
やっぱり、嫌な予感もリーシャはこの時点で覚えてたんだな。それをただの不安な気持ちだと軽く見てしまったってことか。
僕たちは宿舎を出てからしばらく歩いたのち、蝶の形をした鉄製の吊り看板に『蝶の夢』と書かれたカフェへと辿り着いた。お洒落なだけじゃなく、結構な広さがある喫茶店だ。
「……」
大量殺人事件があったあと、その悲惨な出来事を塗りつぶすかのように跡形もなく取り壊されてしまった建物だけに、そこにあることがしばらく信じられなかった。
「アルト? ぼんやりしてないで早く行こっ」
「あ、うん……」
リーシャは待ちきれない様子でカフェの中へと入っていく。僕も少し遅れてそれに続く際、ちらっと懐中時計に目をやったけど、まだだ。これからおよそあと一時間後の午前9時を少し回った頃に事件が起きるはず。
一月20日の午前9時4分25秒のまま、リーシャの懐中時計は壊れた状態で止まっていたんだから。
僕はリーシャと向かい合う格好で席に着くと、周りの様子をまず確認することにした。
「……」
今のところおかしな感じの人はいないし、そういった殺気みたいな気配も一切感じられない。ってことは、この時点だとまだ事件の犯人は来店してないってことなのかもしれないね。
「アルトったら、キョロキョロしちゃって、小さな子供みたい。ふふっ」
「そういうリーシャも、幼女みたいに足取りが軽かったよ」
「だって、楽しみだったもん。そうだ、二人でお子様ランチ頼もうよ!」
「別にいいけど……本当に?」
「うん。そうしよ! 私たち、子供同士ってことで!」
「わ、わかったよ……」
リーシャが珍しくはしゃいでる。明るめの性格ではあるけど普段はここまでテンションが高くないのに。これもやっぱり新メニュー効果なんだろうか……って、お子様ランチなんてありがちすぎて新しくできたとは思えないしなあ。
「――以上ですね。かしこまりました。少々お待ちください」
僕たちが注文したあと、ウェイトレスが厨房のほうへと向かっていく。
「……っていうか、リーシャ。お子様ランチじゃなくて新しいメニューがあるんじゃ?」
「う……」
「リーシャ?」
「そ、そんなのないよ。アルトを誘うために、嘘をついただけ……」
リーシャは気まずそうだ。まさか僕を誘うための嘘だったなんて。
「でも、アルトと一緒なら、全部新メニューみたいなものだから……!」
「……はは。でも、なんでそんな嘘を?」
「……アルトって、昔から一つの物事に没頭するタイプだから、こういうところに誘うために工夫しなきゃって……」
「そ、そうなんだね」
「うん……」
「……」
僕はリーシャの気持ちを知って嬉しくなると同時に胸が痛くなった。そうだったのか。僕の気を引くためにわざわざ新メニューがあるなんて嘘をついたんだな。知らなかった……。
まだ夜のように薄暗い中、屋根裏部屋で目覚めたときだった。僕はいつもの朝の雰囲気とは明らかに違っているのがわかった。
寒いというより心身ともに凍り付くかのような、それでいてずっしりとした空気を感じるんだ。
「――あっ……!」
まもなくハッとなる。
そうだ。今日はあの日だった……ってことで、僕はベッドから飛び起きてリーシャの姿を探した。
……よかった。まだいる。ぐっすりお休み中だ。
忘れもしない。今日はレッドムーン暦999年1月20日。一周目にリーシャが殺された日なんだ。
とあるカフェの店員と客が、何者かによって皆殺しにされ、犯人が捕まらないまま迷宮入りしてしまった事件。
これからしばらくして彼女は起きたあと、カフェへ一緒に行こうと僕を誘ってくるはず。
当時の僕はまだ《討伐者たち》のパーティーに所属していて、ロイスたちに【村人】ジョブが舐められているのが悔しくて、自信を酷く失っていた。
【聖女】のリーシャに嫉妬したっていうより、現状の自分があまりにも情けなくてカフェに行くような気になれずに断ったんだ。
「……」
血まみれのカフェの中で横たわる死体の数々、何よりもリーシャの姿を見た僕は、全身から力が抜けるかのようだった。あのとき感じた強い後悔の念と吐き気は今でも心の奥底に刻まれている。
あの陰惨な事件があったからこそ、皮肉にも僕はこのままじゃいけないと思ったし、燻っていた【村人】ジョブが覚醒へと前進することになったわけだけど。
