君が見た春を

稲佐オサム

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第一幕:高校編 ― 出会いと対立 ―

4章 文化祭とヒロイン

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高校最後の文化祭、クラスは演劇「夜のカーニバル」をすることに。
脚本担当を任された澪は、迷いながらも自分の経験を織り交ぜたヒロイン像を描く。

「誰にも気づかれない存在が、たった一人に出会って、世界が変わる――」

初めは他人事だったクラスメイトたちも、稽古が進むにつれ脚本に心を動かされていく。
本番の日、観客の涙がその証明だった。

そして、終演後。

「……俺さ、ずっと君に惹かれてたんだ」

佐久間が、ステージ裏でそう告げた。

顔を赤くしてうつむいた澪に、彼はそっと言葉を続ける。

「君がみた世界、もっと知りたいって思ったんだ」

その言葉に、澪の胸に温かな春風が吹いた。
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