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巻き込まれ事故
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「いつまでいる気なんだよ!」
「いい加減目障りだって言ってるのがわからないの!?」
「そうだそうだ!!」
ここ最近毎日、ご丁寧に早く学校を辞めないと痛い目に合うと忠告に来てくれる、自称生徒会長親衛隊の皆さん。
俺が人気者達のアイドル、もっさり頭こと転入生を使って生徒会の皆様に近付いているという罪状でお越しになっている。
つか、そうだそうだ!!とかモブ過ぎ。
「聞いてんのかよ!」
「いい加減オレらも黙ってらんないよ!」
「そうだそうだ!!」
「ブハッ!」
それ完璧に反則だよ!!
折角頑張って笑い堪えてたのに!
「ッ、何笑ってんの!!」
「どうやら痛い目合いたいみたいだね!」
「ふざけんなよ!」
「そうだそうだ!!じゃない!?」
笑いをわかってないねぇ。
いや、逆に外してきたとか?
高度すぎて付いていけない。
「…ッもういい!出てきて!!」
そう親衛隊の誰かが言うと、物陰から出てきたのは筋骨隆々でにやにやとイヤらしい笑みがよく似合う男たち。
しかもぞろぞろと、5人ほど。
いや、その図体でよく5人も物陰に隠れられましたね。
ぎゅうぎゅう押し合い減し合い、出てきて、の一言を待っていたのかと思うと…
とっても、臭そうです。
減なり、という言葉がぴったりだろうか。
肩が抜けそうなくらい落ちると、その勢いに釣られうなだれる。
「コイツ、痛い目に合いたいんだって!ちょっとやっちゃって!」
そう言い立ち去る親衛隊員達。
それを見送ると、ゴリマッチョ達が意気揚々と近付いてくる。
Mでない俺は痛いのは嫌なので、そろそろ動き出さないと。
サンドバックはごめんだ。
「…いいの?」
「あ?命乞いか?」
「いや、そうでなく…」
「怖くなっちゃったのかなぁ?」
バカにしたように言うとゲラゲラ下品に笑い合う男たち。
その姿はまさにB級シネマの雑魚。
「俺、あんた達の家とか調べ上げるよ。」
そう言うとピタッ、と笑いが止まる。
「こうやって実際に動いてるって事は、風紀に働き掛けて軽い暴行くらいなら許されるくらいの家柄なんでしょ?」
「ッ!!よく、わかってんじゃねーか!」
「お前みたいな庶民、簡単に消せんだよ!!」
大方読みはあたったみたいだが、これはもしかしたら俺が思っているよりもいい家柄ではないのかもしれない。
「学校内ではソレで済んでもさ、じゃあ、その軽い暴行で警察に通報されたら、それはもみ消せる?」
「なッ!」
「マスコミにリークされたら?あんた達の名前は世間に出なくても家は叩かれるかもね。」
「テメェ!」
「見返りは何なの?あいつら抱かせてもらえるって?家に泥を塗る価値があるほど具合がいいの?」
「そ、れは…!!」
「確かに俺は庶民だよ。権力なんか持ってない。そしてこの学校内で権力のある奴らはほぼ俺の敵。理事長ですら俺を排除するためにお前等を野放しにしている。だから俺はこの学校内で行われてることが明るみに出て困ることはない。」
怒りで顔を赤くするものと恐怖で顔を青くするもの。
その様は差ながら鬼のようで、きっと幼児が見たら泣きだすだろう。
「困るような奴らはお前たちと学校を天秤に掛けたらどちらを助けるんだろうね。俺は疑うまでもなく学校だと思うけど。イジメの事実は知らぬ存ぜぬで押し通すだろうよ。そんで謝って終わり。」
男たちの額に光る汗。
運動によるものではないと解っていても、マッチョな見た目にはすごく似合う。
「赤信号、皆で渡れば怖くない。なんて言うけど、団体でそれしたって実際に怪我すんのは端っこにいる奴らだけ。ソレも運の悪い極一部。例え皆で事故にあったとしても軽傷で済む奴と死ぬ奴とじゃあ、大分変わってくるんじゃない?」
「あんたらはどの位置にいるんだろうね。」と笑ってやると、皆が悔しそうに顔を歪める。
自分達の立ち位置が解ったんだろう。
プルプルと震える拳はチワワを連想させ、それが微笑ましいとまで思える。
何故それほどまでに俺に余裕があるのかというと、
「お前等何やってんだ!!!」
理由はたった今現われた、噂のもっさり頭な転入生にある。
「いい加減目障りだって言ってるのがわからないの!?」
「そうだそうだ!!」
ここ最近毎日、ご丁寧に早く学校を辞めないと痛い目に合うと忠告に来てくれる、自称生徒会長親衛隊の皆さん。
俺が人気者達のアイドル、もっさり頭こと転入生を使って生徒会の皆様に近付いているという罪状でお越しになっている。
つか、そうだそうだ!!とかモブ過ぎ。
「聞いてんのかよ!」
「いい加減オレらも黙ってらんないよ!」
「そうだそうだ!!」
「ブハッ!」
それ完璧に反則だよ!!
