一目ぼれした小3美少女が、ゲテモノ好き変態思考者だと、僕はまだ知らない

草笛あたる(乱暴)

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☆東京へ

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 AHHテレビの看板番組ジャッジメントが、岩田監督のサスペンスドラマを30分の枠を設けて宣伝する。
 僕たちはそのAHHテレビに向かう為、東京行きの新幹線に乗っている。 
 4人掛けの座席にセナさん、僕、監督、ミッチェルさんの順で座っていて、愛里は窓側の3人がけの席に、月光優花ちゃん、愛里、ブラック羽沢くんという小学生同士で座っていた。
 
「その出演を最後に坂本氷魔、お前はクビだ!」

 3日前に岩田監督にそう言い渡された。3日間監督から連絡はない。
 クビの理由は僕が監督とエッチをしなかったから。
 監督に言わせれば、僕がA∨の演技指導を拒否したからだそうだけど、そんな感じじゃなかった。
 モロ僕とヤリたいだけみたいだった。
 その岩田監督が黙ったまま、僕の隣でAV情報誌に眼を通している。
 怒っているんだろうか。エッチを断わられれば怒るだろうな。
 元々口数の多い人じゃない。会話も最初に交わしただけで、お互いが無言だ。
 今日いきなり再開して隣同士だ。なんとも気まずい。 
 そんな心の内を全く知らない左隣のセナさんが、僕にお茶やお菓子を進めてくれるのは良いんだけど、周囲の視線を気にせず胸をむぎゅ~っと押し付けてくるし、僕の手をかいくぐって股間をわさわさ動かしているのだった。

「レベル3くらいじゃん♪ ウチでもそこそこ大っきくなるようになったねーっ」

「ほう、セナなら拒まないのだな」

 監督が眼を細めて僕を睨む。 

「ち、ちゃいますって監督! こらっ……セナさんっ。や、やめなさいって! 子供もいるんだから」

 今のところセナさんはクビの件について話さない。
 たぶん監督から聞いてないのだ。知っていればなんやかんやと経緯を訊ねてくるだろう。
 セナさん以外もそうだ、僕がクビになることは知らないみたいだ。

 どうして監督は話さないのか。
 こんな僕でもバラエティ番組や、岩田監督を通さず他局からドラマの出演依頼がドンドン来ている。
 俳優としての坂本氷魔の価値を考えた結果、やっぱり手放すのは惜しいと思っているのかもしれない。


 そんな時、新幹線で事件が起きた。
 愛里が一人でトイレに向かったのはいいんだけど、5分経っても帰ってこない。

「大丈夫だろうか……」

 セナさんが眼を丸くした。

「なにそれ。愛里ちゃんがトイレに向かうのを眼で追っていたわけ? それに時間まで測っていたわけ? このロリコンストーカー! キモ過ぎるって」

「酷いな。ちょっと気になっただけだよ」

「イヤらしい。今度は新幹線のトイレで合体しようって魂胆?」

「違う違うって!!」

「ほう。面白いシュチュエーションだな」

 監督がメモをとる。
 どんな時でもA∨命なんだな。
 いかんいかん。それにしても遅い。
 僕はどうしても愛里が気になって、セナさんにバカにされながらもトイレに向かった。
 思った通りだった。トイレの中から愛里の騒ぐ声が聞こえる。乱暴されそうになっているのだ。
 だが、しかし僕の想像はそこまでで、ドアが自動的に開くとあいりんヲタクたちは床に倒れていた。
 ひどく乱れた長い黒髪と、肩で息をしている愛里の後ろ姿だけで分かる。
 今、愛里を支配しているのは戦闘専門のマークⅡだ。
 ゆっくりと身体を向ける。前髪の奥、黒光りする細めた両眼が僕を捉えた。
 と同時にマークⅡが僕に襲いかかってきた。
 なんでだ? 暴れ足りないのか?
 通路に逃げるわけにはいかない。乗客に愛里の奇行がバレてしまう。
 かと言ってこの戦闘マシーンをどう静める。
 監督が血相変えて走ってくる。後ろにはミッチェルさんだ。

 僕が咄嗟に愛里を抱きしめたのは、暴れる愛里を止める為というより、監督から守りたかったからだ。
 一ヶ月前。母親(監督)がスタンガンを使って自分の娘(愛里)を気絶させるのを、僕はただ呆気にとられているだけだった。
 監督が倒れた愛里を心配するより仕留めた自分を誇らしく思っていたのを、僕は反論もせず、煮えたぎった怒りを静めることばかりしていた。 
 二度と同じ誤ちはしたくない。
 だから監督からスタンガンを無理やり奪った。絶対に使わせないっ! 
 
