ハチミツ色の絵の具に溺れたい

大学生になったばかりの梅若佐保には、ひとつだけ悔やんでも悔やみきれないことがあった。

高校で唯一仲良くしていた美術部の後輩、茜谷まほろが事故に遭うきっかけを作ってしまったことだ。

まほろは一命を取りとめたものの、意識不明がつづいている。

まほろがいない、無味乾燥な日々。
そんな佐保のもとに、入院しているはずのまほろが現れる。

「あたし、やりたいことがあって、先輩のところに来たんです」

意識だけの存在になったまほろとの、不思議なふたり暮らしがはじまる――
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