君が見た春を

稲佐オサム

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第二幕:大学編 ― 揺れる心、交差する道 ―

6章 すれ違いの鼓動

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一方、佐久間ハルキは、別の大学に進学していた。
サッカー部に所属し、学内でも変わらず人気者。

だけど、彼の心はいつも澪の方を向いていた。

会えない時間の中で、何度もメッセージを送ろうとスマホを開いては閉じる。
「元気?」――その一言が、なぜか怖くて打てなかった。

そんな中、澪はレイとの距離を徐々に縮めていた。
文学や言葉への価値観が似ていて、自然と話す機会が増えた。

「君の文章には、沈黙の中に叫びがあるね」

レイの言葉に、澪の胸がざわついた。
それは、誰かに“見透かされる”ような感覚だった。
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