凪の始まり

Shigeru_Kimoto

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12月 健太郎は人を愛せない

11 レイアさん5

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「何? 」

俺がレイアさんの憂いのある横顔に見入っていたら、それに気づいて、座った目線を送って来た。

「え? いえ、なんでもないです」

「健太郎、あんた、私の顔に見とれてたでしょう?」

「い、いいえ」

「もっと言えば、眉毛見てたでしょう? 私のうっすい眉毛見て、ほくそ笑んでたでしょう?」

何で分かったんだ。

「健太郎、分かりやすいよ。可愛いな……」

レイアさん?
少し目を伏せて、一度口の中に言葉を出したように見えたけど……

少し息を吸ったレイアさんは俺を見据えて、

「どう? 落ち着いた?」

「え?」

「ん……お父さんの事……」

ああ、その事を聞きたくて、さっきから、なんか落ち着かない感じがしたのか、気を廻し過ぎだよレイアさん。

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