上 下
14 / 19

第十二章 アイドル

しおりを挟む
   俺はアイドルとしてデビューをした。

   期待の大型新人としてみんなに期待されていた。

   自分では気づかなかったが、ダンスも歌も演技も意外とできてあっという間に自分の得意分野になった。

   俺のグループには五人のメンバーがいる。

   俺はセンターをしているが最初の頃は社長にひいきされているとメンバーとすごく揉めてグループの空気は最悪だった。

でも、一緒に活動するうちにみんな親友のようにすごく仲良くなって今じゃ最高のグループになった。

   俺がセンターになったことを悪く思うやつはいなくなり、みんな俺の実力を認めてくれている。

   そして俺たちのグループはどんどん人気になっていった。


   最年長の山藤璃玖《やまふじ りく》くんは、
俺らのグループのリーダーをしていて、バライティーやお笑い番組ですごく体を張ってくれている。
今じゃ何本も番組のレギュラーをしている。

    水瀬尊《みずせ みこと》は、
俺の相談相手のような存在だ。
モデルとして色んな雑誌やファッションショーに出たり、顔もスタイルもすごく整っている。
尊が載っている雑誌は発売日と同時に売り切れてしまうほどの人気ぶりだ。

    綾川煌都《あやかわ きらと》は、
グループの中で俺の親友のようなやつだ。
煌都と尊と俺の三人でよく遊びに行ったりしている。煌都はダンスと歌が得意で本当に誰もが認めるアーティストの才能がある。
ほとんど全ての楽器が弾けて作詞作曲もできる。
ソロでも活動していてとても人気がある。

   最年少の西花楓《にし かえで》は、
とってもかわいくてかっこいい男の子だ。
俺の弟のような存在でめっちゃかわいい。たまに見せる男らしいところに俺でさえもギャップにやられてしまう。
すごく演技が上手でドラマや映画にたくさん出演している。ファッションセンスも良くて衣装やグッズのデザインもしている。

   そして俺、樹高太陽はグループのセンターで自分でいうのもなんだがダンスも歌も演技も得意でドラマや映画の主演を務めたり、雑誌やCMに数多く出演している。
ブランド化粧品の宣伝もしていて街中の色んなところで俺のドアップのポスターやビルの巨大モニターに俺が映されている。

   みんなすごく有名で人気があるが俺はその人気をずば抜けていた。

   きっとテレビや街中で俺を見ない日はないと言えるほどだった。

   そんな俺たちのグループがライブをすればチケットは秒で完売するほどの人気ぶりだった。

   それでも俺が送ったチケットで陽葵と碧は何回か見に来てくれた。
   たまにだけど陽葵が来てくれている日はとても気合いが入った。

   陽葵を絶対に楽しませたいと思うから……。
しおりを挟む

処理中です...