一目ぼれした小3美少女が、ゲテモノ好き変態思考者だと、僕はまだ知らない

草笛あたる(乱暴)

文字の大きさ
174 / 221

☆愛里の別人格

しおりを挟む

 岩田監督の宿泊しているホテル。
 深夜だ。
 寝ているはずの愛里が突っ込んできて、僕の腹にパンチを入れた。
 子供の腕力ではない。信じられないけど衝撃は強大だった。 
 人間は無意識下でリミッターが働いていて、どんなに踏ん張っても身体が壊れない程度にしか力が出ないようになっていると聞くが、愛里マークⅡのそれは、リミッターが外れたと考慮しても説明がつくレベルではなかった。 
 愛里が長い髪を鬼神のように乱して拳を打ち続けた。
 僕は両腕で腹を庇いながら我慢しているだけ。大人相手ですら、少々殴られた程度ではびくともしない頑丈な身体だが、苦痛で折り曲がってしまう。 
 ついに僕の顔が愛里の背丈まで落ちたところへ、大きく振りかぶった愛里の頭突きが飛んできた。
 K大寮の6回生を返り討ちにしたのもうなずける。もの凄いラッシュだ。
 ミッチェルさんが駆けつけて暴れる愛里の後から抱きついたが動きは止まらない。監督がスタンガンを持ってきて愛里を気絶させ、やっと静かになった。

 愛里はリビングの床にうつ伏せに倒れていて動かない。
 慌てて愛里の心臓に耳をやったら鼓動がした。呼吸もしている。良かった。
 監督がスタンガンをあてた二の腕を見ると、赤く炎症していた。痛々しい。

「うむ。こんなこともあろうかと、スタンガンを持っていて良かった……」

 僕一人だったら、愛里にヤラれていた。
 もしテーブルにあるアイスピックを握り、襲ってきていたら命が無かった。
 監督の判断は正しかったのかもしれない。
 だけど、だけど……。

「もう、大丈夫だろう。坂本は帰宅したほうが良いな」

 愛里を抱き寄せた僕は、自慢げな監督を見上げる。
 腹立たしくて、やるせない気分だった。

「どうした。不満か?」

「……いえ、なにも」

 愛里をベッドに寝かせ頭を撫でた。子鬼のように思えた愛里も、今はもう可憐な眠り姫だ。
 後でミッチェルさんが見ているので長居はできない。もっとも監視されてなかったとしても、愛里にイヤらしい真似はしないぞ。
 リビングで一人酒を再開した監督に一礼してホテルを出た。
 寮に戻る途中、ネットでスタンガンの傷や後遺症について調べた。


 しかし、娘を――、
 自分の娘の別人格を沈める為に、スタンガンを使う。
 確かに大学生二人を病院送りにするほど凶暴な別人格だ。理にかなった、合理的な方法だとは思うが、言いたいことは、スタンガンを使用したことではなく常備していたということ。愛里の為に準備していたことだ。
 監督ほどの美貌だ、夜道の痴漢対策で持っていて、突然発動した愛里マークⅡに慌てて、ついうっかり使ってしまったのなら、僕はなんとも思わない。
 だけどそうじゃなく、監督は愛里マークⅡを素手で押さえられないだろうと考えて、数ある対策の中からわざわざスタンガンを選択していたことにある。スタンガンを使用すれば、気絶するレベルの電流が愛里の小さな身体を通るわけで、心臓発作するかもしれないし、最悪ショック死する可能性だってじゅうぶんあることを承知の上で、監督はスタンガンをチョイスしたのだ。
 それに気絶した愛里を心配して駆け寄りもせず「こんなこともあろうかと、持っていて良かった」だと? たったひとりの母親の言葉か?
 その精神は暴れだした可愛い娘を最小限の被害で沈めようとするのではなく、まるで暴漢を退治する感覚だ。なんの躊躇いもなく猛獣を撃ち殺すハンターに等しい。

 僕が成り行きで愛里に不純行為をしてしまったときもそうだ。
 監督がひとごとのように笑って済ませていて――、(なんと物分かりの良い母親だろうか)とか、(一流のAV監督は一般人と感覚が違うんだな)とか、(僕の人間性を理解してくれている。寛大な処置なんだな)とか、とにかく、あのときは、僕自身が罪を免れた幸運に喜んでいたが、今になって思えば、岩田監督は娘がイタズラされようが傷ものになろうが、大した問題ではないのだ。
 だから許してくれた。

 監督自身――、
 娘を愛していない。
 娘は『あいりん』という大事な商品でしかない。

 岩田家のことを何も知らない僕が、人生経験の少ない僕が、そこまで決め付けるのはどうかと思うけど、
 だけど……。

 愛里が不憫で、愛おしくてならない。
 ずっとずっと、抱きしめていてあげたかった。

 ◆

 ◆

 翌朝、ミッチェルさんに愛里の様子はどうかと電話で訊ねたら、『一応は元気なんですが……』と歯切れのない返事だった。スタンガンの傷を訊ねたら、愛里が見せてくれないという。どうしたんだろうか。
 昨夜の事、愛里は自分が何をしたのか覚えてない。目覚めたら自分の身体に傷がある。精神的に不安なのだろうか。
 とにかく電話で話していても埒が明かない。薬局で傷薬を購入してからホテルへ向かう事を伝えて電話を切った。