折角頑張って笑い堪えてたのに!
「ッ、何笑ってんの!!」
「どうやら痛い目合いたいみたいだね!」
「ふざけんなよ!」
「そうだそうだ!!じゃない!?」
笑いをわかってないねぇ。
いや、逆に外してきたとか?
高度すぎて付いていけない。
「…ッもういい!出てきて!!」
そう親衛隊の誰かが言うと、物陰から出てきたのは筋骨隆々でにやにやとイヤらしい笑みがよく似合う男たち。
しかもぞろぞろと、5人ほど。
いや、その図体でよく5人も物陰に隠れられましたね。
ぎゅうぎゅう押し合い減し合い、出てきて、の一言を待っていたのかと思うと…
とっても、臭そうです。
減なり、という言葉がぴったりだろうか。
肩が抜けそうなくらい落ちると、その勢いに釣られうなだれる。
「コイツ、痛い目に合いたいんだって!ちょっとやっちゃって!」
そう言い立ち去る親衛隊員達。
それを見送ると、ゴリマッチョ達が意気揚々と近付いてくる。
Mでない俺は痛いのは嫌なので、そろそろ動き出さないと。
サンドバックはごめんだ。
「…いいの?」
「あ?命乞いか?」
「いや、そうでなく…」
「怖くなっちゃったのかなぁ?」
バカにしたように言うとゲラゲラ下品に笑い合う男たち。
その姿はまさにB級シネマの雑魚。
「俺、あんた達の家とか調べ上げるよ。」
そう言うとピタッ、と笑いが止まる。
「こうやって実際に動いてるって事は、風紀に働き掛けて軽い暴行くらいなら許されるくらいの家柄なんでしょ?」
「ッ!!よく、わかってんじゃねーか!」
「お前みたいな庶民、簡単に消せんだよ!!」
大方読みはあたったみたいだが、これはもしかしたら俺が思っているよりもいい家柄ではないのかもしれない。
「学校内ではソレで済んでもさ、じゃあ、その軽い暴行で警察に通報されたら、それはもみ消せる?」
「なッ!」
「マスコミにリークされたら?あんた達の名前は世間に出なくても家は叩かれるかもね。」
「テメェ!」
「見返りは何なの?あいつら抱かせてもらえるって?家に泥を塗る価値があるほど具合がいいの?」
「そ、れは…!!」
「確かに俺は庶民だよ。権力なんか持ってない。そしてこの学校内で権力のある奴らはほぼ俺の敵。理事長ですら俺を排除するためにお前等を野放しにしている。だから俺はこの学校内で行われてることが明るみに出て困ることはない。」
怒りで顔を赤くするものと恐怖で顔を青くするもの。
その様は差ながら鬼のようで、きっと幼児が見たら泣きだすだろう。
「困るような奴らはお前たちと学校を天秤に掛けたらどちらを助けるんだろうね。俺は疑うまでもなく学校だと思うけど。イジメの事実は知らぬ存ぜぬで押し通すだろうよ。そんで謝って終わり。」
男たちの額に光る汗。
運動によるものではないと解っていても、マッチョな見た目にはすごく似合う。
「赤信号、皆で渡れば怖くない。なんて言うけど、団体でそれしたって実際に怪我すんのは端っこにいる奴らだけ。ソレも運の悪い極一部。例え皆で事故にあったとしても軽傷で済む奴と死ぬ奴とじゃあ、大分変わってくるんじゃない?」
「あんたらはどの位置にいるんだろうね。」と笑ってやると、皆が悔しそうに顔を歪める。
自分達の立ち位置が解ったんだろう。
プルプルと震える拳はチワワを連想させ、それが微笑ましいとまで思える。
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「お前等何やってんだ!!!」
理由はたった今現われた、噂のもっさり頭な転入生にある。
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