 暴れる愛里のマシンガンのようなパンチが僕の横っ腹を打つ。
 抱きしめているぶん、たいして威力はないだろうと思っていたがとんでもない。
 パンチが身体にめり込む。痛い。痛すぎる。サンドバッグだ。背中に回した手をしっかり結んでないと衝撃で解かれそうだ。
 今度は愛里の頭が僕の顔目掛けてビュンビュン飛んで来た。
 これも痛い。でも僕も痛いが愛里も痛いんじゃないだろうか。それにもし愛里の国宝級に可愛い顔に傷でも付いたら、それこそ日本の損失じゃないか。
 僕は愛里が頭を振りかぶったら、あえて顔を近づけた。このほうが距離が短いぶん威力が半減して、傷つきにくいだろうから。
 うっかりキスしてしまわないよう、そこだけは注意してヘッドバット攻撃を我慢した。

「何やっている坂本っ! 早くスタンガンを寄越せっ!!」

 後ろで監督とミッチェルさんがオロオロしている。

 死んでも渡さないっ!
 いいから、そのままでいてくれ。ここは僕に任せて欲しい。
 過去6回生2人を血だるまにしたマークⅡだろうと、いつかは疲れるはず。
 疲れて動きが鈍くなり、高ぶった気分だって落ち着くだろう。
 今までのマークⅡは相手を倒してお役目御免、さっさと愛里の中へと戻っていった。
 ホテルで僕に攻撃してきた時はスタンガンで気絶させて結果的に消してしまった。
 もし、マークⅡが倒すべき相手を倒せないとどうなるのか? 
 現在倒すべき相手――――つまり僕だ。
 僕が我慢して我慢して、マークⅡのスタミナが切れて引き分けたらどうだ。
 疲れ果てて、もう戦う気力も無くなり冷静になったら、ゆっくり話が出来るんじゃないだろうか。
 周りを破壊しまくって、気が済んだら消える――。ただそれだけの、その為だけの人格って悲しすぎる。 
 いくら凶暴な人格だって何か考えがあるだろう。思いがあるだろう。教えてくれないか。
 愛里が多重人格者になった、その原因が分かるかもしれない。とにかく何でもいい。何か手掛かりが欲しい。
 マークⅢみたいに、僕を嫌ってないことを祈るけど。
 
 やがて、愛里の動きは止まった。
 疲れたのだろう。思ってた通りだ。
 愛里がつぶらな瞳をぱちぱちさせ、小さな口を尖らせて僕を見る。
 抱っこした赤ちゃんが母親を見上げるみたいに、じっと観察していた。
 納得したのか、強張っていたマークⅡの顔がフッとほころんだ。口元がゆっくりと動く。

「ありがと。お兄ちゃん。あたち、ビリビリすごく痛かったの」

 それはまるで正気に戻った妖精か、いや悪い魔法が解けて本当の姿になったお姫様か。
 冷静になったマークⅡは、なんとも可愛らしい幼稚園児みたいだった。
 だけど、そう言い残しただけで、僕が映っていた大きな眼は閉じられた。

「えっ! あ……ちょっと待ってっ!」

 がくん、と抱きしめていた愛里の身体が急に重く柔らかくなった。まるで眠りについたみたいだ。
 マークⅡが消えたんだな、と理解した。
 人格交代したのだ。マークⅡは愛里の心の中へ戻ったのだ。 
 解決の糸口が、光が見えたと感じていたんだけど。

 しかし、直ぐに愛里の身体が硬直した。
 両目が人形のようにパカッと見開かれ、じっくりと周囲を端から見渡す。
 監督、ミッチェルさん、ヲタク男子たち、そして僕を捉えたところでピタリと止まった。
 僕は心臓に直接氷をあてられたと思うほど驚いた。
 なぜなら、僕を睨みつけている愛里の口は醜く歪み、顔には憎悪が漂っていたから。さっきと同じ愛里の顔なのに、まるで別人だ。
 監督をはじめ、皆絶句している。