「イラッシャイマセー、坂本氷魔サン」

 出迎えてくれたのは愛里でなく、ミッチェルさんだった。
 昨日みたいに、『お兄ちゃーん♪』と元気に跳びついてくれるのを、ちょっぴり期待していたんだけど。

「僕が来るのを愛里ちゃんには言ってないの?」

「一応、話しはしたんデスケドー」

 知ってて出迎えてくれないのは珍しい。

「寝ているの?」

 昨夜あんなに暴れたんだ。身体に疲労が残っているのかも。

「イエ……」

 ミッチェルさんは苦笑いをするだけだ。

「ワタクシが説明するより、会ってみてクダサーイ」

 何か起きたのか? 
 さっそく昨夜愛里を運んだ部屋に行った。
 そこにはソファーに座ってテレビを観ている愛里がいた。長い黒髪、愛くるし瞳、顔色も普段となんら変わりのない。ご機嫌でテレビを観ているじゃないか。
 なんだ、なんだ、大げさだな。
 ミッチェルさんがわざと僕を心配させようとしたんだな、とさえ思った。
 しかし、愛里がゆっくりと僕に視線を向ける、そして、そこまでだった。

 愛里の小さな顔が歪んだ。
 期待していた笑顔じゃなく、表情はむしろ違和感。いや嫌悪感だ。過去女の子が僕に向けたあの眼。汚い物でも見るようなあの冷酷な眼と同じだ。もちろん今まで愛里がそんな顔をしたことはない。始めて見る愛里だった。
 もしかしたら僕の後に誰か、何かがあって、それを見付けて嫌な顔をしているのでは? そうあって欲しい。すがるように振り返ったが、やっぱり何もなかった。あるわけない。 
 
「……何しに来たんですか。山柿さん」

 ひどく低音だった。聞いたこともない冷たい響きだった。信じられない。
 僕が呆然と部屋の入り口で立ったままだから、そんな言い方をしたんだろう。理由はそうなのだろうけど、愛里だったら絶対に言わない口調でありセリフじゃないか。まるで別人。 

「ご用がないんだったら、出て行ってくれませんか」

 出て行ってくれませんか……。
 心の中で反芻しながら、ミッチェルさんが言っていたのはこの事だったのか、とようやく今になって気付いた。
 しかし、だからと言ってどう対処すればいいのか。

「あ……。き……傷の薬を買ってきたから……」

 それくらいしか言いようがない。

「……そうですか。ミッチェルさんにしてもらうから、渡して下さい」

 冷たいリターンが返ってくる。

「……そうだね……」

「……、……、まだなにかあるんですか」

 愛里は眉を寄せる。

「あ……、いや……、なんのテレビを観ているのかな、なんて……ははは。面白いのやってるのかな」

 とにかく愛里は何が不満でこうなってしまったのか、まずは会話をしないと始まらない。

「テレビが気になるなら、他所で観てもらえませんか?」

 うーん。難しすぎる。

「あー、うん。わかった。じゃ」

 もうこれ以上ここにはいられない。
 部屋を出てドアを閉め、リビングに向かう。監督は仕事で出かけてしまってミッチェルさんしかいない。

 愛里は眼が覚めたときから、不機嫌な状態だったという。ひとりになりたいと言って部屋にこもっているそうだ。
 ミッチェルさんが愛里の携帯フォルダ内にある僕の画像を見せたら、逆に気持ち悪いと怒られたそうだ。

「気持ち悪い……」

 僕を気持ち悪いと感じているのか? 

「いつもは、わーっ、勇者さまぁ~♪ ナンデスケドね」

 もちろん愛里を元気づけるのに僕の画像を使っていた事実は嬉しいけど。

 異常だ。  
 いや世間の感覚だとそれが正常なんだけど、愛里の感覚が逆転している。
 今の愛里の心が精神状態が心配だ。  
 スタンガンの後遺症かとも思った。いや、それより――、

「まだ別人格が出たままなのだろうか」

 ミッチェルさんが神妙に頷く。
 同じように考えていたようだ。

「でも、マークⅡとは別の人格デス」
 
 別の人格――。

 確かにそうかもしれない。
 マークⅡはただ凶暴になって怒りをぶつけるだけで、満足したら愛里の中へ入ってしまう。昨夜の愛里がそうだ。
 
 調べてみた。多重人格者の人格は何かをきっかけに増える。
 凶暴な人格を愛里マークⅡとするならば、今回は破壊行為はしないけど、性格が冷たく孤独を好む引きこもりの人格。