「――ふわあ。よく寝たあ……」
外が明るくなってきた頃、ようやくリーシャが起床した。
「おはよう、リーシャ」
「おはよー、アルト! ねえねえ、今日カフェ行かない?」
「カフェ?」
「うん! 行きつけのカフェでね。新しいメニューが今日出る予定なの」
「へえ……」
そうだったのか。新しいメニューが出るってことも一度聞いているはずなのに、初めて聞いたような台詞だと感じるから不思議だ。こういう細かいところだけは覚えてなかったってことか。
「もちろん行くよ」
「よかった。てっきり断られちゃうかと……」
「え? なんでそう思った?」
「なんかね、よくわからないけど、なんとなくそんな予感がしたの。どうしてだろ……」
「……」
そりゃ、本来は僕が断る未来が待っていたわけだからね。リーシャは【聖女】だからか察しがいい。なのに彼女が自身の死を予見できなかったのは、気付いたときには手遅れだったからだろうか。
それから少し経って、僕はパジャマから普段着に着替えてリーシャと一緒にカフェへと赴くことになった。
「アルトがついてきてくれてよかった」
「え、なんでさ?」
「なんかね、楽しみな反面、一人だと不安もあったから」
「【聖女】なのに?」
「アルトったら、そんなこと言っちゃって。【村人】ジョブのほうが強いくせに……」
「ははっ……」
やっぱり、嫌な予感もリーシャはこの時点で覚えてたんだな。それをただの不安な気持ちだと軽く見てしまったってことか。
僕たちは宿舎を出てからしばらく歩いたのち、蝶の形をした鉄製の吊り看板に『蝶の夢』と書かれたカフェへと辿り着いた。お洒落なだけじゃなく、結構な広さがある喫茶店だ。
「……」
大量殺人事件があったあと、その悲惨な出来事を塗りつぶすかのように跡形もなく取り壊されてしまった建物だけに、そこにあることがしばらく信じられなかった。
「アルト? ぼんやりしてないで早く行こっ」
「あ、うん……」
リーシャは待ちきれない様子でカフェの中へと入っていく。僕も少し遅れてそれに続く際、ちらっと懐中時計に目をやったけど、まだだ。これからおよそあと一時間後の午前9時を少し回った頃に事件が起きるはず。
一月20日の午前9時4分25秒のまま、リーシャの懐中時計は壊れた状態で止まっていたんだから。
僕はリーシャと向かい合う格好で席に着くと、周りの様子をまず確認することにした。
「……」
今のところおかしな感じの人はいないし、そういった殺気みたいな気配も一切感じられない。ってことは、この時点だとまだ事件の犯人は来店してないってことなのかもしれないね。
「アルトったら、キョロキョロしちゃって、小さな子供みたい。ふふっ」
「そういうリーシャも、幼女みたいに足取りが軽かったよ」
「だって、楽しみだったもん。そうだ、二人でお子様ランチ頼もうよ!」
「別にいいけど……本当に?」
「うん。そうしよ! 私たち、子供同士ってことで!」
「わ、わかったよ……」
リーシャが珍しくはしゃいでる。明るめの性格ではあるけど普段はここまでテンションが高くないのに。これもやっぱり新メニュー効果なんだろうか……って、お子様ランチなんてありがちすぎて新しくできたとは思えないしなあ。
「――以上ですね。かしこまりました。少々お待ちください」
僕たちが注文したあと、ウェイトレスが厨房のほうへと向かっていく。
「……っていうか、リーシャ。お子様ランチじゃなくて新しいメニューがあるんじゃ?」
「う……」
「リーシャ?」
「そ、そんなのないよ。アルトを誘うために、嘘をついただけ……」
リーシャは気まずそうだ。まさか僕を誘うための嘘だったなんて。
「でも、アルトと一緒なら、全部新メニューみたいなものだから……!」
「……はは。でも、なんでそんな嘘を?」
「……アルトって、昔から一つの物事に没頭するタイプだから、こういうところに誘うために工夫しなきゃって……」
「そ、そうなんだね」
「うん……」
「……」
僕はリーシャの気持ちを知って嬉しくなると同時に胸が痛くなった。そうだったのか。僕の気を引くためにわざわざ新メニューがあるなんて嘘をついたんだな。知らなかった……。
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