「ちょっと、いつまで触っているんですかっ!!」

 小学生の女の子が強く叫んだ。たったそれだけで、僕の頭の中は一瞬で真っ白になってしまった。
 我に返ったのは、腕の中でもがくアイドルに気付いたから。その時にやっと愛里の言った意味が理解できた。

「あ……、ご、ごめんごめん」

 僕は愛里を抱きしめたままだった。
 慌てて解くと、愛里は僕を突き飛ばしミッチェルさんの後に隠れ、半身覗かせる。

「キモい男……」

 尻もちをついてしまった僕をそう呼ぶ。
 見間違いじゃなく、夢でもなく、眼の前にいる愛里はマークⅢだ。
 戻ったのだ。また僕を嫌っている愛里に戻ったのだ。
 僕の腕と胸には、消えてしまったマークⅡの温もりがまだ残っていた。

「あたしをかばったつもりでしょうけど、全然嬉しくないから。キモいだけ。
 あのセミの折り紙といい、ロリコンはあたしに近寄らないでっ!」

 返す言葉がなかった。
 前もそうだったけど愛里の言葉の攻撃は、過去の色んな女の子からの侮辱発言より遥かに強烈だ。
 だからヘコむ。ただヘコむ。
 ヘコんだ自分を周囲に悟られるのが嫌だったから、特に愛里には思われたくなかったから、苦笑いして誤魔化した。
 バカだ、僕は。
 
 一ヶ月だ。
 一ヶ月も人格交代が起きてなかったから、カウンセリングと薬が効いたと、もうこの愛里で安定してしまうのだと覚悟をしていたから、先ほどマークⅡが出てきて、「ありがと。お兄ちゃん」と感謝された時は嬉しくて涙が出そうになった。
 僕の勝手な解釈かもしれないけれど、マークⅡとは打ち解けた、理解し合えたんだと思う。
 人格が違えど、やっぱり愛里は愛里。僕と愛里はちゃんと心で繋がっている。
 だからきっとこの愛里だって、僕を嫌っているけど、いつかきっと……。そう信じたかった。
 それにマークⅡが出てこれたのだから、僕と同じ時間を過ごした愛里だって、戻ってこれるかもしれない。
 人格交代に何か法則があるのだろうか……。

「ちょっと、ここはワタクシめに任せてクダサーイ!」

 ミッチェルさんが笑みを零す。
 この場でマークⅢが気を許しているのはミッチェルさんだけだ。

「監督。愛里チャンと戻っていマス」

「うむ」

 愛里にトイレで何があったのか訊ねる前に、まずは愛里の心を落ち着かせるのが先だと判断したのだろう。
 ミッチェルさんが愛里を連れて行くや、神妙な顔を見合わせていた男たちが、いそいそと気まずそうにトイレを後にしようとしていた。

「おい。ちょっと待て!」

 このまま帰すわけにはいかない。
 愛里にイタズラしようとしたのは見え見えだ。
 だが、それより、問題はコイツらが愛里の人格交代の現場を見てしまったことだ。
 凶暴な愛里にぶっ飛ばされたことだ。

 僕の一言に痴漢男たちがビクンと肩を震わせ振り向く。
 おどおどしている3人は高校生くらいか。茶髪だが不良って感じじゃなく、ヨレヨレのアニメシャツから覗く腕は細く痩せていて、ひ弱な印象だ。 

「な、なんでしょうか……僕たち何もしていませんが」

 堂々と喋りたいんだろうが、声が震えている。この期に及んで言い訳する気か?
 いくら目と鼻の先のトイレだと言え、愛里ひとりで行かせたこっち側にも注意が必要だった。
 愛里はアイドル。熱狂的なファンも多い。
 2ちゃんねるを見ると、もし愛里とエッチなことができるなら死んでも良いって考えているバカ者は大勢いる。

「ほう。何もしていないか……。何もしていないんだったら……」
 
 そこまで言って僕は止めた。
 何もしていないんだったら、どうして愛里が、ああなるんだ? 
 そう突き詰めてしまいたい所だが、そうすると、逆にこっちが不利になる。
 愛里の人格交代を見たコイツらに、男3人を倒してしまうほどの小学生の力をどう説明する。どう納得させる。どう誘導するか。