「強いて言えばマークⅢか……」

 少し会っただけだから言い切れないけど、少なくとも今の愛里を支配しているのはマークⅡじゃないし、いつもの愛里でもない。

 さてどうすれば良い。
 マークⅡは直ぐに引っ込む人格だったから、後始末だけきちっとしていれば然程問題はなかったが、今度のマークⅢは愛里に居座っている。
 いつまで居座り続けるのか。どうやったら愛里の中に戻ってくれるのか。 

「監督はなんて?」

「暴れる人格よりマシだ、と」

 クソッ! 母親かよ。
 
 ミッチェルさんに薬を渡し、愛里に何か変わったことが起きたら直ぐに連絡してくれるようお願いして、僕は寮に戻ることにした。
 収録で休みがちになっている大学に行くか。出席日数が足りなくなって留年したら母さんが泣く。
 まださっきの無愛想な愛里が別人格愛里マークⅢだと決まったわけじゃないんだ。
 もしかしたら昨夜暴れたのが原因で、愛里の脳に何かが起こっているのかもしれないし。

 途中、もう起きて早朝ランニングをしているだろう岩田に電話で事情を説明する。 
 息子の岩田から言えば、あの監督も愛里を精神科の先生に診察してもらおうとするかもしれない。
 岩田はすでにミッチェルさんから聞いて事情を知っていた。

『説得したが、ダメだった。だが、このままには出来ない……』

 静かにそう返事をした。
 愛里のこととなったら、ブチ切れしてしまう岩田があの母親には強く言えないでいる。圧力だ。親の命令は絶対なのだろう。

『ちょうどトキメキTVがブレイクし始めた頃に最初の症状が出て、そのときもかなり説得したが、問答無用で拒否された』

「監督に内緒にしてでも、愛里ちゃんを診てもらう。そうしないとダメだ」

 僕がそう言い切ったら、受話器の向こうで『誰かしら?』と女性の声がした。

『山柿だ』
『ちょっと貸してみなさい』
『おい!』と騒がしい声がして、

『おはよう山柿くん。愛里ちゃんを襲おうとしたら、返り討ちにあったという山柿くん。意外と弱いのね』

 綾部さんだった。相変わらず意地悪だ。
 
『どうしてそれを知っている』

『知りたくはないわ。だけど、どうしても岩田くんがあたしに――、あたしに聞いて欲しくて。だからよ。仕方なくよ』

 綾部がしつこく訊いてきたからだぞー、と岩田の声が聞こえる。

『照れ屋さんには困ったものね』

 違うだろう。絶対に綾部さんが聞き出したに決まっている。

「でも、なんで岩田と綾部さんが一緒に?」

『あら、変かしら?』

「いや、別に……」

『二人で汗をかいてベトベトよ。ものすごく激しかったわ。シャワーを浴びたいわね』

「え……っ!」

『あらなに? 変かしら。若い男女が二人っきりよ。地元同士よ。高校も同じ。最初あたしはその気ではなかったけれど、拒んだのだけどね。でも岩田くんがどうしてもって、もう無理やりだったわ。先にイカされて、後からドンドンつかれて、岩田くん長いんだもの。もう疲れてしまったわ』

 まるで岩田に無理やりエッチされちゃったみたいな言い方だが、絶対に違うと思う。
 綾部さんが偶然を装って岩田の早朝ジョギングに参加したのはいいけど、楽しく並んで走って貰えるはずもなく、ひとり前を走らされ、後から岩田にペースをコントロールされ疲れてしまったわけだ。

『でも岩田くんが何度もしようって、無理やり……。わたし……始めてだったわ、こんな行為……。いまでも胸がドキドキよ』

 岩田のジョギングはトレーニングを兼ねていて長距離でしかも速い。だから始めての人は息が切れる。まあよく付いていけたと褒めるべきか。

『でも、息があっていたというか、二人の相性はぴったりのようだわ。あたしはもう懲り懲りだけど、たぶん岩田くんが放してくれそうにないわ』

「よかったですね、綾部さん」

 岩田告白計画は順調のようだ。セナさんの知恵だな。

『いいこと山柿くん。このことは誰にも秘密よ。あたしもつい、流されてしまったけれど、いくらお付き合いしているとはいっても、若い男女が朝っぱらからするような行為じゃないわ。淫らよ』

「はい、そうですね」

『いいこと。くれぐれも内緒よ』

「わかりました」

 二人は出来ている、と言いふらして欲しいわけだ。
 岩田はT大学でも相変わらず女の子に人気があり、流石の綾部さんも心配なのだろう。

『それはそうと、愛里ちゃんを精神科に診てもらう件だけど、あたしのパパに相談してみるわ』

「それはありがたい」

 綾部さんのお父さんは警察の偉い人だ。極秘で精密検査してくれる医師くらい知ってそうだ。
 監督だってマスコミに嗅ぎつけられなければ、愛里ちゃんを診てもらいたいはずだし。


 
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。

NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。 中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。 しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。 助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。 無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。 だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。 この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。 この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった…… 7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか? NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。 ※この作品だけを読まれても普通に面白いです。 関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】     【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

処理中です...