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冒険編

6話

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レオナルドとミサキは伝説の僧侶と会うために冒険を続ける、なんかも物凄い絶叫がした
「また、困り事か」
レオナルドとミサキは絶叫する所に走っていった、たどり着いた場所は大きな麦畑だった、すると跪いているおじいちゃんが桑を持ちながら息を切らしている、おばあちゃんもイライラして物に当てっている
「どうした?こんな怒っていらしゃって」
「あん?何よアンタ」
「どうしてそんなに怒ってるんだ?」
レオナルドが質問を投げかける
「だったら爺さんに聞いてくれ、わたしゃぁ怒りすぎて疲れたよ」
「そう」
「クソクソクソ!クソネズミ共がぁ!!!」
大きな麦畑の前で椅子に座ってる爺さんに声をかかけた
「ネズミがどうかしたのか?」
「あん?ああ、ネズミ共がワシの大切な麦畑を荒らしておるのじゃよ」
「そういう事か、じゃぁ大した悩みでは無いな」
「なんじゃと!?」
爺さんはびっくりしたような反応をした
「どうしてじゃ!」
「うーん、どうだろうね、悪い奴なら倒すんだけど、ネズミじゃぁな~」
「もしワシの小麦の流通が滞ったら色んな料理が食べられなくなるぞ!」
レオナルドとミサキは爺さんの理屈と理由でしょうがなくこの問題を解決しようと思った
「で、どうすればネズミを撃退すればいいんだ」
「それが出来ないから困ってるんだよ」
動き回るネズミは案外すばしっこく普通の成人男性ですら捕えるの難しい、幾つか罠を設置して対策するがネズミの身体能力は直ぐにかわしてしまう
「ネズミが嫌がる、ネズミを捕食する動物を解き放てば解決するかもな」
「そんな動物どこにいるんじゃ」
「さあ、それぐらいしか思いつかないわ」
レオナルドが爺さんにこう言った
「あのさぁお金くれない?そのお金で優秀なペットを飼えばいいと思う」
「それがいいかも!」
ミサキはレオナルドも案に素早く同意した、爺さんが苦い顔して渋々承諾してお金を貸してくれた
「時間をくれないかしら?多分色々と準備があるから」
そう言って、次の街に言った
「ちゃんと!ちゃんと依頼を達成してくれよな!」
「ああ、任せろ」
レオナルドもミサキはこのままお金だけ取っては胸糞悪い、次の街に行って図書館で魔物図鑑を調べた、するとネズミ退治にピッタリな魔物がいた、それはキャットキャッチャーというモンスターだった、この魔物は小動物を捕まえては弄ぶようにして遊ぶ残酷なモンスターだった、だが人間に対する害は少なく農家にとって強い味方だ、生態や生息場所について詳しく調べて明日の朝、このモンスターを捕まえようと作戦を練る
「このモンスターはなかなかすばしっこいし身体能力も高い、捕まえるのに困難を極めるかも」
「しかも危険察知能力も高い」
「だが、弱点もある、意外にもコイツらは人懐っこい、わざと弱らせて餌を与えれば懐くかもしれない」
「これしか案はないか」
そして、町の隣に森林地帯に生息しているキャットキャッチャーを捕まえに行く
「最低、五~六匹は捕まえたいね」
「あの量のネズミを捌くにはそのぐらいの数が妥協ね」
数分歩いていると、キャットキャッチャーがいた、レオナルドがゆっくりと近づき捕まえようとするが危険察知の高く素早く逃げられた、そしてキャットキャッチャーがレオナルドとミサキを煽るようにダンスを披露する
「確実にあの動きは煽ってるね」
「ああ、絶対に捕まえて服従させてやる」
「言い方言い方」
やはり単調な作戦では捕まえるのは困難だった、どうやって自分達が罠を設置してそれを悟られないようにするかいろいろ悩んだ
「単調な作戦で更に疑い深くなったわね」
「ああ、マジですまん」
レオナルドは自分のミスで更に捕まえにくくなった事に後悔した、ある案を思いついた、自分が罠を設置する事じゃなく誰かに罠を設置してもらう事にした、レオナルドとミサキはは一旦街に戻り何人か募集をした、すると幾つか人が集まった、レオナルドは指示を言っていろんな場所に罠を設置する、そしてミサキはキャットキャッチャーが負傷した時に治療して懐くように回復薬と餌を買った、そして助っ人達にお金を渡してそのまま返した、キャットキャッチャーが引っかかるまでにじっと休憩地点で待機して時間を過ごす、時間がある程度経ったら罠を設置した場所に戻ってみるとキャットキャッチャーが引っかかっている、そこミサキが回復薬と餌を持って手懐けようとキャットキャッチャーの世話をする、コイツの生態は優しくされると恩を忘れずそいつを主人と思うらしい、そしてその作戦は上手くいって八匹捕まえた、キャットキャッチャーはミサキに懐いている、そのモンスターをあの麦畑の老夫婦に見せてネズミ退治をやってもらう
「うん、なんとか思いつきでうまく行ったな」
「まあね」
レオナルドとミサキはキャットキャッチャーを老夫婦に見せた、
「そのモンスターがあの忌々しいネズミ共を退治するのか?」
「ああ、こいつは小動物を捕まえるのが得意なモンスターらしいぜ、まさに農家の強い味方だ」
「さあ!行ってちょうだい!」
ミサキが一気にキャットキャッチャーを解放する、すると物凄い速さでネズミ共を蹂躙して駆逐している、ネズミどもがパニックになって逃げ惑うが虚しく捕まって噛み砕かれたり弄ばれてしまう
「おお!なんという」
「これで安心して小麦をつくれるのう」
レオナルドとミサキの作戦は完全に上手くいった、そしてお礼感謝としてありったけのご馳走をしてもらった
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