「あいりんに痴漢行為をしようとしただろう!」

 僕はサングラスを取り、3人を睨みつけた。
 ビビらすのが狙いだ。もちろん客席まで届かない程度のボリュームで怒鳴った。

「そ、そんな、ただ、サインをしてもらおうとしたら、いきなり殴られて、頭突きされて」「そうそう」「逆に僕たちが暴行を受けたんですよ、あいりんに」

「見てないと思って、作り話しで誤魔化すなっ!!」

「そ、そんな」

「後であいりんに訊ねれば直ぐに分かる。お前たちが痴漢をしようと、あいりんをトイレに引っ張りこんだ。どうだ、違うか?」

 3人は不満げに黙り込んだ。
 よしよし。論点を愛里が暴力を振るったかどうかでなく、痴漢されそうになったかどうかに変えれば良いのだ。

「それにサインならどうしてトイレの中でする? 共有通路でも出来るだろう。こちらの岩田監督をはじめ、あいりんが客席に座っている時に色紙を持ってくればいいことだろう?」

「……」

「仮にお前たちの説明通りにあいりんが暴行したとしてもだ。サインをお願いしに来たファンを、あいりんが殴り倒すとはとても思えない。お前たちが痴漢しようとしたからじゃなのか? どうだ」

 もう男たちに反論する気がないのは、はっきりと分かった。
 だからとどめに念を押す。

「なんだったら次の駅で降りて、警察にはっきりさせてもらおうじゃないか。お前たちの両親も呼んでどっちが加害者なのか白黒つけようじゃないか」

「「「え――――っ!!!」」」

 両親の一言が強烈パンチだったのだと思う。
 男たちは深く頭を下げて、ちゃんと謝った。後は監督が、愛里も無事だからこの事は無かったことにする。お互い黙っている事で話しを終えた。
 後で男たちが覆すことも考慮して、男たちの正しい身元と連絡先を確認して書き留める。 
 全てが終わり、男たちを監督が客席に戻った。
 僕も遅れて続く。見渡す大勢の乗客はさきほどと変わらない。
 トイレの騒動に気付いた乗客はいないようだ。
 座った男たちも、大人しくしているようだし、僕は安心して自分の席に向かった。
 すると、「お兄ちゃん♪」と甘い声が耳に届いた。愛里だ。
 誰を呼んでいるのだろう。今の愛里がお兄ちゃんとフレンドリーに呼ぶような男が、この新幹線に乗車していただろうか。
 見やると、愛里が僕に向かってにこやかに微笑み、手でおいでおいでをしていた。
 今の愛里が、僕に微笑むわけがない。
 だけど、僕の後ろに誰かそれらしい『お兄ちゃん』がいるはずもなく、一応また愛里に怒られない為に、僕は自分を指さしてみたら、愛里がクスクス笑いながら「うんうん」と頷いた。

 マジでっ?
 僕が「お兄ちゃん♪」なのか! 
 愛里の再来か。マークⅡと親しくなれたように、ついにマークⅢにも何かが降りてきたか。
 いや、そんなん、どうだっていい。
 久々に見る愛里の笑顔に、僕の心は一気にバラ色に染まった。
 なんだーい♪ スキップして近づき、跪いて愛里姫の手を取りたいところをグッと我慢し、ゆっくりと、ただゆっくりと18歳らしい落ち付いた雰囲気を醸しだしつつ歩み寄る。
 赤の他人の乗客がいるじゃないか、有頂天は禁物だ。ぶっちゃけ、僕と愛里が相思相愛だということは世間にバレてはいけない。極秘だ。
 などと、ウキウキしながら愛里の側までいくと、愛里が耳貸してのポーズをしたので、希望通りする。
 なんだろう。
 僕の耳元で愛里が囁く――、

「さっきの愛里に気に入られたからって、調子にのんなよ。アンタが好きな愛里共々、二度と出さないから」

 小学4年生、国民的アイドルあいりんは、最高に可愛い笑顔を見せている。
 聞き間違いじゃない。
 まただ。
 僕を喜ばせておいて、どん底に突き落とす。ヘコんだ僕を見て喜ぶ。趣味が悪い。悪すぎるなあ、ほんと。
 
 だけど、今愛里が言ったことが事実なら、マークⅢは人格交代しても、愛里の状況を把握しているし、それにどの人格と交代するのか、自分の意思で決めることができるということ。
 あくまで本当ならだが。
 
 

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