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本編
115 キスしてほしい1 ※
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急に腕を引かれ、バランスを崩したところを支えられる。すぐ後ろから、ルーがわたしの名をを呼んだ。
「シア」
耳に心地よい、低すぎない、
わたしの好きな声。
「シア、すごい蕩けそうな顔してるよ──そんなにいいの?」
若干の悔しさをにじませたような声がしたと思った途端、ふいに腰を掴まれ、ぶすりと熱い杭が体内に埋め込まれた。
「やあああああああっ」
待ちかねた刺激ではあったが、あまりにも突然だったため気持ちがついていかなかった。
ルーだとわかっていても、恐怖感がからだを支配する。硬直する膣穴に、無理やり押し込むようにねじ込まれた。
生理的な涙があふれ、目隠しの布を濡らす。
「すごい・・・熱くてトロトロしてる。アレクのしゃぶっただけで、こんなに濡らすんだね。次は僕のも舐めてよ。」
「ああっ、あっ」
後ろから両腕を引かれた状態のまま、何度も何度も乱暴に突き上げられた。そのたびに、ひんひんと悲鳴じみた嬌声が漏れる。
「目隠しなんかされて、まるで犯されてるみたいに・・・っは、無理やりされるのが、そんなにいいの?」
「ひあっ・・・・ああっ、んっ・・・」
「ねえ、アレクにそう躾けられたの?」
答えを返す余裕もなく、口から零れるのは喘ぎ声ばかり。
顔は見えないけれど、声色で、なんとなくルーが苛立っているのがわかる。いつもみたいにキスもしてくれない。
このからだは無理にでも快楽を拾うけど、愛情を感じられない行為には、いつものような多幸感はなかった。まるで性の捌け口にでもされているみたいだ。
わけもわからず強く突き上げられて、意識が飛びそうになる。
現実に引き戻すのは、淫靡な水音。足元から聞こえる、ぱちゅん、ぱちゅん、という耳障りな音が耳を犯す。
「や・・・、まって、あっ、あんっ!」
快楽を追うわけでもなく、魔力を流されるわけでもなく。ただただ鬱屈した気持ちを叩きつけるような乱暴なセックスだった。
くるしい。心が伴わないセックスがこんなにつらいとは思わなかった。早くこの時間が終わってほしい。それしか思わない。
(もうだめ・・・)
体力的にも精神的にもきつくなってきた頃、苦し気な息遣いと共にルーの動きが早まり、お腹の奥に熱いものが広がった。
ぐったりとベッドに倒れこむと、ぱん、ぱん、と手を叩く音が聞こえた。
「はい、ルーは終わり。こうたーい。」
両手でからだを持ちあげられ、ルーから離される。手早くからだを清められた。広すぎるベッドの奥まで移動されたところで、後ろからアレクに抱え込まれる。
「すごくよかった、ありがと」
なんに対しての礼なのかわからなかったが、アレクとしては満足したようだ。
目隠しの結び目がほどかれ、はらりと布が外れる。目の前には、お気に入りのおもちゃを取られた子どもみたいな顔をしたルーが、こちらをじっと見ていた。
燃えるような深紅の目をぎらつかせて、アレクの一挙手一投足を凝視している。
「よしよし、頑張ったね。えらいえらい。」
からだのあちこちにキスを落とされながら、アレクの手が、ささくれだった心を癒すようにゆっくりと触れる。
場違いなくらい能天気な言葉なのに、声音には労わりの色が滲んでいた。目じりの涙もそっと舐めとられた。
ときおり裸の胸を、下腹部を、美しい長い指がかすめる。
「目隠しされて、後ろから獣みたいに突き上げられて感じている姿を見てたら、ゾクゾクしちゃった。」
茶化すように耳元でそっと囁かれ、ぺろりと耳の穴を舐められた。言われた内容の恥ずかしさか、もしくは次の行為への期待か、下半身がじわりと濡れた。
「シア」
耳に心地よい、低すぎない、
わたしの好きな声。
「シア、すごい蕩けそうな顔してるよ──そんなにいいの?」
若干の悔しさをにじませたような声がしたと思った途端、ふいに腰を掴まれ、ぶすりと熱い杭が体内に埋め込まれた。
「やあああああああっ」
待ちかねた刺激ではあったが、あまりにも突然だったため気持ちがついていかなかった。
ルーだとわかっていても、恐怖感がからだを支配する。硬直する膣穴に、無理やり押し込むようにねじ込まれた。
生理的な涙があふれ、目隠しの布を濡らす。
「すごい・・・熱くてトロトロしてる。アレクのしゃぶっただけで、こんなに濡らすんだね。次は僕のも舐めてよ。」
「ああっ、あっ」
後ろから両腕を引かれた状態のまま、何度も何度も乱暴に突き上げられた。そのたびに、ひんひんと悲鳴じみた嬌声が漏れる。
「目隠しなんかされて、まるで犯されてるみたいに・・・っは、無理やりされるのが、そんなにいいの?」
「ひあっ・・・・ああっ、んっ・・・」
「ねえ、アレクにそう躾けられたの?」
答えを返す余裕もなく、口から零れるのは喘ぎ声ばかり。
顔は見えないけれど、声色で、なんとなくルーが苛立っているのがわかる。いつもみたいにキスもしてくれない。
このからだは無理にでも快楽を拾うけど、愛情を感じられない行為には、いつものような多幸感はなかった。まるで性の捌け口にでもされているみたいだ。
わけもわからず強く突き上げられて、意識が飛びそうになる。
現実に引き戻すのは、淫靡な水音。足元から聞こえる、ぱちゅん、ぱちゅん、という耳障りな音が耳を犯す。
「や・・・、まって、あっ、あんっ!」
快楽を追うわけでもなく、魔力を流されるわけでもなく。ただただ鬱屈した気持ちを叩きつけるような乱暴なセックスだった。
くるしい。心が伴わないセックスがこんなにつらいとは思わなかった。早くこの時間が終わってほしい。それしか思わない。
(もうだめ・・・)
体力的にも精神的にもきつくなってきた頃、苦し気な息遣いと共にルーの動きが早まり、お腹の奥に熱いものが広がった。
ぐったりとベッドに倒れこむと、ぱん、ぱん、と手を叩く音が聞こえた。
「はい、ルーは終わり。こうたーい。」
両手でからだを持ちあげられ、ルーから離される。手早くからだを清められた。広すぎるベッドの奥まで移動されたところで、後ろからアレクに抱え込まれる。
「すごくよかった、ありがと」
なんに対しての礼なのかわからなかったが、アレクとしては満足したようだ。
目隠しの結び目がほどかれ、はらりと布が外れる。目の前には、お気に入りのおもちゃを取られた子どもみたいな顔をしたルーが、こちらをじっと見ていた。
燃えるような深紅の目をぎらつかせて、アレクの一挙手一投足を凝視している。
「よしよし、頑張ったね。えらいえらい。」
からだのあちこちにキスを落とされながら、アレクの手が、ささくれだった心を癒すようにゆっくりと触れる。
場違いなくらい能天気な言葉なのに、声音には労わりの色が滲んでいた。目じりの涙もそっと舐めとられた。
ときおり裸の胸を、下腹部を、美しい長い指がかすめる。
「目隠しされて、後ろから獣みたいに突き上げられて感じている姿を見てたら、ゾクゾクしちゃった。」
茶化すように耳元でそっと囁かれ、ぺろりと耳の穴を舐められた。言われた内容の恥ずかしさか、もしくは次の行為への期待か、下半身がじわりと濡れた。
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